11月下旬に立正大学(東京都品川区)が、資産運用のための金融取引をめぐり、今月9月末時点で約148億円の含み損を抱えていることを明らかにした。大学から勤務校の進路指導室にも説明文書がとどいたので、内容がある程度わかった。
「あくまでも含み損であり、ただちに学校運営に影響するものではない」
そう書いてあった。含み損(損失が確定していない、これからいい方に向かう可能性もある)である。かえっておっかないと思った。
損失が確定したものとしては、駒澤大学のケース(2008.11.20、「これって、大丈夫なの。」)がある。他にもあるのではと思い、ネットで調べてみたら、南山大学を運営する学校法人のことが取り上げられていた。朝日新聞他によれば、南山大学・高校等を運営する南山学園(名古屋市昭和区)が、資産運用で始めたデリバティブ(金融派生商品)取引で、約34億円の損失を出したとのこと。
同学校法人は2006年度の半ばからデリバティブで資産運用開始。2007年度に15億円の収益。これまで約26億円の利益があった。
11月下旬に臨時理事会を開き、取引の解除を決定。12月上旬に処理し、34億円の損失が発生。過去の利益を差し引いた実質的な損失は約8億円(26億円-34億円)。
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全部で3件ということは、絶対ないだろう。
こんなことまで含めて進路指導を考えなければならない。ホントに大変。