〇備忘録〇
「TOPTOURは東急Gではない?」(2014-10-27)で取り上げた、トップツアー株式会社と東武トラベル株式会社の合併。新会社が1日発足。
東武アーバンパークライン大宮駅改札への通路にある、東武トップツアーズ営業所。 以前ここは「東武トラベル」の営業所。1日から変更である。 |
〇備忘録〇
「TOPTOURは東急Gではない?」(2014-10-27)で取り上げた、トップツアー株式会社と東武トラベル株式会社の合併。新会社が1日発足。
東武アーバンパークライン大宮駅改札への通路にある、東武トップツアーズ営業所。 以前ここは「東武トラベル」の営業所。1日から変更である。 |
ブログの投稿記事数が、5000件に近づいている。 |
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gooブログでは、編集画面の下の方に以下のような表示が出る。
1~30件/全****件
この件数は、〔公開、下書き、(公開)予約〕の合計数。3月当初、それは4942件だった。4月になり、その数は4980件である。
暦年ごとの投稿記事数は、以下のようになる。
CY | Ent |
2005 | 276 |
2006 | 467 |
2007 | 588 |
2008 | 440 |
2009 | 527 |
2010 | 564 |
2011 | 540 |
2012 | 509 |
2013 | 492 |
2014 | 460 |
2015 | 117 |
Total | 4980 |
CY:暦年
Ent:投稿記事数(entries)
2005年は3月のブログ開始から。2015年は4月当初のもので、公開でないものも含む数字。
2007年がやや多い。
2005年(開設年)と2015年を除いた9年間は、509件/CYである。
計算上は5月1日に5000件になる。予定外のエントリがあれば、4月中に公開のエントリが、No.5000である。
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ビックリである。5000件である。
ブログの開始は2005年3月13日。10年ちょっとで5000件だ。正直、あきれている。でも、あきてはいない。
平成24年度から一本化された埼玉県公立高等学校学力検査。4年目の今年も、英語実音テスト問題の音源CDを借り受け、リスニングテストの分析をしてみた。
今回の分析ポイントも、前年度問題形式との比較。変更の有無、wpm*の確認である。一本化して3年経過。4年目はどうなるのか注目していた。
***** *****
3月2日(月)14時20分、英語学力検査の開始チャイムが鳴る。その数秒後「放送を聞いて答える問題」が始まる。この問題が終わらなければ、他の問題に手をつけることは、実質的に不可能なのは、毎年同じである。
平成27年度入試も、試験は全部で7問、求められる解答数が11である。
問題1から問題3
会話を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一、ヒントの図表がついている。
問題4と問題5
それぞれ「ある場面」を説明する英文を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、英文の答えが出ている。
問題6
Kazuoと留学生Lindaの会話を聞いて、三つの質問(日本語で掲出されている)に日本語で記述する問題である。
問題7
Masakoが祖父についてスピーチをしている。スピーチの内容に対する質問を聞き取る。その答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一問題で、英文の答えが出ている。
基本的な構成は、昨年までと全く変更がない。
***** *****
使用音源
平成27年度 英語録音CD1枚
計時使用機材
WMP12と一般的なCDプレーヤーを使用。
計時はWMPによる。ストップウオッチも使用。
・・・毎年同じ作業である。
分析手順
①原始的だが、語数とセンテンスの数をカウントする。
②何度も聞き直し、wpmを計測する。
③問題~問題の間のポーズを計測する。
④はじめから、「以上で問題は終わりです」までの、実時間を計測する。
⑤去年と対比を行う。
①から④は手作業(耳作業)である。
・・・ここも昨年と同じである。
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以下、音源CD構成と計時データ
トラック1 音量調整のための放送
試験当日朝に試聴のために用いる。
(試験とは関係ない。)
トラック2 無音
トラック1をかけたままにしていると、しから(注意さ)れる。
(間違えて、問題を誤放送させない配慮。)
トラック構成も昨年度と同じである。
トラック3(0:31)
0:00- 「放送を聞いて答える問題」のアナウンス。
トラック4(1:30) 問題1
0:01- 問題1から問題3の解答方法の説明
0:24 問題1放送 1回目
0:47 問題1放送 1回目終了
0:50-53 問題1 Question1回目
0:57 問題1放送 2回目
1:20 問題1放送 2回目終了
1:23-26 問題1 Question2回目
