全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

被曝(ばく)の森2021 変わりゆく大地

2021-05-11 04:00:00 | 全英連参加者 2021

 9日(日)放送のNHKスペシャルである。

 原発事故以来「被曝の森」の水田や畑は、草原や林に飲み込まれ、イノシシやアライグマ、キツネなどの野生動物が闊歩(かっぽ)。森の奥では、これまでいなかったツキノワグマが進出するなど、生態が大きく変わった。研究者の調査からは、マツの形態異常が放射線によって起きるメカニズムの一端が初めて解明。さらに、被曝によってイノシシやネズミ、そしてサルの体内で何が起きているのか、細胞・遺伝子レベルで徐々に見えつつある。(番組紹介)

 10年で福島第一原子力発電所事故の放射線の影響を、結論づけることはできない。今後も何十年単位で経過を追い続けることが必要なのだ。そんなことがよくわかる番組だと感じた。

 放射性物質の自然環境への影響。半減期(?)のこと。ニホンザルの甲状腺のデータ。そこからどのような「科学的事実」が読み取れたとしても、古里を追われた人々の心と生活は元には戻らない。その残酷さ。時の流れ。非常に考えされられた。

 東京大学森敏(もり・さとし)名誉教授のことばが印象的。
 「何も変化ない、なんて言う人もいるわけだけど、それぞれのしゅが今まで浴びたことがない放射線を浴びているわけだから。避難している人にとっては、非常に酷な話なんだけど、壮大な実験圃場ほじょうなんですよ。世界にこんな場所はない。ずっと継続していないと事実は見えない」

 そうだと思う。

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 5月11日、東日本大震災の発生から10年2ヶ月。警察庁緊急災害警備本部による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況と警察措置』(令和3年3月10日更新、閲覧可)のデータ。

 〇亡くなられた方
  15,899人(R.2.3.10と同じ)
 〇行方不明の方
  2,526人(R.2.12.10より1名減)


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