秀吉が残した茶碗「鳳凰」とは?
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空振りばかりの古美術商・小池則夫(中井貴一)と、
うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)のコンビが送る
「嘘八百」シリーズの第3弾。
今回は、豊臣秀吉の出世を後押ししたという七つの縁起物「秀吉七品」のうち
特に、唯一所在不明の茶碗「鳳凰」についてのストーリー。
開催間近の「大阪秀吉博」と、TAIKOH(安田章大)と名乗るカリスマ波動アーティスト、
そして謎の美女(中村ゆり)が、
小池、野田と関わり、ややこしい問題が巻き起こります。
本作で楽しいのは、小池と野田は、
実際にあるのもを模倣して、贋作を作るわけではないということ。
当時の社会情勢や作者の人となりを想像し、
いかにも「あるかもしれない」ものを創作して信憑性を持たせるというところ。
これがいいのですよねえ。
そして今回は、いかにもインチキめいた霊感商法のようでいて、
実は純粋な「芸術」をめざす青年と
それを支える女性という人物造形がナイス。
結局彼らの目論見は成功するのだけれど、
彼らの元にはちっともお金が入らないというお約束も良し。
中井貴一さんと佐々木蔵之介さんの鉄板の安定度と面白さに
文句のつけようがない感じ。
楽しめる作品です。
<Amazon prime videoにて>
「嘘八百 なにわ夢の陣」
2023年/日本/112分
監督:武正晴
脚本:今井雅子、足立紳
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、安田章大、中村ゆり、友近、森川葵、前野朋哉
骨董品への夢度★★★★☆
満足度★★★★☆