今回は標準問題4と選択問題2を比較する。
標準問題 | 選択問題 | ||||
問題 番号 |
分類 |
配 点 |
問題 番号 |
分類 | 配 点 |
1 | リスニング | 28 | 1 | リスニング | 28 |
2 | 作文 | 12 | 2 | 会話文 読解 |
30 |
3 | 読解 | 20 | 3 | 読解 | 32 |
4 | 会話文 読解 |
30 | 4 | 作文 | 10 |
5 | 作文 | 10 | - - - | - - - - - - | - - - |
標準問題4と、選択問題2はAkiko、Masao、ALT Mr. Miller3人の会話文。元テキストは同じである。*語数は643語である。
設問は8つあり、問1から問7までは、設問でもとめる解答も同じである。なお、脚注(未習語句)が、標準問題は9、選択問題は4ある。選択問題の4つの脚注は、すべて標準問題にもある。
もとめる解答は、以下のようになる。
問1
単語を答える問題。
問2
4者択一で空所に適合する英文を選ぶ問題。
問3
整序(文の一部分を書き直す)問題。
問4
空所補充問題。語形変化あり。
問5
英問英答。質問は21語あり、関係詞を含むもの。
問6
話者のひとり、Masaoの将来の希望を日本語で答える問題。
問7
会話内容を問う問題。内容に関する英文を、4者択一問題。
問8
会話の続きを完成させる語数指示のある英作文。
標準問題は「場所」が解答になる英作文、選択問題は文を完成させるために、目的語(名詞節)を書かなければならないもの。語数制限は前者は5語以上、後者は6語以上10語以内。模範解答はそれぞれ、Where did you see them?とI always carry the pictures you gave me at the hospital.である。(下線部がもとめる解答)
通過率を比較してみよう。
\ | 標準 | 選択 |
問1 | 19.4 | 67.9 |
問2 | 52.5 | 90.2 |
問3 | 28.1 | 87.7 |
問4 | 28.6 | 91.0 |
問5 | 25.7 | 71.8 |
問6 | 34.7 | 89.9 |
問7 | 39.3 | 79.3 |
平均 | 32.6 | 82.5 |
問8 | 18.6 | 58.7 |
問1~問7の通過率の平均がWスコア以上になる。
問1
解答はfrontである。in front ofを完成させる問題だが、かなり通過率に差がある。
問2
内容を考えれば、導き出される解答ははっきりする問題。
問3
整序問題はI hopeの後に続く部分の整序問題。節を書くことをもとめている。文型の理解がカギになる。
問4
本文中に使われている語(crying)を、形をcryにすることをもとめている。cryingは空所よりも後で使われている。
問5~問7
内容把握である。
問題8までの通過率を出してみると、標準問題が30.9%、選択問題が79.6%である。これに配点をかけ、得点を出してみると、前者は9pts./30、後者は24pts./30である。
・・・この差は相当大きい。
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通過率
「平成29年度埼玉県公立高等学校入試 英語リスニングテスト分析 正答率について」を参照のこと。
*語数
テスト原稿をテキスト化。空欄は正解とされる語句を入力。整序問題も正解を入力したものを、語数カウントの元原稿とした。