<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



和食が世界遺産に登録されてから、全世界的に和食ブームなんだそうだ。
アメリカや東南アジアなど元々日本文化が入っていくのが早かったところはかなり以前から寿司屋やラーメン屋、牛丼屋などが普通にあったりするので「何を今更」という感がないこともない。
ただやはりヨーロッパや中国なんかでは日本文化の浸透が前記の地域と比べるとまだまだだったこともあり、現在一気にブレイクしているというのが実情なのだろう。

尤も和食ブームが広がると様々な影響が日本にも及んでくる。
良いことばかりではなく、悪いことも少なくない。

例えば「マグロの刺し身は美味い」ということを他国、とりわけ倫理観ゼロのC国に伝えてしまったためにマグロの乱獲が発生。
価格は上昇するは、ワシントン条約で保護されるなんて話は出てくるわで大いに迷惑だ。
なにしろブロードウェイ・ミュージカルの「ブック・オブ・モルモン」では「日本へ行きなさ〜〜い」と指示されたモルモン教徒の若い宣教師が「マグロだ!刺し身だ!」と言って喜ぶシーンがあったりするぐらいだ。

で、この和食ブームに乗っかって需要が増えているのが日本酒。
和食の蛋白で素材中心で、どちらかというと海産物の多い食事には日本酒が合う。
畢竟、海外でも日本酒の需要が増えてくるのは当たり前かもしれない。

しかも日本酒はワインと同じく繊細なアルコール飲料だ。
素材である米の質はもちろん、精米度や温度管理、水などにも味は大きな影響を受ける。
地域性も大きく物語がある。
今年の○○県の△△という酒蔵の純米酒は美味い。
なんていう具合に。
まるでワイン文化とそっくりである。

とは言え、日本酒の需要は劇的に改善されることはない。
ビールや焼酎に圧されて中小の酒蔵さんはもとより大手といえども、どうやって販売量を増やすのか苦心惨憺しているとこだ。
私の地元大阪には酒蔵が17社ほどあるのだが、1社を除き経営は決して楽ではないということを聴いている。
除外された1社はサントリーなので世界が違うし。

そんな国内市場を尻目に和食ブームの影響で日本酒の需要が全世界的に増えつつあるようだ。
ベトナムでビジネスコンサルをしている知人の話によると一升瓶1万円も2万円もするような酒が普通に消費されているという。
経済発展著しいベトナムとはいえ、国民の月収にも匹敵するような価格の酒を惜しげもなく購入するのはどういうことか。
そのあたりはベトナムのローカル経済ルールがあるようなのだが、それはまた別の話題。
フランスでは日本酒をライスワインとして普及させようと言う試みがあり、しかもそれなりのステータスをすでに得ているという。

ところで日本酒の英語表記がなかなかオカシイ。
Japanese Sake。
日経のグローバル欄でもJapanese sakeと表記されているので、多分正しいだろうし、私も外国人と英語で会話する時は清酒のことを無意識に「Japanese sake」と話す。
でもよくよく考えてみると、これっておかしくないか。
酒はsakeであって日本酒だからJapanese sakeというのは「なんのこっちゃ?」とならないのだろうか。

確かに私もJapanese sakeと話した後に「Japanese traditional liquor」と付加えることがある。
酒など知らない人に「sake」と言っても伝わらないだろうし、そこへ「Japanese」を付けたところで「日本のなんやらわからんもん」となることは間違いなく、まったくもって無意味だ。

日本酒ブームでの英語の呼び方。
Japansese sake以外になにかないのか。
最近の小さな疑問なのだ。


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ANAの機内ビデオ番組「めし友図鑑」がなかなかいい。
思わずそこへ行きたくなってしまうくらい食べ物の魅力で溢れているのだ。

別所哲也が案内人を務めるこの番組はANA国内線の機内またはネットで楽しむことができる。
国際線で配信しているかどうかは私はANAの国際線を利用したことがないので知らないのだが、ネットで鑑賞できるということは基本的に世界中どこからでも楽しめるということだ。

時々ヒコーキの機内番組には毎回乗るのが楽しみになってしまうコンテンツがある。
なかでも昨年まで配信されていたスターフライヤーの「鷹の爪団」は私の最もお気に入りのコンテンツだった。
仕事で疲れて戻る途中、社会風刺に溢れたあのアホな連中のドタバタストーリーを見ていると、心も体も回復してくるくらいリフェッシュすることができた。
ところが、今ではなぜかつまらないコンテンツが配信されている。
非常に悲しく、スターフライヤーなんか乗るもんか!と思ってしまうくらいだ。
そもそも大人が楽しめるアニメ作品などそうあるわけがない。
そういう意味で「鷹の爪団」は大人向けの番組。
むしろ子供は何を言っているのかわからないはずだ。

