映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に

2020年05月22日 | 映画(な行)

ビジネス界のサクセスストーリー

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またまた、マイケル・J・フォックス。
本作は好きで何回か見ているのですが、この際ついでにもう一回。


田舎からニューヨークの実業界での成功を夢見てやってきた青年・ブラントリー(マイケル・J・フォックス)。
ところが就職が決まっていた会社は倒産。
やむなく巨大企業の社長である叔父(本当は遠い親戚)を頼り、
文書集配係として雇ってもらいます。
しがない現業職ではありますが、社内の情報を見ようと思えば見てしまえることを利用して、
彼は社内の内情に詳しくなっていくのです。
そして、空いた重役室を勝手に使用して、重役になりすましてしまう。
スーツと作業衣をエレベーターの中で着替える悪戦苦闘の日々が始まります。

それだけでも十分面白いのですが、
社長夫人(つまり叔母)や重役に名を連ねる美女クリスティとの恋模様のドタバタ、
一人二役のややこしさも相まって、とても楽しいコメディ作品になっています。

このような会社内で、強烈にあるヒエラルヒー。
あくまでも主役は「スーツ」と呼ばれる人々で、
作業服の現業職とは挨拶を交わすこともありません。
まるで透明人間のように無視される存在。
普通はいくら頑張ってもこの会社の中で「スーツ」に出世することはあり得ないのですが・・・。
そこはもう、マイケル持ち前のほとんど無理矢理のガッツでやり遂げてしまう。
いかにもアメリカ的な明るい青年のイメージですね。
今はなかなか、こんな風に単純なヒーローはいないかもしれない。

クリスティの髪型とか強烈な肩パッドのスーツはいかにも当時を彷彿とさせます。
この時代のファッションは独特ですね。
ニューヨークの、ワールドトレードセンターのある街並みが何かもの悲しい・・・。

<Amazonプライムビデオにて>
「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に」
1986年/アメリカ/111分
監督:ハーバート・ロス
出演:マイケル・J・フォックス、ヘレン・スレイター、
   リチャード・ジョーダン、マーガレット・ホイットン

時代表出度★★★★☆
マイケル・J・フォックスの魅力度★★★★★
満足度★★★.5

 

 



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