時事通信が4月16日(火)に報道した。
近畿大は16日、2014年度入試で紙の願書を廃止し、インターネットを利用した出願方式に完全に移行すると発表。なお、近畿大学は2009年度入試からネット出願を導入している。
2013年度、ネット出願で受験料を3000円割り引くなどしたところ、64.4%に達した。
2012年度に準備した紙の願書は13万部。重さ約100トン。これが完全ネット化で節約できる。
出願の際、エラーが表示される(入力漏れなどだろう)ため、紙に比べて記入ミスも少ない。
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4月25日(木)に判明したところ、中京大学も2014年度一般入試から紙の願書を完全廃止し、インターネットのみで出願を受け付けると発表した。東洋大学も願書の完全ネット化を宣言している。
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これらの記事を読んで、高校の先生としては一つ不満・不安がある。どんなにネットを用いた出願になっても、それはあくまでも生徒のすることに限定されるのだ。学校が準備する生徒に関する書類はまさに紙ベース。調査書、推薦書等は相変わらず必要なのではないか。これらの書類についても、報道では何も触れられていないことだ。
インターネット出願になって、これらの生徒に関する書類(公文書である)は、誰が出願先に送付・提出するのだ。学校がするのは作成まで、まさか受験生の負担軽減を美名に、学校にそれをさせようとは思っていないだろうなぁ...そんなことを考えた。送付、当然受験生の仕事だだろう。
調査書はともかく、推薦書の作成ストレスを軽減することにも、大学は真剣に取り組むべきである。最低限手書きで行わなくてもいいようにすべきである。