話がだいぶ逸れてしまったが、ともかく「めし友図鑑」は優れたグルメ番組だ。
国内の美味しいお米で炊いた美味しいごはんを中心にして、それにベストマッチするオカズを全国で取材し、それを司会の別所哲也がメチャクチャ美味しそうに食べる。
別所哲也が現地に行くのではなく、彼は社長室のようなところでデスクの前に座り、シンプルに出されたそれら「めし」とその「友だち」をいただく。
ただそれだけの番組なのだが、見始めたらヨダレが出てきそうになるくらい魅力的だ。

今機内とネットで配信されている「めし友」では新潟県南魚沼産のコシヒカリが題材になっている。
この米で作ったご飯に何が合うのか。
それを中心にその新潟の「のっぺい汁」、「塩引き鮭」、福島県会津地方の幻の「山塩」が取り上げられている。
とりわけ記憶に焼き付いて離れないシーンは、炊きたてのコシヒカリのご飯に焼きたての塩引き鮭の切り身がトンと置かれ、別所哲也が「いたがだきます」と食べ始め、一呼吸魔があいて痺れるような口調で「美味い!」と叫ぶその瞬間である。
見ているこっちも「美味そう!食べたーい!」と叫びそうになる。
最大の見せ場だ。

こうなるとヒコーキに乗っている場合やないやないか。
茶碗もってワシにもご飯と鮭をちょうだい!と客室乗務員にリクエストしたくなるほどに感動するのだ。
最近はグルメ番組を見てもあまり感動しなくなってしまったが、この「めし友図鑑」は明らかに別格であろう。

ここんところ仕事の関係でヒコーキに乗ることが激減したのだが、それでもネットを使ってこの番組を見ることができるとは。
なかなかやるじゃないかANA!
機内でもご飯と鮭の組合せを食べさせて!
そう思う番組なのである。

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日本産カツオブシのEUへの輸出が初めて認められたという。
初めて?
じゃあ今までヨーロッパで和食を料理する時は何を使って出汁を取ってたんだろうという素朴な疑問が浮かんだ。
味の素のほんだしかな?

それにもう一つ疑問が。
日本産じゃないカツオブシって、どこ産?
中国産のカツオブシがもしあるとすれば大いに気にかかるところだ。
どうやって発酵させているのか。
どのように黴をつけたりしているのか。
その衛生度は。
汚染されていないのか。

ともかく疑問だらけ。

イギリスとドイツはともかく、味にうるさい料理文化のあるフランスやイタリア、スペインでは和食を供するのにカツヲを使わずに出汁をとっていたとなると、これは世界遺産和食文化の大いなる課題ではある。

今回認可されたのは静岡県産のカツオブシだそうで、ヨーロッパの厳しい基準にパスしての輸出認可ということだ。
なんでもカツオブシの衛生度についてなかなか認めてくれなかったわけで、発酵食品の難しさがここで浮き上がっていたといわけだろう。

ヨーロッパ人が本格和食に目覚める時がやってきている。

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ここのところ寒日が続いているとどうしてもラーメンを食べたくなる。
とりわけランチの時には手軽で早く、ボリュームもあるラーメンが選択肢として上がってくる。
ところが最近気になるのが「ラーメンは比較的高価だ」ということだ。
そして「ラーメンの価格は冬型の気圧配置」つまり西高東低だということも。

大阪でラーメンを食べようと思ったら、少なくとも700円は必要だ。
700円というの結構高価だ。
大阪〜奈良間の電車賃分。
牛丼2杯分。
ヴェローチェのブレンドコーヒー3.5杯分。
結構ボリュームのある価格だ。
それも700円のラーメンの場合はチャーシュメンやワンタンメン、担々麺といった特別仕様ではなく標準的なラーメンでしかない。
もちろんライスや餃子はついておらず、替え玉サービスもない。
したがってある程度胃袋を納得させるためには900円程度の出費を覚悟する必要がある。
財布の状態が節約モードの時には昼間っからラーメンに1000円近くも出費するのは躊躇われるので、結局他のメニューを選ぶことになる。
どういうものを選ぶのかというと定食屋の鯖塩定食や鶏南蛮定食を選ぶことになるのだ。
しかも大阪の場合、個人経営の定食屋がリーズナブルなことが多くてワンコインで焼肉定食まで提供するお店があるのだ。
ワンコインと言っても1964年の東京オリンピックで発行された1000円ではない。
500円だ。

