歴歩

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慶北永川市・華南遺跡 計357基の新羅時代墓を確認

2011年01月06日 | Weblog
 聖林文化財硏究院は6日、慶北永川市新寧面華南里の華南遺跡(화남리 유적)で木槨墓26基・石槨墓231基・石室墓87基・土壙墓2基・石槨甕棺墓7基など合計357基の新羅時代墓を確認したと発表した。
 これらの墓は、山の稜線一帯に集中して分布しており、4~7世紀の新羅時代特定地方で墓様式がどのように変化していったかがよくわかる遺跡という。
 特に、今回現われた華南古墳群は同じ墓様式としても多様な平面形状を揃えている。
 例えば全部で26基が確認された木槨墓では、新羅時代の木棺墓は隔壁を間に置いて方形の主槨と副槨を一列に配置する「日」字形が普通だが、主槨は方形なのに副槨が円形だったり、主槨の側面に円形副槨を作ったものも見つかった。
 10号木槨墓では、埋葬された人の抜歯付近と推定される主槨南側壁面底で、平たい鉄鋋何個かが敷かれているのが発見された。
 石槨墓では、一つの墓の中に石を積んで作った方形埋葬空間をいろいろな所に設けたいわゆる多槨式石槨墓も確認された。このうち、3つの石槨が同じ方向に並んで配置された85~87号石槨墓中、86号墳内部北端壁面で鉄刃の三葉文環頭大刀(삼엽문 환두대도)が出土し、87号墳では被葬者の腰部分に鉄の刀子2点をと鉄刃の大刀が収集された。ほかに、イヤリングや玉のネックレス(注1)が出土した。
[参考:聨合ニュース]

(注1) 写真から見ると真中に大きな勾玉を、少し離れて左右横に小さな勾玉を配置し、残りは小さな濃い青色の玉かガラス玉を並べた首飾りである。
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