映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

TSUKEMEN  LIVE  2012 ~EL DORADO~

2012年07月01日 | コンサート
2012年6月29日 TSUKEMEN LIVE に行って来ました。


TSUKEMEN は、ヴァイオリン(TAIRIKU & KENTA)とピアノ(SUGURU)、計3人のイケメンユニットです。
札幌でコンサートがあると知り、張り切ってチケットを買ったのはいいのですが・・・。
札幌のKitaraコンサートホールで2日間の日程。
6月28日、29日です。
そこで私は単純に金曜夜のほうがいいなあ、と29日を購入。
セブンイレブンで、チケットを発券してもらってまず驚いた!! 
なんと13:00開演となっているではありませんか。
きちんと確かめもせず、申し込んじゃったのねえ・・・。
そうですよね、2日日程の時はこういうことがあるのだったのを、すっかり失念していました。
私、こう見えても真面目?な公務員なんで、
平日にお休みを取るなんていうのは本当に用事のあるときくらい。
まあでも、だからこそ、たまにはいいかという気になりまして。
お昼前から休暇をとって、GO!
北海道は今、一番いい季節なんですよ。
(でも今日はちょっと気温が上がりすぎでしたが)。
良いお天気の金曜日。
昼間からフリーだなんて、それだけでもう、幸せな気持ちになってしまいます。

さて会場へ来てみると、想像通り、いるのはオバサマ達ばかり。
平日の昼間ですからねえ。
やっぱり主婦が多いですよね。
私も立派なオバサンだから人のことは言えない。
TSUKEMENの皆様には、もう少し年齢層が低いほうがやりやすかったと思いますが
(ゲーム音楽などもあったので)
でも、素敵な演奏をどうもありがとうございました!!



このコンサートツアーは、一昨日の室蘭から始まったばかりで、今日が3日目。
明日は旭川だそうです。
彼らの3枚目のCD~EL DORADO~が発売になったところで、
その中の曲が演奏されました。
クラシック、映画音楽、ジャズにゲーム音楽、アニメソングまで。
クラシックの基本を踏まえつつ、ジャンルを超えて音楽を自分のものにする。
観客よりも自分たちがまず楽しんでいる感じ。
こういう若い人達の音楽活動が、
近頃私にはとてもいい刺激なのです。
元気を分けてもらう感じです。


あれ、なんだか聞いたことがあるような・・・と思ったその曲は、
なんと“CHA-LA HEAD-CHA-LA”。
あのアニメ、ドラゴンボールのテーマソングでした。
それから、ゲーム、ファイナル・ファンタジーの戦闘シーンの曲なども。
オバサンといえども私がこれを知っているのは、実はうちの娘たちのおかげ。
なるほど、彼らは多分、我が家の娘たちとほぼ同年代なわけですね。
それから、もちろん彼らのオリジナル曲もありまして、
中でもピアノのSUGURUさんの“たんぽぽ”は、優しく背中を押してくれるような素敵な曲。
「ガンガン、頑張れ!頑張れ!ではなくて、
道端のたんぽぽみたいに、目立たなくてもいいから、のんびり自分の道を行け」
というような気持ちで作った曲だそうで、
これは私“たんぽぽ”としてもうれしい曲でありました。


・・・というわけで、大満足。
幸せな金曜の午後でした!


「TSUKEMEN LIVE 2012 ~EL DORADO~」

EL DORADO
TSUKEMEN
キングレコード


KIYARI
TSUKEMEN,TAIRIKU,KENTA,SUGURU,ハンス・ジマー,ヘンリー・マンシーニ,チック・コリア,渡辺俊幸,植松伸夫,セルゲイ・プロコフィエフ
キングレコード


BASARA
TSUKEMEN,ハワード,菅野よう子,TAIRIKU,リスト,SUGURU,ウィーラン,ロータ,ウィリアムズ,マンシーニ,KENTA
キングレコード

LEGEND コンサートツアー2012「希望の歌~CHE SARA ~」

2012年04月21日 | コンサート
スタイリッシュな面々にオペラ開眼

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さて、私には初めてのLEGENDのコンサート。
私は人の声は最大の楽器であると常々思っていまして、
だから歌が好きなのです。
特に、ハーモニーの美しいユニット。
ゴスペルも大好き。
けれど未だ足を踏み入れていないのが「オペラ」なんです。
オペラといえば太っちょのおじさんおばさんを連想してしまい、
どうにも情感あふれすぎで暑苦しい・・・
(失礼!)
いえ、私の中のイメージなのでご勘弁を・・・。
けれども、このLEGENDという5人のユニット、気になっちゃいました。