これが東京になるとラーメンは比較的安い。
安い上に美味い店も大阪より多いような気がする。
ちなみに不味い店も多いことは間違いない。
とりわけつけ麺で美味しい店はない。
で、私のよく行く新橋駅近辺のラーメン屋の場合、ワンコインで食べられる店がある。
それにワンコインでなくとも700円も出せば替え玉が2回まで無料サービスの店もあるのだ。
安いからといって手抜きはない。
味は濃厚、麺はしっかり。
替え玉も遠慮なくできるので、お腹へのボリューム感も満足させてくれるのだ。
但しつけ麺は麺の味比率が高く、しかも魚介スープだったりすると、
「魚介やったらうどんか蕎麦にせんかい!」
という気持ちにもなり納得できないことがある。
ま、話は戻るが東京の場合つけ麺以外を選択肢として「ラーメンを食べる!」と決意したら他のメニューに心変わりすることは少ない。

ということで、ラーメンの価格。
その適正相場を考えると地域性、店舗数、利用者数など条件が異なり、何が原因で総じて高値推移が続き、しかもなぜ西高東低なのか。
ラーメンは明らかに東京発祥のメニューだからなのか。

原因を調べるとマーケティングとして結構面白いかもしれない。

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先日「中学生のころチキンラーメンを生でボリボリかじって食べた」ということを書いているうちに、そういえばもう一つ普通ではない食べ方を好んでいたものを思い出した。
それは丸美屋の「のりたま」。

子供の頃からふりかけが大好きでおとなになった今も食卓にあると必ず白ご飯にふりかけてしまう。
それも大量に。
ガサガサガサと。
当然のごとくカミさんからは、
「そんなにかけてどうするの!?」
と叱られ袋ごと没収されてしまうので、とてもやるせない気持ちになることがある。

好きなふりかけは「のりたま」「たらこ」そして「カツオ」なのだが、もしその順位を訊かれるとやはりダントツで「のりたま」に軍配があがる。

この「のりたま」。
炊きたての白飯の上にふりかけて食べるのが当然ルールで、十分にうまいのだが、実はそのまま食べても実に美味い。
手のひらにガサガサガサと少量とって仁丹みたいにホイッと口に放り込む。
次の瞬間得も言われぬ香りが口中を漂う。
至福のひとときだ。
この時にツブツブの色の割合で味わいも変わる。
黄色いツブツブが多いとき。
緑色のツブツブが多いとき。
刻み海苔の多いとき。
ごまの多いとき。
などなど。
この中でも私のお気に入りは「黄色いツブツブ」が多いときだ。
黄色いツブツブは卵らしく、これが口の中で溶け、そのほんのりとした甘さがたまらない。

しかしこれはチキンラーメンを生で食べるのに近いものがあり、あまり歓迎できない。
いかにも健康に悪そうだから。

また、「のりたま」はお茶漬けにしても美味しい。
私は酔払らった後にのりたま茶漬けを食べるのが大好きなのだ。
しかしたいていの居酒屋には「のりたま茶漬け」なんてメニューはなく、だいたい鮭茶漬けかたらこ茶漬けといった永谷園の回し者ちゃんかいというメニューしか置いていない。
だがそれが自宅ともなれば、そこは自由。
私は白ご飯に「のりたま」をたっぷりかけて、そこへ熱く濃いお茶をかける。
この時のお茶漬けのお供はよく漬かった白菜の漬物か、小倉塩昆布である。
塩昆布や漬物をチビッとかじって、ガサガサといただくお茶漬けはお茶に溶け出した「のりたま」の成分を相まって得も言えぬ美味しさになる。

他にも「のりたま」が合うのは「日清やきそばUFO」であり、「お好み焼き」である。
もしかすると「たこ焼き」にも合うかもしれないが、迂闊なことにまだ試したことがなかった。

ということで、真似される方はあくまで自己責任でお願い致します。

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新年早々スーパーマーケットへ行ったときのこと。
インスタントラーメンの山積みコーナーで「酉年記念チキンラーメン」というカップ麺が売られているのが目に飛び込んできた。
チキンラーメン。
もちろん日清の製品。
カップの大きさはBigサイズのカップヌードルとほぼ同じ。

