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いわさきちひろ(本名松本知弘(まつもと・ちひろ、旧姓岩崎)1918年12月15日 - 1974年8月8日、女性)は、
こどもの水彩画に代表される福井県武生市(現在の越前市)生まれの日本の画家・絵本作家である。
左利き。 つねに「子どもの幸せと平和」をテーマとした
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道立近代美術館で行われている「いわさきちひろ展」へ行きました。
いわさきちひろさんの絵は大好きで、画集も持っているのですが、
考えてみたらこの画集は、いわさきちひろさんの没後まもなく、記念出版されたものだったと思います。
・・・ということは40年近く前?!
最近開いたことがないので、どんなことになっているものやら、
にわかに不安になって来ました。
さてそんなわけで、この度拝見した作品も、
ほとんど見知っているものでしたが、やはりナマはいいですね。
子どもたちのぷっくりしたほっぺや指・・・。
なんだか、生き別れた自分の子供と対面したみたいな・・・、
懐かしさといとおしさがこみ上げてきて、
ちょっぴり泣けました。
こんなところで涙を拭う人も珍しいと思いますが・・・。
子供達のあの表情、特に眼がなんともいえません。
黒目がちの・・・というか
絵としては、単に四角い薄い黒色なのですが・・・。
どの絵も大げさにニッコリ笑っていたりはしません。
どちらかといえば無表情に近い。
でもその眼が、なにも考えていないようでいて、
深淵を見つめているようにも思える。
単純にデフォルメされていながら、
こんなにも本当の子供に近いというのが、やはりスゴイです。
そしてもちろん、
水彩のぼかし、にじみの美しさ。
私はうんと若いころ、こんなイラストの絵本作家になりたい
などと夢見たこともあるのですが。
しかしいわさきちひろさんは、
元々の確かなデッサン力があるからこその、この作品なわけで・・・。
そう簡単に真似できるものではありません。
ご主人は日本共産党衆議院議員を務められた松本善明氏。
氏が奥様のことを描いた著書も、遠い昔に読んだことがあったはず・・・。
いわさきちひろさんはこの優しい絵柄とは違って、
たぶんかなり意志の強い方と思われるのです。
若かりし頃の自画像のデッサンなどをみて、ますますそう感じました。
いつか、「ちひろ美術館・東京」と
長野にある「安曇野ちひろ美術館」へも行ってみたいものです。
美術館前庭風景