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平成29年度埼玉県公立高等学校入試 英語リスニングテスト分析 正答率について

2017-08-18 04:00:00 | 教師の仕事 2017

 8月14日の「平成29年度埼玉県公立高等学校入試 英語リスニングテスト分析」の続き。

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 リスニングテスト以外は別問題になった、平成29年度の埼玉県公立高校英語入試問題。通過率の比較をしてみた。通過率とは、得点の合計を、人数✕配点で割ったもの。問題6以外は択一式なので、通過率=正答率である。なお、今回のデータは抽出答案(377だと思う)から出されたものである。

 表にしてみた。

 「率あ」は英語問題、いわゆる標準問題である。
 「率い」は(学校)選択問題である。

問題№ 率あ 率い
問題1 73.2 95.0
問題2 72.1 98.4
問題3 77.2 96.3
問題4 51.5 94.2
問題5 48.8 94.2
問題6(1) 79.6 95.8
問題6(2) 74.5 97.3
問題6(3) 39.5 84.6
問題7(1) 80.4 97.6
問題7(2) 45.9 79.0
問題7(3) 62.3 95.5

 問題6以外は択一問題である。

 通過率を見てみよう。
 標準問題では問題4、問題5が50%前後、問題7(2)は45.9%、問題6(3)は40%以下である。
 選択問題では問題7(2)が80%を下回っているが、それ以外は95%程度である。選択問題の受検者の大問2~大問4の各小問の通過率は、10%台から90%台までばらつきがある。しかしリスニングに関しては、小問間の通過率に顕著な差異が見られない。簡単な言い方をすれば、全部の問題が、できちゃっているのである。これでよしとするか。

 標準問題の各小問の通過率の平均は64%である。選択問題は93%である。

 今回の学力検査結果の分析によれば、選択問題実施校に出願した生徒たちは、標準問題の受検者とは、学力があきらかに差違がある集団と見なせる。リスニング問題の問題4と5の聞き取るべき英文を増やし、負荷を加える等で難化させることを考えるべきかもしれない。問題6も解答を単純に名詞で答えさせるだけではなく、文章による解答にする等、もとめる解答を、もう少し複雑にするべきかもしれない。来年度はともかく、形式の変更を含め、今年のデータを精査・検討が必要だろう。
 実施された選択問題の大問2からは、事前の提示(サンプル)とは、かなりレベル乖離していた印象を受けた。リスニングも、標準問題とは別個にすべきことになるかもしれない。

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 通過率の平均
 各小問の通過率を合計し、11で割り、算出した。

 平成27年度入試では77%、平成28年度入試では68%である。


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