問題1は、AとBの会話である。A→Bが2回。Takeshiが日曜日の行動についてこたえている。23秒で話者2、総語数59語である。
このペースで会話が続いたとすると、23秒は1分の38.3%なので、59を0.38で割る。
155wpmとする。(165)
カッコ内は、H.26データである。以下同じ。
トラック5(0:51) 問題2
0:02 問題2放送 1回目
0:17 問題2放送 1回目終了
0:19-22 問題2 Question1回目
0:27 問題2放送 2回目
0:42 問題2放送 2回目終了
0:44-47 問題2 Question2回目
問題2も、AとBの会話である。A→Bが2回。AはForest Zooの係員、Bはお客さん。AはBにコアラの居場所を教えている。15秒で話者2、総語数41語。
このペースで会話が続いたとすると、15秒は1分の25.0%なので、41を0.25で割る。
164wpm(166)
トラック6(1:01) 問題3
0:02 問題3放送 1回目
0:22 問題3放送 1回目終了
0:24-27 問題3 Question1回目
0:31 問題3放送 2回目
0:51 問題3放送 2回目終了
0:54-57 問題3 Question2回目
問題3も、AとBの会話。A→Bの回数も同じ。男女の姉弟(?)が妹の誕生日プレゼントを購入しに来ている。20秒で話者2、総語数50語。
このペースで会話が続いたとすると、20秒は1分の33.3%なので、50を0.33で割る。
150wpm(120)
トラック7(1:09) 問題4
0:02 問題4と問題5の解答方法の説明
0:23 説明終了
0:28 問題4放送 1回目
0:38 問題4放送 1回目終了
0:40-43 問題4 Question1回目
0:48 問題4放送 2回目
0:58 問題4放送 2回目終了
1:01-04 問題1 Question2回目
この問題は「ある場面」についての説明文を聞き、それについて解答を求めるものである。10秒で話者1、総語数26語、センテンス数4。
このペースで発話が続いたとすると、10秒は1分の16.6%なので、26を0.16で割る。
156wpm(144)
トラック8(0:48) 問題5
0:02 問題5放送 1回目
0:14 問題5放送 1回目終了
0:17-20 問題5 Question1回目
0:25 問題5放送 2回目
0:37 問題5放送 2回目終了
0:40-43 問題2 Question2回目
問題5も問題4と同じパターン。12秒で話者1、総語数32語、センテンス数4。
仮にこのペースで発話が続いたとすると、12秒は1分の20%なので、32を0.2で割る。
160wpm(143)
トラック9(2:37) 問題6
0:01 問題6の解答方法の説明
0:13 説明終了
0:16 問題6放送 1回目
1:16 問題6放送 1回目終了
1:25 問題6放送 2回目
2:25 問題6放送 2回目終了
問題6は、最初の方にも書いたとおり、KazuoとLindaの会話である。60秒。総語数158語、センテンス数26。会話のやりとりが16回である。Kazuo→Lindaが8回である。
このペースで会話が続いたとすると、60秒は1分の100%なので、158を1.00で割る。
158wpm(150)
なお、トラックの長さは2:37だが、録音は2:25で終わっている。最後の問題までの間10秒ちょっと空白になる。
トラック10(4:14) 問題7
0:01 問題7の解答方法の説明
0:22 説明終了
0:23 問題7放送 1回目
1:35 問題7放送 1回目終了
1:37-43 Question 1
1:51-56 Question 2
2:04-09 Question 3
2:16 問題7放送 2回目
3:28 問題7放送 2回目終了
3:32-37 Question 1
3:45-50 Question 2
3:58-4:02 Question 3
問題7は、Masakoが祖父についてスピーチをしている。そのスピーチを聞き、内容について答える問題である。72秒で話者1、総語数175語、センテンス数19。
このペースでスピーチが続いたとすると、72秒は1分の120%なので、175を1.20で割る。
145wpm(157)
なお、問題7(トラック10)の4:10のところで、「放送を聞いて答える問題」の終了が告げられる。午後2時20分の英語試験開始のチャイムから、ここまでが12分30秒ちょっと。残り試験時間が37分程度。
リスニングテストの配点は100点満点中28点である。
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WPM比較
平成24年度から一本化された入試、3年間実施した結果が、4年目の問題作成に何か影響を及ぼしたのか。比較用を作成してみた。
Questions | H24 | H25 | H26 | H27 | |||
1 | words | 36 | 56 | 55 | 59 | ||
seconds | 13 | 21 | 20 | 23 | |||
wpm | 166 | 160 | 165 | 164 | 153 | ▼ | |
2 | words | 45 | 36 | 72 | 41 | ||
