晴れ一時豪雨 最低気温 18.1℃ 最高気温 27.5℃
今日は十五夜ですね。
家にあるもので、お供えの準備が整いました。
お月様がどうかお顔を見せてくれますように。
一時、凄い雨が降りました。線状降水帯の赤が当地域にかかり、庭の通路が一時的に冠水しました。
短い時間でしたので、事なきをを得ましたが、これが長い時間続いたらと思うと、ぞっとします。
雨どいが用をなさないほど、強い雨がたたき落ちていました。
バラの鉢もまた、水害にあっています。
さて、8月に富士山に登ってからひと月以上経ちました。
今日は、この時に記事にできなかった出来事を書いてみたくなりました。
というのも、素敵な若いカップルに、ひょんなことからお知り合いになったからです。
事は富士山のご来光を仰ぐために待っていた9合目で始まります。
8月8日の夜明け前の富士山はとても冷えます。
登っている最中は寒さを感じなくても、いったん足を止めると寒さで身震いします。
私は適当に皮下脂肪がついているので、ダウンジャケットを1枚重ねただけで十分でしたが、夫は相当に体に応えたようでした。
上着だけじゃなく、ズボンをもう1枚重ね着しようと、ウエストポーチをはずしたそうです。
目出度く、御来光を仰ぐことができ、意気揚々と山頂を目指しました。
山頂に着くなり、夫がリュックの中身を取り出しているので、「どうしたの?」と尋ねたら、
「ウェストポーチをどうも忘れてきたらしい」・・・・「ええっ・・・」
お鉢巡りどころでありません。
今来た道を引き返し、御来光の見た場所の周辺を捜しましたが、どこにも見つかりません。
ウェストポーチには、車のカギ、お財布、デジカメが入っていたのです。
車のカギがなければ、これからの予定も台無し・・・・
もしかして、9合目でウェストポーチを外したのは、勘違いかも知れないと、7合目で宿泊した山小屋に戻って、忘れてはいなかったかと確認。
山小屋のスタッフさんに、色々探していただきましたが、やはり見つかりません。
なんか、ここで疲れがどっと押し寄せてきた感じがしました。
須走5合目に下山した後、夫は臨時の派出所に紛失届を出し、私は売店で携帯を充電してもらっている間に、紛失した事情を話し、もし拾われた方の情報が入りましたら、私の携帯にご連絡をいただきたい旨、お願いしました。
売店のおばさんは気の毒がって、シャトルバスの運転手さんに乗せてあげてと交渉してくれました。
復路の分の二人分の切符もポーチの中だったのです。
おかげで切符を新たに購入することなく、バスに乗れました。おばさん、ありがとうございました。
須走登山口臨時駐車場に着いてから、ここの係の方に事情を話し、車を2日間ほど止めさせていただくことを了解してもらいました。
さぁ、それからが大変です。
JASに連絡を取ったら、開けることはできても鍵を作ることは出来ないので、動かすことも施錠することもできないので、デェィラーさんにカギを作ってもらうしかないとのこと。
車の中から着替えや宿泊用の諸々、携帯の充電器などを取りだすことは諦めて、娘に電話しました。
「支給、車のスペアキーを送ってほしい・・・・。今日泊まるホテルが決まったらまた連絡するから・・」と
それから、須走臨時駐車場の周辺のホテルを探してみました。
が、この時期、学生さんの研修を受け入れているため、どこも泊まれるところがありません。
困っている時には、悪いことが重なるもんですね。
色々宿泊先を検索、予約しているうちに携帯の充電が空っぽになってしまいました。
暑い中、公衆電話を必死に探しました。
見つからないのです。(街から公衆電話が消えちゃって、いざという時ホント困るんです)
私達のあわてようを想像してみてください。(決して笑わないないでくださいね)
須走口インター近くの道の駅の中のインフォーメーションコーナーの端っこに、パンフレットに隠れるようにしてありました。タウンページも置いていなく、ほとほと困りました
とりあえず、御殿場タクシーさんに電話をして、宿泊できるホテルを探してもらいました。
何とかビジネスホテルに宿泊することができて、ホッ。
娘に早速ホテルの電話で電話したら、遅いよと怒られちゃった。
「速達ですぐ住所を書けば出せるようにしていたのに、午後の4時過ぎちゃったから明日の午前中に届けることができなくなったじゃない・・・」
「ごめ~ん、こちらにも色々事情がありまして・・・」
ホテルから充電器をお借りし、一件落着。
早速、ホテル内の温泉につかり、砂とほこり、汗にまみれた体を洗い流し、一息つく。(ふわ~~)
幸いなことに、リュックに予備の着替えがあって、助かった。
靴は登山靴なので、近くに出るときはホテルの了解をとり、スリッパを使わせていただいた。
翌日の午前中いっぱいは、ホテルの部屋でオリンピック観戦。
それはそれで、疲れた体に、よい休養となった。
その日の午後1番に、速達便が無事届き、タクシーを呼んで再び須走登山口臨時駐車場に向かった。
車のカギが開いて、夫も私もほっとしたのは言うまでもありません。
娘よありがとう。ちょうど仕事がお休みの時でホント助かったよ~
これが出勤していたら、こう早くはスペアキーが届かなかったはず。(不幸中の幸い)
こうして、ようやく旅気分になれたのです。
旅の様子については、こちら
http://blog.livedoor.jp/niwameguri/archives/2016-08-15.htmlをご覧ください。
この後、更に旅の余録が続きます。
御岳山を登っている時、私の携帯に電話がかかってきました。
なんと、ウェストポーチを拾ってくださった方からでした。
電話を夫と変わり、話の様子を伺っていましたら、車のカギと携帯が入っていたので失くされて困っているだろうと、登山中にも関わらずお電話をくださったようです。
夫はてっきり派出所の警官さんと思って、デジカメや小銭入れにはお札も入っていたことをお話し、それがまちがいなく自分のものであることを伝えていました。
残念ながら、デジカメと小銭入れに入っていた紙幣はなくなっていたそうです。
はじめは須走インターまで、受け取りに向かうと話をしていましたが、山の日で道路も混みあっていたので、自宅に送っていただくことになりました。
後日、紛失物が届き、送り主を見ましたら、警察ではなく、Sさんからだったのです。
携帯電話の番号も住所も分かっていらしたので、私達はてっきり派出所の警官さんと思いこんでしまったのね。
実はポーチの中に入れていた登山計画書に自宅の住所や私の携帯番号が書いてあったので、連絡していただけたことがわかりました。
後日、心ばかりの御礼をお送りしましたら、Sさん、Kさんからお手紙をいただきました。
そこには、お二人が富士山を登頂した日(夫のウェストポーチを拾ってくださった日)に、山頂でSさんからKさんにプロポーズをされ、その時の様子をコロンビアスポーツのサイトブログに載ってあると書かれていました。
早速、記事を見ました。
こちらです。
https://www.columbiasports.co.jp/mag/2016/08/post-13.htmlプロポーズしている彼がSさん、受けているのがKさん。
これを見て、私達も感動!感動!です
私達の紛失物を届けてくださった方が、富士山頂でプロポーズされるなんて、そのような記念すべき日に、素敵な若いカップルに拾われて、とっても嬉しいことです。
須走から御殿場までのタクシー代、宿泊代など高くついてしまいましたが、終わりよければ全て良しですね。
ウエストポーチを拾って、送ってくださったSさん、Kさん、本当にありがとうございました。
末永くお幸せに
何とも長い記事になりました。
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