19日朝刊各紙・ウェブサイトに載っていたことだが、駒澤大学が金融危機で154億円運用損を出したとのこと。
記事を読んでもよくわからないことが多かったが、はっきり読み取れたのは、、、
①駒澤大学が154億円の損失を出した。
②損失穴埋めのため、今月大学キャンパス等を担保に銀行から110億円の融資を受けた。
その他は、よくわからないのだが、大変なことだ。
asahi.comによれば、同大学の資産は昨年度末で約940億円。このうち土地建物などの基本財産は580億円。
940億円-580億円=360億円
360億円のなかで、現金預金は127億円
360億円-127億円=233億円
233億円はどういうお金かわからない。
いずれにしても、127億円しか(しかってことないか)ないのに、154億円の損失が出た。
同じくasahi.comによれば、運用を委託したのは外資系金融機関で、その金額は100億円分。100億円あったのに、▲154億円になったのか。これって差し引き254億円ということなの。ひょっとすると、現金の持ち合わせはないということなの?
通常の運転資金は?
かなりとんでもない状況のように思えるけど。
ひとつ気になったのは、赤字下線部である。大学キャンパスの土地・建物、それと野球部グランドを担保にしたということ。私立学校(私立大学)の設置認可ではかなりハードウエア(校地、校舎)の審査ってうるさいものだと思っていた。一度認可されたら、土地や建物を担保にして借金していいものなのかな。校地・校舎なんて学校教育の基本中の基本じゃないか。適法なものなのだろうか。
まあ、適法で、それなりの価値を認めるから、銀行もお金を貸してくれるのだろうが。でも、望ましくはないよなあ。世間体はよくないよな。
これだけの借金を抱えてしまった駒澤大学。学生の学習環境に影響が出ないように願うのみだが、今後何年か、学習環境整備のための新規投資ができにくそうなことは想像できる。
進路指導で、大学の財務諸表まで本気で気にしなければならない。でも、わからないぞ。大変な時代だ。こんな話し、駒澤大学だけでとどまる話しではなさそうだ。そんな妙な確信がある。この件については、続報を待ちたい。