料理の話しではない。
潮干狩りの話しでもない。
名前の話しである。
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ホンビノスガイは外来種。
元々は北米大陸東海岸のほぼ全域に生息する。1998年以降、日本の東京湾で発見され、定着が確認されている。
北米大陸から船舶のバラスト水に混ざり運ばれ、東京湾や大阪湾に定着したと考えられている。
現時点では在来種への被害報告は無い。
(出典:WIKIPEDIA日本語版)
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発見当初は外来種なので、在来種への影響が危惧された。ただ、食味のよさから流通に乗るようになり...と上記資料にもでていた。それはそれでいいのだが、一つ気になることがある。そう、名前である。
外来種なので、昔からの名前はないはず。自然発生的な名称でないのならば、専門家が何らかの根拠に基づき命名したのだと思う。「ホン」は本物の「本」かな。「なんとかモドキ」「ヒメなんとか」「オニなんとか」ではなく、系統の本流にあるものということかな。「ガイ」は間違いなく「貝」だろう。気になっていたのは、「ビノス」である。これ、どんな意味なのだろう。調べてみた。
千葉市のウェブサイト(稲毛海浜公園のページ)の記載事項に、以下の表記を見つけた。
ホンビノスガイ
名前は命名時にビーナス(Venus)属に分類されていたことによります。
ビーナス属?
「ビーナス属」を日本語で表した時の当て字が「美之主」、読み方が「ビノス」である。現在は分類が変更になり、ビノス属ではないのだが、名前はそのままとのことだ。
この貝の名前は、漢字表記の場合「本美之主貝」という、なんだか日本の神話にでも出てきそうな名前である。