歴歩

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大田市・庵寺古墳群 古墳時代前期の古墳が13基見つかる

2011年12月08日 | Weblog
 島根県埋蔵文化財調査センターは7日、大田市仁摩町大国の庵寺古墳群(あんでらこふんぐん)から、標高60~70mの丘陵の尾根部分に約80mにわたって一列に並んだ古墳時代前期(4世紀頃)の古墳13基が見つかったと発表した。
 発見された13基のうち形の判明したものは、いずれ一辺が約5~10mの方墳。 埋葬施設は石棺5基、木棺3基、壺棺1基など多岐にわたる。 古墳からは、鉄鎌や鉄刀、刀子など各種鉄器やガラス小玉、滑石製臼玉など十数点の副葬品が出土した。 鉄器、あるいは既に同時期の1B号墳古墳から前漢時代の八禽鏡が見つかったことから、仁摩平野を治めていた首長やその一族が葬られていたと考えられると分析している。 古墳時代前期の古墳群では石見地方最大級。
 現地説明会が10日(土)午前10時から正午まで開かれる。
[参考:産経新聞、読売新聞、中国新聞、山陰中央テレビ、島根県埋蔵文化財調査センターHP]

2011.9.10 追記
 12月10日(土)10:00から開催予定の庵寺古墳群の現地説明会については、現地に至る通路が悪天候により危険な状態となったため、山頂部での現地公開は中止となった。
 なお、遺跡付近の駐車場プレハブにおける遺物展示会は予定どおり行うとのこと。
[参考:島根県HP]

過去の関連ニュース・情報
 2009.1.17 庵寺遺跡 1号墳 八禽鏡が出土
 2008.11.7 庵寺遺跡 横穴式石室を持つ後期古墳を確認

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福井市・高柳遺跡 「漆紙文書」が付着した土器片が出土

2011年12月08日 | Weblog
 福井市の高柳遺跡で、福井県内で初めてとなる漆紙(うるしがみ)文書が付着した土器片(9世紀)が出土し、同市文化財保護センター(同市渕4丁目748)の企画展「ミゾ・MIZO・みぞ~高柳遺跡の溝展~」(12月3日~25日)で展示されている。漆紙文書にはわずかに文字が見られる。
 11日午後1時半から同3時まで、展示解説と発掘調査成果スライド発表会がある。
[参考:福井新聞、福井県HP]

過去の関連ニュース・情報
 2011.2.23高柳遺跡 古墳前期の金属加工に使う炉や羽口の破片が出土
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