公式サイトの紹介文より
東京を中心にオペラ、コンサートなどで活躍する国立音楽大学出身の若手オペラ歌手が一同に会し、2005年12月結成。
2006年5月に行なわれた初コンサートは
「これまでのクラシックコンサートの印象を打ち砕く、躍動感あふれる公演」として大絶賛を浴びる。
メンバーはそれぞれ渡伊の経験やコンクール受賞のほか、
数々のオペラやコンサートに出演するなど、実力・経験ともに豊富であり、
年々、クチコミだけでその規模を拡大して行っているコンサートも、
ほとんどの公演が完売になるなど、好評を博している。
また、彼らのライフワークは、「平和への祈りを人々に歌で届けること」。
結成からこれまで広島や長崎をはじめ、国内外の平和のイベントに無償で参加し続け、その歌唱を披露している。



・・・というわけで、若くスタイリッシュな彼らに、おばさんとしては興味を持ったわけでして、
まあ、不純な動機ではありますが、
2012年4月19日、勇んでこの度のツアー初日という札幌コンサートホールKitaraへ。



いやそれが、素晴らしかったですね。
これは言ってみれば、子供向けのオーケストラ入門企画「ファーストコンサート」のオペラ版みたいなものですね。
耳に馴染みのある曲が多いし、この5人の個性も私達を飽きさせません。
朗々と響くテノール、バリトン。
その声量は、さすが“オペラ”です。


私は、Time to say goodbyeが好きでした。
曲名だけではピンと来ないかも知れませんが、あの映画「アマルフィ」に使われた曲です。
そうして、様々な曲を堪能した第1部が終わり、
第2部は「伝説歌劇団~希望の歌~」。
ミュージカル?音楽劇? 
いや、つまり“オペラ”なのか。
とにかく、楽しい歌を挿入しつつ進行するコメディ劇です。
特に、我が札幌出身の内田さんのキャラには笑ってしまいました。
(お願いだから、癖にならないでね。)
いつの間にやら、「ブラボー!!」と叫ぶのも快感になり、
ラストは、広い場内隅から隅まで出没し、駆けまわりつつ歌う彼ら、
やはりさすが若い!!
(と言っても30は過ぎていると思われますが)
あっという間に時が過ぎて終演になってしまったのでした。
帰り道もしばらく余韻に浸り・・・。
なんだかハマってしまいそうです。
12月にまた札幌でコンサートがあるそうで。
ぜひまた行きたいと思います!!

CHE SARA
ソニー・ミュージックダイレクト
ソニー・ミュージックダイレクト

沢田研二LIVE2011~2012

2011年11月04日 | コンサート
つかの間のタイムワープ

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2011年11月3日。
札幌。
ニトリ文化ホールにて。
「沢田研二LIVE2011~2012」に行ってきました。
ツアーのほぼ中間というあたりのようです。
ゲストはピーこと瞳みのる、
タローこと森本太郎、
そして今やTVドラマや映画のバイプレーヤーとして欠かすことのできない、サリーこと岸部一徳。
そうです、つまりこれは沢田研二のコンサートというよりは
ザ・タイガースのコンサート。
タイガース解散以後、独立したジュリーもいいのですが、
私が好きだったのはタイガースのジュリー。
1971年に解散してから、なんと40年ぶりのザ・タイガース。
(途中一度再結成はありましたが。)
いろいろ感慨深いですね・・・。


何を今更、還暦を過ぎて肥満気味のジュリーなんて・・・、
という気持ちも確かにあったのです。
でもこの春に「探偵~哀しきチェイサー」という音楽劇をみて
やっぱりジュリーはいいなあ・・・と思ったものですから、
このたびは迷わずチケットを買ってありました。
予想どおり、会場は私と同年位のおばさまたちで溢れています。
そうですよね、ジュリーのことなんかいえません。
自分たちも十分に年をとりました。
しかし、ステージが始まってからおどろいたのは、すぐに皆さん立ち上がりましたね。
もう皆さん年なんだから、よほど盛り上がる曲以外はゆっくり座っているものかと思っていたのですが。
結局最後までほとんど立っていました。
自分だけ座っても、ステージが見えないので仕方ありません。
・・・と、いいつつ、結構楽しかったのですけれど。
どうなんでしょうね・・・。
野球やサッカーのスタンドみたいに、熱狂応援団エリアを分けてみては・・・?


