公開日翌日、いつものMOVIXさいたまに出かけた。2018年のラストはこの作品。
アーケードゲームの世界に住む優しい悪役のラルフと親友の天才レーサー・ヴァネロペは、レースゲーム「シュガー・ラッシュ」が故障し廃棄処分の危機にあることを知り、部品を調達するためインターネットの世界に飛び込む。 見るもの全てが新鮮で刺激的な世界に夢中になるヴァネロペと、早くもとの世界に帰りたいラルフは少しずつすれ違っていく。(MOVIX作品紹介) |
第1作「シュガー・ラッシュ」から5年、あのヴァネロペとラルフがスクリーンに戻ってきた。作品紹介にもあるように、「シュガー・ラッシュ」が大ピンチ。そこで、ふたりはネットの世界に飛び込むことになる。
予告編を見た段階で、「ディズニー、ここまでやる!?」と思えて、楽しみにしていた作品である。
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スクリーンにGoogle、Amazon、Facebook、Twitterが出てくる。画面のそこここに、似通った名前やロゴではなく、そのまんま登場している。見間違いがなければ[楽天]もあった。ネットの世界の描き方は、「Ready Player One」の映像世界に近いものがある。
ゲーセンオーナーのPCは、iMac(またはそれに近いもの)だから、まさにGAFAの世界である。
当たり前のようにストーム・トゥルーパーが登場、X-Wing(戦闘機)が飛び回る。そんなものがたり世界でのヴァネロペとラルフの冒険を描く作品である。
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電源コードタップにいる、かわいいゲームキャラクターたち
彼らはゲーセンの営業時間以外は、アーケードゲームがつながれた電源コードタップにいる。ある日、開いているコンセントに電源コードが差し込まれる。そして表示にはWIFIの文字が。。。
インターネットにつながれた、アーケードゲーム世界
シュガー・ラッシュの世界を守るため、インターネットの世界に飛び込んだヴァネロペとラルフ。ヴァネロペとラルフがネットに「乗る」シーン。メタル回線から光ファイバーに変わる(?)シーンの描き方が楽しい。
ハンドルを探すため訪ねたのは、情報検索サイトのKnowsMoreである。ふたりはここで、アーケードゲームのシュガー・ラッシュの故障原因であるハンドルを発見する。入手方法はeBayでのオークション。
KnowsMoreさん一生懸命検索してくれる。誰も感謝しないとぼやいている。ヴァネロペはちゃんとありがとうを言えた。
このシーンだけではないが、ネット空間でのeBayまでの移動の描き方、そこでの買い物、支払いの様子。どれもこれもネットの世界を素晴らしくキャラクター化していて、会場のそこここでクスクス笑いが出ていた。ネットの世界では、通信速度の最低速度制限もあり、ポップアップ広告も擬人化されている。
お買い物にはお金が必要だ。
ヴァネロペもラルフもお金がない。そこでラルフは面白動画、ヴァネロペはレースでハンドルの代金稼ぎをはじめる。そうしているうちにヴァネロペはだんだんネットの世界になじみ、惹かれていく。そしてアーケードゲームの世界に帰る気持ちが揺らいでいく。ラルフは頑固に元の世界に戻りたがる。ラルフの思いが騒動の、、、
・・・ここまでにしよう。
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安心のCV
ヴァネロペは諸星すみれさん。ラルフは山寺宏一さんである。前作と同じふたりだが、まさに安心人選だと思う。
ヴァネロペに影響を与えるレーサー・シャンクは菜々緒さんである。事前にエンタメ情報で耳にしていたが、終映後にパンフレットを見て思い出した。この人は上手だ。
ディズニーは本気だ。
まさかマーベルに触発されたわけでもないと思うが、歴代のディズニープリンセスが団体で登場する。TVCMにも出ているが、ディズニーの本気度(?)がわかるシーンである。
近年の作品だけでも、ラプンツェル、メリダ、アナとエルサ、モアナが登場する。CVも中川翔子さん、大島優子さん、神田沙也加さんと松たか子さん、屋比久知奈さんと、それぞれの作品のままである。古い作品では白雪姫も登場する。CVは小鳩くるみさんなのだ。
プリンセスたち以外にもディズニーキャラがいた。もう一度見れば、もっとたくさん見つけられると思える。
これは中毒性の強い作品だと思う。
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ラストは、ちょっと予想を外れた。そ~来るかぁ。親子でも恋人でもない大親友であるふたり。それぞれの成長と旅立ちのものがたりだ。
年末年始、絶対おすすめの1本。4.5以上!