本気でバカ
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バカリズムさん特集でもう一つ。
何気ない日常会話からゆるーくストーリーが進んでいく、
と言うこれまでの作品とは異なっていて、これはものすごく攻めています。
あり得ない過激なストーリーなのですが、
どこか目が離せなくて、そして大いに笑ってしまう。
まあ、よくある学園ものヤンキーもののパロディと思えばいいでしょうか。
社内の派閥争いをかけてOLたちが喧嘩を繰り広げているという架空の世界。
そんな中で、直子(永野芽郁)はどの派にも属さないカタギのOLとして、
のどかな日々を送っています。
ある時、中途採用されたOL・蘭(広瀬アリス)は、
その日のうちに社内の3つの派閥を押さえ込み、トップの座に立ちます。
ヤンキーの仁義としてカタギには手出しをしない。
そんなわけで蘭は直子と妙に気が合い、
友情を深めてランチを共にしたりするようになります。
ところが、蘭の入社をきっかけに、この会社が全国のOLたちのターゲットとなってしまいます。
そして大手会社のOKチームが蘭と対決するために、
直子を人質に取ってしまいます・・・。
蘭オネーサン、ステキ、かっこいい、ついていきます!!と思った矢先、
なんとも意外な展開になってドッキリ!!
まさかそういうことだったとは・・・。
ヤンキーものは私にとっては守備範囲外で、
どちらかというと避けているくらいなのですが、
でも、このパロディ的作品は大いに楽しめました。
この社内の3派閥のトップは、菜々緒さん、川栄李奈さん、そして大島美幸さんです。
なんとも迫力のあるヤンキーぶり。
そして、最終対決相手のヤンキーOLには、もう男女の垣根も軽く飛び越えて、
遠藤憲一さんが演じていたりします。
トップは小池栄子さん。
実際あり得ない馬鹿馬鹿しい設定ながらも、どこまでも本気。
「まじめに不真面目」なんて映画を先日見たけれど、
本作も「本気でバカ」だと思います。
そのバカさに拍手!!
<WOWOW視聴にて>
「地獄の花園」
2021年/日本/102分
監督:関和亮
脚本:バカリズム
出演:永野芽郁、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、大島美幸、遠藤憲一、小池栄子
おバカ度★★★★★
ユーモア度★★★★★
満足度★★★★☆