『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』でデロリアンを1985年に送り返すため機関車で押すシーンがある。ずいぶん前の作品だが、YouTubeのMovie Clipsで見るたびに、何か腑に落ちないシーンである。
もちろんSFなのでお約束がある。いろいろ気にするのは野暮だ。でも、僕は初公開時からクエスチョンマークがついている。それは、以下のようなものだ。
『アメリカの鉄道の線路(軌間)に、デロリアンは乗るのか。
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『午前十時の映画祭10 デジタルで甦る永遠の名作』が、現在の上映をもって終了する。3月はじめからのBTTF3部作がフィナーレである。是非劇場で鑑賞したいと思う作品。この疑問も調べておくことにした。
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映画の機関車は動態保存のSierra No.3(作品ではLocomotive 131という名前)である。Railtown 1897 State Historic Parkという、カリフォルニア州の施設にある。
・・・らしい。
Sierra No.3諸元
軌間:1435㎜
1435㎜は日本ならば新幹線、近鉄等と同じ線路幅。いわゆる標準軌。
デロリアン諸元
トレッド:前輪1590㎜、後輪1588㎜
トレッドとは、車両における左右車輪の中心間距離(輪距,タイヤの幅の中心)のこと。線路幅より前輪で155㎜、後輪で153㎜デロリアンの方が大きい。
デロリアンの車輪・タイヤ部分を、前輪は左右からそれぞれ77.5㎜、後輪は76.5㎜内側によせて鉄道用車輪を取り付ければ、映画のあの線路にデロリアンを乗せることは可能である。
・・・と、思う。どうにか、謎が解けたことにしよう。