ザ・クリーナー 消された殺人 [DVD]ソニー・ピクチャーズエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
殺人現場の清掃を依頼したのは誰?
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殺人など、事故の起こった現場の清掃人が主人公。
・・・とくれば先日見た、「サンシャイン・クリーニング」を思い出します。
けれどこちらは、サスペンスものなので、ぐっとリアル。
血のりがべっとり・・・。
う~む、仕事の大変さが実感としてわかります。
女の子が気軽に出来そうなことではないかも・・・。
少なくとも、生半可な知識や装備ではダメですね。
さてこのストーリーの主人公サム(サミュエル・L・ジャクソン)はもと刑事、
今は事故現場の清掃を仕事としています。
ある邸宅の清掃を依頼され、完璧に仕事を終えました。
ところが翌日、鍵を返し忘れていたことに気づき戻しにいくと、
そこの奥さんは全く清掃のことなど聞いたこともないという。
もちろん居間が殺人現場になっていたことも。
ところが、そこのご主人が行方不明となっている。
・・・ということは、
あの現場は、この家の主人の殺害現場だったのか・・・?
この主人というのは、実は警察の汚職事件の鍵を握る人物。
何か組織的陰謀の罠にはめられてしまったようなのです。
一体、誰がなぜサムを罠にはめたのか。
物語は意外な真相へ向かっていきます。
まあ理屈はともかく、なんとなくこの人が怪しい
・・・という感じは見えてきちゃいましたが。
まともそうな人が、実は危ない人物。
現代的感覚にあふれています。
これは人がやりたがらない仕事ですが、
でも、誰かがやらなくてはならない、必要な仕事ですよね。
ほとんど、「おくりびと」に近い感覚の仕事。
そこにドラマを生む要素がある。
性格的にはまさに、ミステリに向いた仕事で、
もっと、いろいろなサスペンスが生まれてもおかしくなさそうです。
あれだけ完璧に事件の痕跡を消してしまえるなら、
遺体さえ片付ければ、殺人を隠蔽することも可能ということなんですね。
この清掃人が殺人者と組んだら怖い・・・。
というか、もともと知られたくない殺人なら、もっと現場を選ぶでしょうか。
つんないこと考えてしまいました・・・。
ミステリの読みすぎだっつーの。
でも、血のりはないけれど、
あれくらい徹底的に一度我が家も、掃除してもらいたくなっちゃいました・・・。
2007年/アメリカ/90分
監督:レニー・ハーリン
出演:サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エバ・メンデス、キキ・パーマー
ザ・クリーナー 消された殺人