seconds | 20 | 16 | 26 | 15 | |||
wpm | 135 | 135 | 166 | 145 | 164 | Δ | |
3 | words | 39 | 26 | 42 | 50 | ||
seconds | 16 | 11 | 21 | 20 | |||
wpm | 146 | 141 | 120 | 136 | 150 | Δ | |
4 | words | 37 | 40 | 26 | 26 | ||
seconds | 14 | 13 | 11 | 10 | |||
wpm | 158 | 184 | 141 | 161 | 156 | ▼ | |
5 | words | 37 | 28 | 43 | 32 | ||
seconds | 14 | 11 | 18 | 12 | |||
wpm | 158 | 152 | 143 | 151 | 160 | Δ | |
6 | words | 187 | 218 | 173 | 158 | ||
sentences | 22 | 35 | 27 | 26 | |||
seconds | 73 | 81 | 69 | 60 | |||
wpm | 153 | 161 | 150 | 155 | 158 | Δ | |
7 | words | 212 | 204 | 213 | 175 | ||
sentences | 18 | 21 | 19 | 19 | |||
seconds | 79 | 86 | 81 | 72 | |||
wpm | 161 | 142 | 157 | 153 | 145 | ▼ |
words:語数
sentences:文の数
seconds:英語の流れた時間(単位:秒)
wpm:1分間でどのくらいの語数を聞き取ることになるか。
は、3年間の平均値である。
のΔは、平均値よりも数値が増加したもの、▼はその逆である。
平成24年度から平成26年度の3年間と比較した場合、wpmの数値が増加した問題が4、減少した問題が3である。
平成26年と比較すると、、、
問題1:易化
問題2:ほぼ変化なし。
問題3:かなりはっきり難化
問題4:難化
問題5: 〃
問題6: 〃
問題7:易化
何となくだが、平均をとるよりも、対前年度比で少しずつ調整しているように見える。
***** *****
計時は難しい。音声のスタートが0:01か0:02か悩む。1秒の差が、wpmに影響するからだ。いいわけがましいが、誤差が存在することを、理解した上で参考にされたい。
〔雑感〕 いろいろ考えました。
〇問題1~問題3は会話を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題。四者択一、ヒントの図表がついている。
〇問題4と問題5はそれぞれ「ある場面」を説明する英文を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、英文の答えが出ている。
〇問題6は会話を聞き、日本語の質問について日本語で答える。問題7はスピーチの内容に対する質問を聞き取り、最適なものを選ぶ。
問題形式は異なる。しかし、一部の問題(平成27年問題2)を除き、wpm数値にそれほど顕著な差がない。ほぼ同じような速度で生徒に問題を聞かせている。違うのは、英語の放送を聞く時間の長短である。
顕著なwpmの差がないとすると、生徒が集中力を維持できるかで、正解率が左右されると考えていいだろう。
高校に入学してくる彼ら、彼女たちに対応する僕たち英語教師は、何に気をつけるべきだろう。Teacher Talkのスピード、大事。でも、長さへの配慮が必要ではないだろうか。話す長さの調整により、理解度をよりよい方向に向けられるかもしれない。簡潔明瞭、短く話す。生徒のリスニングのベンチマークとして、まず短時間、集中して英語を聞けるようにする。そんなことからスタートするのはどうだろう。
+++++ +++++
なお、音声問題の音声データは、埼玉県総合教育センターウェブサイトで公開されている。(新しいウインドで開きます。)
http://www.center.spec.ed.jp/
(メニューの「入試情報・説明会案内」から)
・平成24年度~平成26年度のリスニング(音声問題)を公開中である。
平成27年度も公開済み。3年分の公開ということになれば、平成24年度のデータは削除(非開示)になる。興味のある人は早めに確認されたい。
・英語以外も公開中。
今年も分析をするために、東京新聞ウェブサイトの『首都圏公立高校入試特集ページ』を参考にした。問題を見るのならば、このサイトを利用するといい。関東地方の公立高校入試問題を、PDFでアップロードしている非常によくできたサイトである。毎年使わせてもらっている。特記する。
アドレスはこちら。(新しいウインドで開きます。)
http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/index.html
昨年のエントリはこちらです。
2014-04-30
「平成26年度埼玉県高校入試・英語リスニングテスト分析」
*このエントリにおけるwpmの出し方(考え方)については、以下を参照されたい。
2010-03-11
「wpm」