歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

韓国公州・水村里古墳群 出土した百済時代の環頭大刀で金板装飾が確認

2009年12月04日 | Weblog
 国立公州博物館は3日、4~5世紀漢城百済時代地方貴族勢力の墓群として知られている公州水村里古墳群(수촌리 고분군)のうち、Ⅱ-1号古墳で出土した環頭大刀(환두대도)をコンピュータ断層撮影した結果、既にあった銀入糸装飾(은입사/장식)の他に金板装飾(금판 장식)を発見したと発表した。
 Ⅱ-1号出土環頭大刀は丸い輪の部分に龍2匹と二行の波状線文だけが銀入絲されている平面的な形状で知られていたが、今回の遺物内部構造調査を通じて竜模様と波紋銀入絲の他に金板装飾が残っていることが新しく明らかになり、金板装飾は竜 模様の立体感を生かす装飾効果のために使われたと推定されている。
[参考:聨合ニュース]
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奈良市・コナベ古墳 宮内庁、調査現場を報道陣に公開

2009年12月04日 | Weblog
 宮内庁は4日、「小奈辺陵墓参考地」として管理する奈良市法華寺町のコナベ古墳(5世紀前半ごろ)の護岸整備工事(11月上旬~今月下旬)に伴う発掘調査地を報道陣に公開した。
 墳丘を取り巻く周濠の水により、墳丘の裾が浸食されていることから工事の実施を決定。工事に先立ち遺構や遺物の状況を確認して、保全に適した方法を検討するため、先月4日から調査を始めていた。
 コナベ古墳は奈良市北部の佐紀丘陵の東側、平城宮跡の北東にある佐紀盾列古墳群のうち東群の前方後円墳で、長さ約204m、前方部幅129m。墳丘は3段築成で、くびれ部の両側には造り出しがある。江戸時代には一時、元正天皇陵とされたが。被葬者は不明。
 これまでに奈良市教育委員会の発掘調査で、18カ所を発掘。14カ所で葺石が確認され、下層にこぶし大、上層に人間の頭ほどの大きさの石を使用していることが分かった。また、前方部の南側外堤に50cm間隔の円筒埴輪列が確認されている。
 ほかに家形埴輪などの形象埴輪や中近世の鉢などが出土した。
[参考:共同通信、毎日新聞]


キーワード:平城宮松林苑跡
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