全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

きみの色

2024-09-22 04:00:00 | 全英連参加者 2024
「きみの色」ポスタービジュアル  ミッションスクールに通う高校生のトツ子は、幼いころから人が色として見えている。ある日、古書店でとても美しい色を持つ美少女、そして音楽好きの少年と出会ったトツ子は、彼らとバンドを組む。

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 高校生の日常を描く群像劇

 日暮トツ子
 人が色で見える。
 ・・・共感覚?
 まじめでいい子。ややどんくさいところもある。

 作永きみ
 トツ子と同じ学校の生徒。極めて優秀な人物。でも高校を退学する。
 やめたことを同居の祖母に言えないでいる。
 学校をやめたことを悔やんでいる。

 影平ルイ
 きみがバイトしている書店で、彼女がギターを弾くことを知る。
 離島在住。母は診療所医師。医師になることを期待されている。それを自覚している。

 3人が音楽を通して出会う。バンド活動を通して自分の課題や苦しさに向かい合い、前に進む姿を描いている。
 悪い人が出てこない。でも、三者三様の壁・困難さは、見ていて少し苦しくなる作品。

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 ムリがあるなあと感じたこと

 トツ子
 共感覚をものがたりの主人公に「個性」として加える。悪いことではない。でも、作品タイトルほどには、訴えかけるものは感じにくい。

 きみ
 学校を退学する。保護者・親権者が知らない。生徒の独断で退学は、無理な設定だ。
 ものがたりが(おそらく)3年生1学期から卒業式までの時間なので、長期家出という設定もできない。だから退学なのだと思うけど、ここは一ひねりほしい感じがした。

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 色彩は印象的だ

 アニメ作品の色彩で過去印象に残っているものは、、、
 「サイダーのように言葉が沸き上がる」(’21-07-28)
 「かぐや姫の物語」(’13-12-05)

 色合いが穏やかで、パステルカラーに近いけど... 後者に近いかな。

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 実験的(?)な作品だ

 フィナーレに続くライブ(聖バレンタイン祭)シーンは、僕は長すぎと思えた。いくつかのエピソードも、中途半端な気がした。きちっと詰めれば、1時間以内のものがたりになりそうである。なお、上映時間は100分である。

 ・・・じゃあ、なぜこのものがたりができたのか。
 ちょっとわからない。

 1か5に分かれる作品だろう。

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