「これは買いや!」

とばかりに3個を買い物かごに投げ入れた。
我が家は3人家族なのだ。

帰宅して早速食べようと蓋をめくると、カップに印刷されているのと同じ「ひよこ絵柄の蒲鉾」と鶏肉がたっぷり入っていた。
沸騰したお湯を注いで待つこと3分。
チキンラーメンの匂いが新春の我が家のリビングルームに広がったのであった。

私は子供の頃からチキンラーメンが好きで、中学生ぐらいのときにはおやつ代わりに袋を開けてお湯もかけずにそのままバリバリ食べたものだ。
「そんな食べ方したらアカン」
と当初は母に叱られたが、食い意地の張ったティーンエイジの男子にはそんなこと通じるわけはなく、相も変わらずバリバリ食べたのだ。
流石に大人になってからはそんな食べ方はしなくなったのだが、インスタントラーメンと言えば日清のチキンラーメンか出前一丁、エースコックのワンタンメンとサッポロ一番塩らーめんが定番の私なのだ。

そんな私に新年のときめきを与えてくれた酉年記念チキンラーメン。
一口食べてからふと考えた。

「このひよこ絵柄の蒲鉾はどうやって作っているのか....」

えべっさんや金太郎飴、ラーメンの鳴門なんかは作り方は分かりやすい。
同じ模様になるように巻いた素材を薄切りしているだけだ。
ところが「ひよこ絵柄の蒲鉾」をぱっと見る限り、そんな簡単な製法で作れるような単純な絵柄ではない。

新年に一つ、製法の謎を与えてくれた日清チキンラーメンなのであった。

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そもそも酒税というのは意地悪な法律だ。
酒飲みである私が断言するのだから間違いはない。

今週の最大の話題はビールの酒税であった。
発泡酒と第三のビールを増税して、ビールを減税するという、酒飲みに優しくない税制改革だ。
国税局曰く「ビールみたいな飲み物が多くて複雑だから、差別をなくして分かりやすくする」というような理由なんだそうだ。

発泡酒の増税は弱い者いじめの他のなにものでも無いのではないだろうか。
私は思わず、国籍がどこなのかはっきりしないようなお人を代表に据えて、、
「安倍政権は弱者を切り捨てる政策を捨てよ!」
などと文句ばかり言って建設的な意見を何も言えないお天気な人たちと同じ言葉を叫びそうになってしまった。

危ない危ない。

なんでも段階的に発泡酒と第3のビールの税金を上げていき、2026年をめどにビールみたいなお酒はビールも含めて350ミリリットルあたり55円に統一するのだという。

「不公平感をなくすため」

ともおっしゃるのは自民党のおっさんである。

日本のビール税は米国の9倍。
ビールの故郷ドイツの20倍なんだという。
どこが公平なのか。
私は日本よりも高い値段でビールを売っている国はシンガポールしか知らない。
シンガポールのようにキレイ事ばかりを法律で謳って油断するとSARSが蔓延するようなところは別として、先進国でどうしてこうも高額の税金を搾り取らなければならないのか分からない。

私のようなローサラリーなビジネスマンの楽しみは夕食時のビールの一杯。
いや、正確には夕食時の発泡酒の一杯だ。
ビールと発泡酒は売値が60〜80円程度開きがあり、どうしても安価な発泡酒を日常は買ってくるのだ。
本物のビールは何かスペシャルなことがあったときだけのお楽しみ。
普段は飲めない。
ましてやヱビスビールのようなプレミアムビールはお誕生日、お正月、阪神タイガースが優勝した日(私はアサヒよりもサッポロがお気に入り)ぐらいにしか飲むことができない。
しかも阪神優勝なんか20年に1回ぐらいしか飲めないのだ。

そんな我々を掴まえて、
「発泡酒の税率アップ」
を叫ぶのは許せない暴挙なのである。
もっと国民へのサービスを考えるのであれば、
「ビールも発泡酒と同じ税率に下げる!」
ぐらい言ってもらって当然ではないか。
そうすれば国民はもっとビールを飲む。
そうなるとビール会社の売上も上がり、税収が増える。
税率を下げて納税額を増やす。

国はなんでもっと上手に政策を考えないのであろうか。

ビールの悲劇はアイデアはなくても自分愛に専念する政治家と官僚を持つ国民の悲劇でもあるのだ。



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まずお断りしておくと、私は写真撮影は下手な方ではない。
どちらかというと上手い方だと思っている。
どうしてそうまで言うのかという理由は、上の写真があまりに見すぼらしく写ってしまい、もしかするとハンバーガーチェーンに迷惑をかけるかもしれないと思ったからだ。

