鳥取県埋蔵文化財センターが12日、青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡から弥生時代後期から終末期(紀元前1世紀前半)に中国・前漢で作られたとみられる青銅鏡「星雲文鏡(せいうんもんきょう)」の破片が見つかったと発表した。
出土した星雲文鏡は、弥生時代終末期の溝跡で発見された。復元径6・9cmの円形の一部で、背面中央の突起「紐(ちゅう)」やひもを通す穴を含めて扇状に4分の1が残り、一辺は4.1cm、重量は33.2g。割れ方がきれいで、断面に磨いた跡があることから意図的に割った破鏡らしい。
背面に配された4個の「乳(にゅう)」の一部や、乳の間に数個の突起を並べて曲線でつないだ「雲気(うんき)文様」など星座や雲を連想させる文様が認められた。
県埋蔵文化財センターによると、漢鏡は年代別に7期に分けられ、星雲文鏡は3期目に古く、日本に中国鏡の流入が始まる時期のものという。国内では須玖(すく)岡本遺跡など福岡県内の弥生時代中期の遺跡から8面が出土したが、いずれも王墓の遺跡で、墓以外から見つかったのも本州で見つかったのも初めてという。
青谷上寺地遺跡は弥生時代の集落跡で、これまでに多くの鉄器や古代中国の銅銭などが出土している。今回、年代別で3~5期(紀元前1世紀前半から1世紀後半)の前漢鏡(星雲文鏡1面、八禽鏡2面)がそれぞれ出土したこととなり、日本海沿岸地域の交易拠点としての位置付けを、さらに高めることになったとしている。
出土した星雲文鏡の破片は同遺跡で出土した他の銅鏡とともに、鳥取市青谷町青谷の青谷上寺地遺跡展示館で、15日から30日まで公開される。月曜は休館。
[参考:共同通信、中国新聞、読売新聞、朝日新聞、日本海新聞、鳥取県埋蔵文化財センターHP]
百余国の一つか…鳥取の遺跡で前漢「星雲文鏡」(読売新聞) - goo ニュース
過去の関連ニュース・情報
2009.19.23 青谷上寺地遺跡 2000年前の中国製「八禽鏡」破片が出土
出土した星雲文鏡は、弥生時代終末期の溝跡で発見された。復元径6・9cmの円形の一部で、背面中央の突起「紐(ちゅう)」やひもを通す穴を含めて扇状に4分の1が残り、一辺は4.1cm、重量は33.2g。割れ方がきれいで、断面に磨いた跡があることから意図的に割った破鏡らしい。
背面に配された4個の「乳(にゅう)」の一部や、乳の間に数個の突起を並べて曲線でつないだ「雲気(うんき)文様」など星座や雲を連想させる文様が認められた。
県埋蔵文化財センターによると、漢鏡は年代別に7期に分けられ、星雲文鏡は3期目に古く、日本に中国鏡の流入が始まる時期のものという。国内では須玖(すく)岡本遺跡など福岡県内の弥生時代中期の遺跡から8面が出土したが、いずれも王墓の遺跡で、墓以外から見つかったのも本州で見つかったのも初めてという。
青谷上寺地遺跡は弥生時代の集落跡で、これまでに多くの鉄器や古代中国の銅銭などが出土している。今回、年代別で3~5期(紀元前1世紀前半から1世紀後半)の前漢鏡(星雲文鏡1面、八禽鏡2面)がそれぞれ出土したこととなり、日本海沿岸地域の交易拠点としての位置付けを、さらに高めることになったとしている。
出土した星雲文鏡の破片は同遺跡で出土した他の銅鏡とともに、鳥取市青谷町青谷の青谷上寺地遺跡展示館で、15日から30日まで公開される。月曜は休館。
[参考:共同通信、中国新聞、読売新聞、朝日新聞、日本海新聞、鳥取県埋蔵文化財センターHP]
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