映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

高慢と偏見とゾンビ

2017年11月20日 | 映画(か行)
文学の香りのするゾンビ映画



* * * * * * * * * *

ゾンビ映画は特別好きというわけではありませんが、
ゾンビよりも私は「高慢と偏見」には興味がある。
ジェーン・オースティンの原作を読んでいないのに
こんなことを言うのはおこがましいですが、
「プライドと偏見」の映画が大好きで・・・。
それでまあ本作、公開時には見なかったものの、
いつか見ようとは思っていました。


18世紀イギリス。
ゾンビ感染が蔓延、人とゾンビは日常的に争いを続けています。
片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は、
そんな中でも裕福な男性との結婚を夢見ています。
しかしその一方、ゾンビと戦うため、
中国でカンフーを学び、日頃の鍛錬も怠りません。
ある日、隣家に資産家のビングリーが越してきて、
その友人である富豪の騎士ダーシーも出入りするようになります。
パーティーでこの2人と出会った5人姉妹の長女は、ビングリーに夢中。
次女エリザベスはダーシーの高慢な態度に反感を持ちますが・・・。



ゾンビ映画でありながら、高慢と偏見のストーリーと雰囲気をそのまま保っているという不思議な、
そして魅力的な作品でした・・・。

姉妹がパーティーに行く準備のシーンがいいですね。
優雅なドレスの下にそっと剣を忍ばせる。
いよいよゾンビが来る!というときには立ち上がる5人姉妹。
カッコイイ~!!

そしてまたアクションもキレが良くてうっとり。
中でもエリザベスは男性も凌ぐほどの腕。
ダーシーもたじたじ。



結婚だけが女の生きる道という時代背景にありながら、
ゾンビ撲滅のために立ち上がり活躍する女たち。
女たちの逆襲、とでもいいますか、
痛快な男性社会打破のフェミニズムと言う感があって、
だから面白い。
ジェーン・オースティンも真っ青というか、多分大笑いしますね。


この手は結構使えるのではないでしょうか・・・。
次には「風とゾンビと共に去りぬ」とか、
「ゾンビヶ丘」なんて見てみたいわあ(^_^;)

高慢と偏見とゾンビ [DVD]
リリー・ジェームズ,サム・ライリー,ジャック・ヒューストン,ベラ・ヒースコート,ダグラス・ブース
ギャガ


<WOWOW視聴にて>
「高慢と偏見とゾンビ」
2016年/アメリカ/108分
監督:バー・スティアーズ
原作:セス・グラハム=スミス
出演:リリー・ジェームズ、サム・ライリー、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコート、ダグラス・ブース
原作へのオマージュ度★★★★★
満足度★★★★☆


最新の画像もっと見る

コメントを投稿