映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

星になった少年 Shining Boy & Little Randy

2019年09月09日 | 映画(は行)

ゾウに乗った少年

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本作は私、公開時に見ているのですが、当ブログ開始以前のことで、
そしてまた柳楽優弥さんの少年時代をまた見たくなって拝見。
・・・しかし考えてみると肝心の04年「誰も知らない」も、
ブログ記事にはなっていないわけで・・・。
そちらもそのうち再見しなければなりませんね。

日本人初の象使いを目指した実在の青年・坂本哲夢さんのストーリーです。

哲夢(柳楽優弥)は父親が経営する動物プロダクションで、
動物たちと共に暮らしていました。
そしてそこで子象・ランディと出会ったことから、タイの象使い養成学校に留学して学びます。
その後哲夢は象の楽園造りを目指すことになりますが・・・

この結末はあまりにも印象に残っているので、
さほどショックは受けませんでしたが、誠に痛ましい限り・・・。
哲夢は、学校では級友たちから「臭い」と言われ、いじめにあっていたのです。
そんな彼がタイへ向かい、多くの少年の仲間たちと寝食を共にする。
言葉もよくわからず、始め馴染めなかったのは無理もありませんが、
やがて彼は日本では得られなかった多くの友情を手にします。
夢を抱いてこんな遠くまで来たものの、現実は厳しくて・・・。
そんなことを仲間の友情に支えられながら成長してい行く。
美しい物語なのでした。

柳楽優弥さんが「誰も知らない」で、
第57回カンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞した後の主演作品。
本作のために象使いとしての訓練を積んだことが伺われ、
まさに象と一体、ステキな作品になっています。
しかし、いかにも題材が特殊過ぎました・・・。
本作のあと、「シュガー&スパイス」で好演するも大きな話題にはならず、
柳楽優弥さんはその後しばらく大きな作品には登場しません。
少年から青年へ・・・、大きく移り変わる時期でもあり、俳優としては難しかったのかも。
しかし彼は見事に復活してくれました!! 
オバサンは嬉しい・・・。


本作で哲夢のガールフレンド役が蒼井優さんで、
まだ、「フラガール」でのブレイク前。
そういう意味で、今見てもまた意義のある作品なのでした。
・・・約15年前の作品でありながら、常盤貴子さんなどはほとんど変わらない感じなのもスゴイ。

<WOWOW視聴にて>
「星になった少年 Shining Boy & Little Randy」
2005年/日本/113分
監督:河毛俊作
出演:柳楽優弥、常盤貴子、高橋克実、蒼井優、倍賞美津子

象との密着度★★★★☆
満足度★★★☆☆



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