仮にM先生としよう。
僕と同じ年齢で、昨年3月末に定年退職。県立の進学校でキャリアを終えた人。一時期同じ学校で仕事をしていた。たまにどうしているのかな、再任用かなと考えていた。
過日、何となく「〇〇 〇〇」とフルネームで検索したところ、複数大学のシラバスに名前が出ていた。
ある大学では’21年度から講義を担当、今年も継続していることが確認できた。二人の先生で一つの科目を担当。16回の講義の半分が主担当のようだ。もう一つは埼玉県内の大学の教職課程の開講科目。あの能力、経歴はM先生をふさわしい場所に導いたことになる。
初めて見たのは初任者研修会。ビックリするくらい頭の回転が速い。そんな印象を受けた。10年ほど過ぎて、勤務校が同じになった。一緒に仕事をしても、第一印象は同じだった。英語の授業実践という点は、ちょっとかなわないと思えた。頭脳明晰、でも「敵」がいない。めずらしい人物である。
M先生には定年後大学で「Teachers' Teacher」をしてほしい。そんな勝手なことを、僕は望んでいた。「Teachers'...」は僕の造語だが、上記の大学での仕事は、正に適材適所。きっといい英語の先生を育ててくれるはずだ。