さてさて、まあ、それは余談でした。
ほとんどがザ・タイガースのナンバーで、酔いしれました。
当然、当時すべてのLPを持っていましたから、どれも耳になじんだ曲です。
僕のマリー、モナリザの微笑、シーサイド・バウンド、花の首飾り・・・
当時のヒット曲は自然に歌詞もちゃんと出てきますね。
とくに、「君だけに愛を」。
「君だけに・・・!君だけに・・・!」と観客を指さすジュリーのかっこよさ。
ふっと意識が40年前に飛んでいました。
あのとき純情な心をふるわせていた私たち。
皆、つやつやのほっぺの乙女だったあの頃に・・・。
笑わないでくださいね。
今、AKBに夢中のあなたたちも、40年後にこんな気持ちがわかるかもしれません。
それと、今回特筆すべきなのは、瞳みのるさん。
彼は、タイガース解散後、勉強をしなおして、慶応大学へ入り中国語を学んだといいます。
そして、中国語の教師に。
全く音楽活動から離れていたのが、このたび初めてこのツアーに加わったのです。
この間のことは「ロング・グッバイのあとで」という本になっていまして、
近いうちに読んで、またご紹介しますね。
まさに人生いろいろ。
こんな彼らが、今集まってまた音楽をやるというのは、とても楽しそうです。
また機会があったらきっとまた来よう。
そう、心に決めました。

→音楽劇「探偵~哀しきチェイサー」

サイモン&ガーファンクル 公演

2009年07月19日 | コンサート
サイモン&ガーファンクル 公演

7月18日(土) 札幌ドームにて

サイモン&ガーファンクルは1964年に結成されたフォーク・ロックデュオ。
私くらいの年代の方なら、もう説明するだけヤボ。
ポピュラーに興味のない人でも、
このグループの歌声を聴いたことがない、なんていう方はいないでしょう。
そのサイモン&ガーファンクルの来日。
しかも札幌に来るというので、早々とチケットを入手。
昨日、行ってまいりました。
札幌ドームは、
サッカー(コンサドーレ…は道外の方にはあまりなじみがないかな?)や、
野球(むろん、日ハム)の試合観戦で何度か行っていますが、
コンサートで行くのは初めて。
私の身の回りではSMAPで行っている人が多いのですが。
広い会場が、どんどん人であふれていく。
わくわくしてきますね。
予想どおり、周りはほとんど私と同年輩のかたがたです。

サイモン&ガーファンクルは1970年にいったん解散しているのですが、
その後も時折再結成をして、ツアーをしています。
初来日は1982年。
今回はその後16年ぶりの来日で、
もちろん札幌は初めて。
しかし、彼らの年齢も考え合わせると、
多分日本公演はこれが最後だろうといわれています。


サウンド・オブ・サイレンス、スカボロフェア、ミセス・ロビンソン、アメリカ、明日に架ける橋、コンドルは飛んでゆく・・・・・・・・・

どれもみな美しく懐かしい。

ふと思ってしまったのです。
これらを発売リアルタイムで聞いていたのは、私が小学校~中学校くらいの頃。
その頃、40年もあとで、この札幌で生S&Gを聞くだなんて
夢にも思っていなかったですね。
仕事を持って、結婚して、母になって・・・、
そんな自分すら想像もつかなかった。
ただただ、将来については漠然と不安と期待を持っていた、少女の私。
それから40年が過ぎているなんて。
まるで夢のようです。
40年前の少女の私が夢なのか。
いま、ここに座っている私自身が夢なのか。
懐かしいメロディに身をゆだねながら、
不思議な感覚の中に浮遊していました。

タイムスリップをありがとう。
サイモン&ガーファンクル様。


こちらは、若き日のS&G。やっぱり、若いのがいいな。

サウンド オブ サイレンス



live image 7

2008年05月16日 | コンサート

今晩は、Live image (ライブ・イマージュ)7 に行って来ました。

コンサート記事は久しぶりだなあ・・・。
クラシックコンサートも時々行きますが、何しろその方の知識は全くおざなりなので、まともな記事が書けません。
本日は、理屈抜きで楽しめましたので・・・。

このシリーズコンサートは開始から8回目。
札幌にも毎年来るこのコンサートは、私は多分4回目ではないかな?
このコンサートを知らない方でも、ヒーリングCDとして売れている"image"はご存知でしょう。そこによく収録されているアーティストたちのコンサートです。
本日の札幌公演がツアー最終日ということで、大変な盛り上がりでした。おなじみのラスト曲「情熱大陸」。いつまでも拍手を続けていたかった・・・。

