僕は春夏の甲子園出場校のデータ調査(収集)を、10年以上継続している。
「生徒数の少ない学校=北照高校(北海道)」
と、すぐに思い出せるほどなのだが、令和3年春の出場校・長崎県立大崎高校の生徒数は、その常識(で、いいのかな)を超える少なさだ。同校は長崎県西海市大島町にある。
上の地図、南西(左下)に大崎高校がある。
本土から大島大橋、寺島大橋を経由。JR長崎駅から見て北西にあり、自動車利用で1時間半ほどかかるようだ。
Googleストリートビューで見ると、県道15号線を歩道橋でわたる長方形の場所が、校庭のようである。野球部専用グランドは敷地内、隣接地とも見当たらない。
全校生徒数
これは、公立高校ならば間違いなく学校公式サイト等に掲出の情報。すぐ見つかった。以下引用する。
令和2年5月20日付 118人
平成31年4月5日付 115人
平成30年4月19日付 123人
まあ、毎年おおよそ同じくらいの人数だ。学校基本調査のデータだと思われる。
一学年何クラスだろう
調べる前は各学年1クラスと考えていたのだが、違うようだ。
同校は各学年2クラス編成である。なにか特例で少人数編成が可能なのかと考え、募集定員を調べることにした。これは都道府県も公立学校設置条例、個別学校の募集要項を調べるとわかる。
[長崎 高校 定員]で検索。長崎県ウェブサイトに、以下のデータが見つかった。
令和3年度公立高等学校・県立中学校生徒募集定員(令和3年4月入学生)
令和2年度公立高等学校・県立中学校生徒募集定員(現1年生)
平成31年度公立高等学校・県立中学校生徒募集定員(現2年生)
平成29年度公立高等学校・県立中学校生徒募集定員
(平成30年度がない)
閲覧可能なものを見る限り、全て募集定員80名、2クラス。募集定員未充足だがクラス減ではないようだ。
沿革
長崎県立佐世保工業高校崎戸分校、同西彼杵(にしそのぎ)高校大島分校の統合により、昭和27年(1952年)に開校。来年で丸70年。伝統校である。
学校の設置は「学校管理規則」を探した。「長崎県立学校管理規則」の第5条の2に大崎高等学校のことが規定されている。以下引用する。
次の表の左欄に掲げる高等学校(以下「連携型高等学校」という。)は、学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号。以下「施行規則」という。)第87条の規定により同表の右欄に掲げる中学校(以下「連携型中学校」という。)と連携し、その教育課程を実施する。
長崎県立大崎高等学校=西海市立大崎中学校
大崎高校は大崎中学校の連携型高等学校ということになる。
この前のエントリでGoogleマップを用いて同校を取り上げた。大崎中と大崎高がお隣さん状態であり、何かあるとは感じていた。そういうことなのか。
大崎中のウェブサイトを見ると、以下のように掲出されている。
平成25年4月8日、大島中学校と崎戸中学校が統合し同居連携型中高一貫教育校大崎中学校開校
勉強不足なのがばれてしまうが、「同居連携型」という言葉は、初めて聞いた。同中学は昨年8月7日の全校生徒数は110人(男48,女62)である。
13日(土)TBS「バース・デイ」で野球部の活躍を取り上げていた。同校の練習場は「大島若人の森野球場」という公営施設(野球場)のようだ。学校前の県道15号線を西に、約2kmの場所である。
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選抜甲子園、大崎高校のおかげで、色々なことが調べられた。
勉強になりました。楽しかったです。