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茨城県大洗町・磯浜古墳群 車塚と姫塚で発掘調査 23日に現地説明会

2011年12月23日 | Weblog
 大洗町は同町磯浜町2883-1番地ほかにある「磯浜古墳群」の車塚と姫塚の墳丘や周濠の範囲・構造の確認調査を実施しており、その成果報告(現地見学会)を23日に開く。
 磯浜古墳群は1949年に発見され、4世紀頃に造られ日下ケ塚(ひさげづか)(全長約106mの前方後円墳)、車塚(直径95mの円墳)、坊主山(ぼちゃのやま)、姫塚の4つから成る。
 町が2年ほど前、約60年ぶりに測量調査を開始し、車塚と姫塚の両古墳については今年8月から掘削を行い調査している。
 車塚古墳は周溝も含めると全長約120m。今回の調査で埴輪列が三段にわたって飾られていたり、葺石が施されていることがわかった。この地域に相当な有力者が存在したことをうかがわせるという。
 姫塚古墳は全長約30mで古墳時代の始まりごろの墓。今回の調査で、近畿圏由来の底が丸い小型丸底土器1点が破片をつなぎ合わせると完全な形(直径11・5cm、高さ約5cm)になる姿で出土した。古墳の墳頂部分に飾って祭祀を行った土器らしい。同様の出土例は東日本でも報告例が少なく、県内では出土が極めて少ないという。年代は4世紀初頭の可能性という。
 現地説明会は23日(金・祝)、午前10時~、午後2時~ 計2回(小雨決行)に開かれる。
[参考:茨城新聞、東京新聞、大洗町HP]

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