本日の出演者は・・・

松谷卓、小松亮太、宮本笑里、加古隆、羽毛田丈史、元ちとせ、古澤巌、ゴンチチ。

今回初出演だったのは、バイオリンの宮本笑里さんと元ちとせさん。
宮本笑里さんって、あのオーボエ奏者の宮本文昭氏の娘さんですって!
バイオリンの腕もさることながら、すばらしくかわいい!!
天は2物も3物も与えちゃうんですね・・・。
そんなだから、一つも当たらない人が出ちゃうんだよ・・・ブツブツ。
また、こんなところで元ちとせさんを見られると思っていなかったので、すごく得した気分です。
歌もすばらしかったなあ。
あのコブシの転がり具合。また、声も迫力。

私が大好きなのは、これも定番曲の「パリは燃えているか」なんですが、本当に、何度聞いても、あの、重苦しい時代の雰囲気、そのまま感じ取れちゃって、のめりこんでしまいます。このピアノ奏者加古隆さんは、あれ、何でムツゴロウさんがピアノ弾いてるの?と思ってしまう風貌なんですが・・・。

小松亮太さんのバンドネオンも大好きだし、ゴンチチの軽妙な語り口も楽しい。
古澤巌さんはお茶目なオジサマだし、羽毛田丈史さんのプロデュース才能にはいつも舌を巻く。松谷卓さんの今回の曲Stargazerはステキにスリリング。
大型スクリーンに映し出される映像は、音楽のイメージをいやおうなく盛り立てる。
でも、時には目をつぶって自分だけのイメージを大事にしたいと思うこともあります。

札幌では初夏に向けて浮き立つ季節。(今日はちょっと寒かったですが)
この時期恒例のこのコンサートは、ぜひまた来年も行きます!!


今回、このコンサート記念ということで変なものまで売っていたんですよ。
「いまんじゅう」(おまんじゅう) に 「イマァーメ」(ドロップ)。
やるもんですね。
やっぱり「いまんじゅう」は買って来るべきだった・・・と、今ちょっと後悔しております。

 

 


「TOGI+BAO」主婦的感想

2007年07月12日 | コンサート

「TOGI+BAO/Out of  Border」全国ツアー 

2007/7/11 札幌コンサートホールKitaraにて。
東儀秀樹とそのユニットBAOのコンサートです。
2005年から年に一度のツアー、私もこれで3度目。
なぜか必ずチケットを買ってしまう。

篳篥。
読めませんよね、絶対。・・・「ひちりき」です。
それと、笙(しょう)。
雅楽の楽器です。
これはほとんど神道とか、平安時代の雅(みやび)の世界ですが、この超伝統的楽器で奏でるポップス、クラシック、ジャズ。
伝統と現代がうまくマッチして一種独特な世界を作ります。

BAOは上海でオーディションをして集めたというイケメン中国青年たち。
二胡、笛、琵琶、いずれもうなってしまいたくなる超絶技巧をこなす面々です。
この中でも、二胡のツァオ・レィは、特に華があるというか、つい視線がそちらへ行ってしまうのですね・・・。
なんというか、とにかく素敵。かっこいい。カワイイ。
正直私は東儀秀樹はほとんど見ていなかった・・・。
このノリはほとんどヨン様に付きまとうおば様たちと同じだ・・・。すんません。

私はポップな曲より、じっくりしっとりした曲の方がすきですね。
定番の「春色彩華」は楽しいけれども、トリを飾るにふさわしい「大河悠久」にはやっぱりしびれます。
たとえば、海のように広い黄河の流れに船を出して旅をしている。
とうとうたる河の流れ、強い日差しで水面が光る。
その河の上を渡る風をも感じるような・・・
この曲は実に名作。
近頃、「のだめカンタービレ」で、すっかりおなじみになってしまった「ラプソディ・イン・ブルー」。
これを、千秋先輩よろしく東儀秀樹が指揮をとって、BAOが演奏。とても楽しかった。
アンコールでは、なんと「夜空ノムコウ」。東儀秀樹のラップにも驚いた!。

Out of Border。
伝統を越え、国境を越え、ジャンルを越えて。
若い人たちが、伝統をしっかり踏まえつつ、さらに自由に翼を広げている。
私はこんな風な音楽がとても気に入っています。

