全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

まだ、わからない。

2013-03-29 05:11:59 | 気になる 大学研究

 最初にこのニュースが出たのは、大阪産業大学の件が報道された直後だったと思う。

 2011年、岡山県立大学デザイン学部造形デザイン学科の入試で、『合格ラインに達していた受験生の点数を、採点担当の教員が操作して、不合格にした』という内部告発に関するものである。報道によれば、同年2月の入試前期日程で、『センター試験の点数が極端に低い受験生について、実技点も低くなるよう操作し、大学の偏差値低下を防ごうとした』との告発文が今年2月、三宮信夫学長に届いたとのこと。最初に聞いた時、何だか腑に落ちなかった。

 『一人を落とすことで、そんなにも偏差値が動くものだろうか。

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 入試区分が細分化され、一人の合否が合格点者最高点、最低点、平均点のデータに影響を及ぼすことはわかる。でも、そんなに大きく「偏差値」(いわゆる予備校データである)が上下するものだろうか。同大学の2013年入試において、該当の学科入学定員は40人、一般入試前期日程30人、推薦入試10人である。’11年が同じかはわからないが、大きな変更はないとして、考えてみた。

 ある受験生の点数が、点数操作を考えた(とされる)人にとって、その生徒が入学した場合、当該学科の偏差値が下がると判断できるものだった。入学人数枠が小さい学部・学科だが、何で、そんなことが判断できるのか、まず不明である。
 大学では告発者(1人)と、点数を操作したと告発された採点者(4人)を聴取したが『不正を裏付ける証言は得られなかった』とのことである。あたりまえだ、ホントにやっていたら、裏付ける証言が出てくるはずがない。やっていないとしたら、告発者は何を根拠・証拠にこのような告発をしたのか、告発者のことをきちんと調べなければならない。
 今後は、弁護士ら外部有識者を選定し、採点に関わった他の複数教員に聞き取りを拡大。5月末までに最終報告を出す。

 まだ、わからない。大阪産業大学の件とあわせて、しばらく注視しないといけない。

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