同時に、外食をすると時々感じるのはメニューの写真や食品サンプルと実物が大きく異なることだ。
こういう時は思わずクレームを付けたくなることもある。

先週、久しぶりにモスバーガーへ行くと「冬のとびきり」とキャッチコピーの書かれた豪華なとびきりハンバーグサンド「国産ベーコン&チーズ」が目に止まった。
なんでも肉もベーコンもチーズも全て国産なのだという。
しかも、ハンバーガーにも関わらず価格も豪華。
1個なんと540円もするのだ。
HPで確認するとこんな写真なのだ。→http://mos.jp/cp/tobikiri/
540円というとすき屋の牛丼と味噌汁+サラダのセットよりも高価なのは言うまでもなく、時々食べる千里中央駅コンコースにある居酒屋の480円定食よりも高価である。
このハンバーガーとサラダセットを注文するとほとんど千円の世界になってしまい、
「そんなにハンバーガー屋で使ってもいいの?」
とビンボーサラリーマン的発送の私は考えてしまうのだ。

でも、モスの高級バーガーは他の廉価版バーガー店と違ってそこそこ美味しかったりするので、物は試しと注文することにしたのだ。
国産牛肉、国産ベーコン、国産チーズ。
中でも国産ベーコンは厚切りでかなり期待が持てそうだ。
1個500円を超える価格だけにボリュームもそこそこありそうだし、なによりもジューシーさが写真からもにじみ出ているではないか。

期待を胸に待つこと10分ほど。
でてきたのが冒頭の写真の一枚なのであった。
チーズは確かに見える。
バーガーパテも見るが、どこか違う。
で、ベーコンの姿はちょこっとだけ見ることができるもののレタスの姿は見当たらない。
大きさは一般的なモスバーガーと同じ。

正直、ちょこっとがっかり、いや、かなりがっかりしてしまったのであった。

ボリュームもどうも不足気味に見えるし、ジューシーさが感じられない。

失望を胸にしてひとカジリ、ガブッとしたところ初めてジューシーな肉汁と弾力性あるベーコンの食感を感じることができた。
「んんん〜、そこそこ美味しいな〜」
というところか。
モスバーガーのハンバーガーは汁気の多いものが少なくなく、よくラッピングペーパーの底に肉汁が溜まっていることがあるが、このハンバーガーもご多分に漏れず同様。
大量のジューシーなソースが溜まっていたのであった。
バーガー本体を食べ終わった後、クラムチャウダーを飲んだスプーンでソースを掬って口に運ぶ。

何かが違う、冬の飛切ハンバーグサンドなのであった。

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バームクーヘンは私の大好きなドイツ菓子だ。
あの年輪状に焼き重ねられたケーキは独特の食感を持っていて、子供の頃はよく層になった部分を一枚一枚剥がしては食べ剥がしては食べていて、
「アホな食べ方しなさんな!」
と、よく親に怒られたものだ。
バームクーヘンのように層になったお菓子類はどうしても剥がしながら食べたいという欲望に駆られて、たとえばミリフィーユなんかも剥がしながら食べそうになり、
「アホなことせんといて、オッサンが」
とカミさんに叱られそうになるのだ。

層になっている構造はどのお店のバームクーヘンでも同じだが、層構造と味とともにお店の特徴を代表するのはなんといっても食感である。

バームクーヘンはそれこそお店によって食感が異なる代表的なお菓子と言えよう。
あるものはしっかりとした弾力があり、またあるものはふんわりした柔らかさがあり、また別のあるものはパサパサ感があってちっとも美味しくなかったりするのだ。

個人的な好みで申し訳ないのだが、私はバームクーヘンは神戸のユーハイムのものが一番美味しいと思っている。
さすが日本にバームクーヘンをもたらしたドイツ人カール・ユーハイムの創業による日本の老舗。
どっしりと、しかし濃厚でガッツリとした味わい。
ドイツ菓子はかの民族と同様に職人技に長けたマイスター文化を感じさせるものでなければならないのだ。
私は中でもやや円錐形になってシュガーコーティングがされたディアバームクーヘンが最もお気に入りなのだが、なかなか食べる機会に出会わないのが辛いところである。