PS
この夏の時期、キタラの中庭でコンサート前にクイッとやる、ビール。
至福の時です。



ウィーン少年合唱団のこと

2007年06月12日 | コンサート

2007年6月11日。ウィーン少年合唱団の日本ツアー。札幌のKitaraホールでのコンサートがありました。

彼らの声は「天使の歌声」とよく言われています。10歳から14歳までの少年たち。この声が出せるのはこんな限られた時期だけなのですね。
このウィーン少年合唱団は、なんと、500年以上前の1498年に誕生したのだとか。めちゃくちゃすごい歴史ですね。それで、なんとなく古風な印象がありますが、今は、クラシックはもちろんですが、ポップスや各国で親しまれている曲なども取り入れて、大変聞きやすいプログラムになっています。札幌ではプログラムBが披露されて、日本の曲では浜辺の歌。花。翼をください。が、ありました。合唱曲としてはとてもポピュラーな曲なので、思わず口パクで一緒に歌っていました。私は、無伴奏の聖歌がお気に入りです。一番彼らの声を引き立てるような気がします。

天使のような顔をして歌っている彼らですが、10歳から14歳の少年といえばやんちゃ盛り。さぞかし舞台裏では、ワルガキなどもいて、にぎやかな毎日なのだろうなあと、想像するとちょっと楽しくなってきます。その昔見た映画は「青きドナウ」だったと思うのですが、羽枕の羽を飛び散らかせて、枕投げをしていたシーンがあったような・・・。パンフレットのプロフィールを見ると、趣味がインターネットだったり、サッカーだったり。好きな音楽はロックやヒップホップもあり。やはりいまどきの子供たちなんですね。話題の日本人少年、カイ・シマダ君も、ちゃんといましたよ~。

とても楽しくて、得をした気分のコンサートでした。
札幌は今、さわやかな初夏。この、札幌の一番いい季節に彼らを迎え入れることが出来て、幸いでした。お天気も最上でしたし。(今日だと暑すぎるくらいでしたが。)


札幌シルバリー男声合唱団のこと

2007年05月26日 | コンサート

2007年5月26日、札幌共済ホールにて、札幌シルバリー男声合唱団のコンサートがありました。
平均年齢74歳という男性合唱団。
ほとんどの人が、退職後初めて歌ったという方々です。
実はうちの父もその一人。
だから、まあ、身びいきな話にしたいとは思いつつ、私、プロの演奏は聞きなれておりますので、正直、レベルはそれほど高くはないです。

この合唱団は今年で結成15周年。
うちの父も割と早い時期から加わっており、2年に一度のこのコンサートには、いつも狩り出されております。
観客は早い話が、それぞれの身内がほとんどなんですけどね・・・。
初めて、聞いたときには意外と素敵じゃない!?と思いました。
おじいちゃんばかりですから、もっと、いい加減なものかと、実は思ってしまっていたので・・・。
ところがですよ、回を増すごとに、このレベルが低下していく・・・。
なんだか、よれよれになっていく。
少しずつ新しいメンバーも入っているようなのですが、ほとんど、同じメンバー、つまり、全体にどんどん老化が進んでいく。
悲しいことですが、声も出にくくなり、歌詞も覚えにくくなっているというのが実態のようです。
年をとるというのはそういうことなんだなあ・・・、と思わず実感してしまうのですね。
いや、でも、その割には皆さん、ボケもせず、かくしゃくとしているのは、このように定期的に集まり、歌っているからに違いありません。
体が動く限りは、がんばってほしいものだと思います。

さて、そんな中で、ラストの唱歌メドレーにはちょっと心揺さぶられました。
日本の懐かしい童謡ですが、
「うさぎ追いしあの山・・・」おなじみの「故郷」から始まって、
春の小川、朧月夜、鯉のぼり、茶摘、夏は来ぬ、
・・・・つまり、少しずつ季節が変化していくのです。
春、夏、秋、冬・・・。
じっくり、歌詞に耳を傾けてみました。
こんなにゆったり、唱歌を聴くのも久しぶりかもしれません。
誰かの言葉ではありませんが、「美しい日本」がそこにあります。
今はもう幻かもしれない、美しい日本。
これを歌っているおじいちゃん方も、いろいろな感慨がありそうに思えました。
ご自分の懐かしい故郷の風景、子供の頃の情景などを思い浮かべたかも知れません。
そして、最後にはもう一度「故郷」。
止めを刺された感じですね。
郷愁の念。思わず、涙がこぼれました。
この情感は、やはり、年齢をかさねたこのチームだからこそ、出せたのではないかと思います。

ヨレヨレなんていってごめんなさい。
また、この次も聞きに行きますので、よろしくお願いいたします。