When I bought a cola at a hamburger shop, the paper cup was so small. I wish the size [ ][ ] much larger.
ハンバーガーの店でコーラを買ったとき、紙コップがすごく小さかった。
もっと大きなサイズだったらよかったのに。
同業者(英語の先生)が見れば、ああ、これは仮定法の練習問題だとすぐわかる。話者「I」が、「紙コップが小さかった(不満)」「もっと大きければよかったのに(現実とは違うこと)」を願う表現だ。この場合「仮定法過去完了」(動詞がhad+過去分詞)を用い、カッコには[had][been]が入る。
まあ、おおよそこんなところだろう。
僕の目をひいたのは、a colaである。もちろんメッセージは伝わる。でもこれ、文部科学省検定済教科書に出ている例題である。
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水、液体の類いは通常不可算名詞であり、単数を表すaはつかない。複数形のsもつかない。少なくとも書き言葉ではそうである。(会話表現では状況がことなる。)
授業で使用中の参考書にも「決まった形があるかどうか」で、名詞は加算・不可算に分類されるとある。水の類いは「決まった形がない」=不可算名詞。 (どうしても)数えたい(計りたい)場合、それを入れた「容器の形状・量・重さの単位」でカウントするという説明である。
ハンバーガー店でコーラは何に入れて提供されるか... 個人店ならばともかく、M社やK社のような大規模チェーン店では紙製コップ。ガラスのコップではない。だから、a glass of colaと言えないし、a paper cup of colaも不自然だ。やむなくa colaという言い方なる。会話表現ならばa colaが用いられるのは自然な流れである。でも、検定教科書でこのような例示、勉強不足だと思うけど見たことがない。
新教育課程の新科目「論理・表現Ⅰ」で採択の某社の検定教科書、なかなかやるもんだと思う。