ところで、最近バームクーヘンの類が非常に増えていて大阪でも東京でも長蛇の列ができるているお店がある。
ある店は抹茶味。
またある店はアメリカンドックのように串刺しタイプ。
そしてある店は正統派のようなバームクーヘンなのだ。
同僚に聞くところによるとその正統派みたいなバームクーヘンを提供するところは全国的に人気のあるお店で本店は関西の地方都市にあるのだという。
関西の地方都市、というところが怪しい。
ユーハイムのように神戸ではないのだ。
神戸はなんといっても洋菓子用砂糖生産の圧倒的シェアを誇る街であり、当然、神戸はバームクーヘン以外の洋菓子も美味い。
従って神戸でこういうバームクーヘンが誕生するはずはない。
大阪も洋菓子には煩いので大阪でもない。
尤も大阪は食べ物となるとあらゆるものに煩い。
京都は和菓子というイメージだが、実は京都人は伝統を重んじる一方すこぶる革新的性格を持っているので、こんなもの許すはずはない。
で、バームクーヘンの大好きな私だが、どうしても食べたくて仕方がない時に買うコンビニのバームクーヘンとユーハイム以外はあまり興味がないので暫く食べないでいたところ、先日そのバームクーヘンを食べる機会を得た。
どんな味なのか、興味津々で食べてみた。
その感想は、なんで行列を作ってまで買う人が存在するのかまったくもって理解に苦しむ「食感」なのであった。
正直、層になっていればバームクーヘンだと思っているのであれば、この店はドイツ文化を冒涜していると言える。

食感はふわふわ。
歯ごたえはまるで一般的なケーキのスポンジ部分を食べているような感触だ。
これはバームクーヘンではない、と思った。
層になっているスポンジケーキではないかと。

列を作ってる人々はどんな味覚の持ち主であろうか。
バームクーヘンは簡単なお菓子ではないことを、この人気店は知る必要がありそうだ。
それがどうしたと言われるとそれまでですが。

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オッサンが一人でチョコレートを買いにくい季節になってきた。

誰がバレンタインデーに女が男にチョコレートを贈る習慣を考えだしたのだろうか。
チョコレート屋の陰謀であることは既知の事実だが、それにしても海外の文化習慣をねじ曲げるのは日本人の得意技ということができよう。

当然のことながら、この季節になると、スーパーでも百貨店でも食品売場にはチョコレートが並ぶ。
それも普段はあまり見かけない種類や形状のチョコが店頭に並ぶ。
サイズに関係なく豪華な箱に入ったクルミぐらいの大きさの整った形のチョコレートが並ぶのだ。
それも手間がかかるものや、カカオというある意味高額な材料を作った菓子であるため、価格も決して安くはない。

最近、うちの会社なんかは「義理チョコ禁止」と社員間の交流を禁止する風潮もあるが、うちの会社の場合はチョコレートをもらえない総務の副部長が勝手にルールを作って顰蹙を買っているのだ。
彼の場合は与党関係のカルト宗教に属していることが災いしているが、原因はそれだけではない。
日頃から上にごますり、下にキツイというあからさまな態度が「嫌われ度」に影響しているのだが、本題とはかけ離れているので何かの機会に実名を連想する名前とともに書いていきたいと思っている。
ある意味、バレンタインのチョコレートは会社に於ける人望のリトマス試験紙と言えるのかも知れない。

よって、バレンタインデーの季節はイレギュラーなテイストのチョコが食べられるということに加えて、オッサン1人がチョコを買うと、
「あ、あの人、孤独なんだわ」
「会社で嫌われているんだわ」
「アホだわ」
とバカにされる要素になると勝手に思ってしまう季節でもあるのだ。

今でこそバレンタインデーといえばカミさんか娘しかチョコをくれないのであるが、むかしは数々の義理チョコを頂戴したものであった。
凝ったものも少なくなく、お返しに何をすれば良いのやら。途方に暮れることも少なくなかった。
で、貰って嬉しくなかったのはウィスキーボンボン。
甘ったるいチョコの中にウィイスキーが入っているという、トンでもお菓子で、胃前はすっかり姿を消して嬉しい限りだ。

本当のところ、バレンタインデーに貰って嬉しいのはごく普通のチョコレート。
森永のミルクチョコレートや明治のブラックチョコなんかが一番いい。
尤も、ロッテなんかを持って来たりしたら、
「あなた何人?」
と疑ってしまいそうになるので注意が必要だ。

なお、娘は例によって市販のチョコレートを溶解したものを再度固形かした「オリジナル」をくれるみたいなのだが、もう小学生ではないので、できればココナツオイルからチャレンジしてもいいのではないかと思っているところだ。
言うとスネルので注意だが。

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