写真は、相国寺塔頭・瑞春院「雁の寺」。 説明板には、「直木賞受賞の作『雁の寺』の舞台として有名であり、作者の水上勉氏が雛僧時代を過ごした禅院である。」とも記されている。
同志社大学が発掘調査を進める、同大今出川キャンパス(京都市上京区)内にある相国寺旧境内の遺跡から、室町幕府の3代将軍、足利義満(1358-1408)が建立した塔頭「鹿苑院(ろくおんいん)」と関連するとみられる江戸時代の石柱が見つかった。
石柱は高さ40cmほどで、発掘現場の東側から出土した。西を向いた面に、南側に「鹿苑」、北側に「瑞春」と刻まれていて、それぞれ当時存在した塔頭を示したと考えられる。また「鹿苑」「瑞春」の下には「境」の文字があり、塔頭の敷地境界を示すために設置されたとみられる。
また、同志社大学歴史資料館HPでは1月19日付けで、底面に「鹿苑衆寮□□」と墨書された白磁皿が出土したと報告されている。
[参考:京都新聞、同志社大学歴史資料館HP→相国寺旧境内と薩摩藩邸跡の発掘調査速報]
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2010.11.25相国寺旧境内 足利義満建立の鹿苑院の遺構が見つかる
下の地図は、瑞春院を中心としている。