<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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我が家では時々「生八ツ橋」がおやつの時間に登場する。
京都の定番お土産品である生八ツ橋。
最近はニッキ以外の味、たとえばチョコレートやイチゴなどもあるがそれらはゲテモノ。
私はニッキオンリー。
百歩譲って抹茶を許すかどうかというところだ。
で、大阪や京都では普通にスーパーマーケットで売られていて手軽に楽しめる和菓子の一つなのだが、どういうわけか個装になったものがなかった。
食べたいと思って買ってきてパッケージを開けたらすぐに食べきらなくてはならなかった。
なんせ生ものなので消費期限が限られている。

先日、東京へ出張しなければならないが「どうするどうする」という状況で新幹線に乗るべきか中止すべきかどうか迷いながら新大阪駅をウロウロしていると「おたべ」の広告を見つけた。

「おたべ再生 おたべは生まれ変わりました」

と改札外のコンコースの天井に大きな看板が吊られていた。

何が生まれ変わったのかというと、おたべは個装になったというのだ。
プラスチック包装資材を削減しなければならないこの時代に大胆な、と思ったが生八ツ橋の個装は確かに革命的な発想かもしれない。
これでパッケージを開けた瞬間から急いで食べる必要がなくなるわけで、保存もしやすくなるというものだ。

おすそ分けもやりやすくなる。

ということで、出張は迷っている間に客先の責任者と連絡が取れて、
「打ち合わせ、やめときましょう。午後からWEB会議形式で」
ということになったので即事務所である我が家にもどることになったのであった。

で帰宅してみるとカミさんが、
「おたべもろてん」
と、個装になったおたべが一箱。

お茶を入れてWEB会議に備える一時なのであった。



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「そうめんが食べたい」

と数週間前からカミさん。
よくよく調べてみるとラーメン屋、うどん屋、蕎麦屋というものは無数に存在するものの「素麺屋」というものはあまり聞いたことがない。
もしかすると「うどん屋」や「蕎麦屋」の夏季メニューとしては存在するのかもしれないが素麺専門店というのは存在しないのではないか。
すくなくもと私の地元周辺では「ぐるなび」や「食べログ」で検索しても素麺屋やそうめんが積極的メニューに採用されている店はなかった。

「家で作ったら」

と言ったら、

「誰かに作ってもらいたいの.......あなた作ってくれる」

となってしまった。
私は料理が全くできず、作れるのはチキンラーメン程度だ。
チキンラーメンができるのであればマルタイラーメンも作ることが可能だから、同じ乾麺である素麺はその応用と考えると作れないことはないと思うのだが、いかにせん面倒ください。
よって、

「そのうち奈良に行ったときに食べに行こうか」

と適当に答えておいたのだ。

その適当に答えていたことに応える必要が出てきた。
所要で奈良へ行くことになったからだ。
奈良というえば、かなりのパーセンテージでものの始まりが存在する。
最大のものは酒造り。
日本酒は奈良で作られ始め、それが各地に広がり現在に至っている。
考えてみれば当たり前で奈良は太古の昔は首都だったので、そこでいろんなことが始まってもいたって自然である。
酒について言えば、奈良の中南部に三輪明神大神神社があり、ここが酒の神様であることは酒飲みであれば知らないものはいない。
山の辺の道に接するこの三輪の地は素麺の産地でもあり、三輪そうめんといえば全国に名前の通っているメジャーな存在だ。

この日、私達は奈良市内に要件要件があったのだが、少し遠まりをして桜井市を周り三輪を訪れた。
そもそも三輪へ素麺を食べに来たのは関西で生まれ育って半世紀のわたしも初めての経験なのであった。

かみさんが旅行ガイドブックで目をつけていた三輪山本というお店に行ってみると、すごかった。
駐車場を埋める自動車は全国各地からやってきていた。
奈良ナンバーや大阪ナンバーだけではなかったのだ。
もちろん国道から駐車場に入るには車列ができていて駐車するまで15分待ち。
駐車してから店に併設されるレストランは1時間待ちなのであった。

店の中では素麺はもとより、素麺を使った菓子類も販売されていた。
素麺そのものも太さの異なる種類があり、この後レストランで食べることになった白龍というブランドの素麺は太さ0.6mmだが腰があり実に美味で奥行きのある風合いなのであった。
また菓子類も大阪帝塚山にある人気パティシエと共同で作ったと思われるクッキーは素麺のパリパリ感と小麦の香ばしさが相まってこれまた絶品なのであった。

素麺の専門店はなかなかない。
それでもその産地を訪れるとそこでしか見つけるのことのできない絶品を体験できるというのを強烈に感じた奈良訪問なのであった。
なお、三輪は案外近くて大阪の私の自宅からは1時間かからないことが判明。
今年の夏は素麺にハマってしまいそうな、そんな予感がしているところなのだ。


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今年の夏は例年になく暑い夏だった。
我が家も冷房に使用した電気代が半端ではなく、家計に与えた影響は小さくない。
24時間つけっぱなしだった日も少なくなく、よくよく考えてみるとまだエアフィルターの掃除をしていなかったので暖房が必要な季節までにはなんとかしなければならないと、この文章を書きながら思い出した。

で、こう暑くなってくるとエアコンだけは対応できない時が出てくるのも当然である。
以前訪れたミャンマーのヤンゴン動物園ではあまりの暑さのためか、クマが水風呂に入って寛いでいるという漫画のような光景を目撃したことがある。
私はミャンマーのクマとは違って水浴びはしないが、そのかわりにアイスクリームやアイスキャンディ、それとオリオンビールで涼をとるということを繰り返したのだ。

そこでメインに登場するのがガリガリ君。
昨年あたりから暑くなると経済的に注目されているのが赤城乳業のガリガリ君アイスキャンディだ。
私も家族もあまりに暑いとこのガリガリ君を買い求めてしまう。
価格も100円以下という今時珍しい氷菓子でもあるのでついつい買ってしまう。
気がついたらガリガリ君にかなりの投資をしているのではないかと愕然とすることもあるのだが、暑い時はガリガリ君か生ビールなのでどうしようもない。

このガリガリ君を脅かすアイス菓子が最近出回っている。
それは何かと言うと「葛アイスキャンディー」なのだ。

葛きりの材料である葛をフルーツなどのフィレーバーと一緒に凍らせた和菓子ジャンルのアイスキャンディー。
これがなかなかいけてるのだ。

私はこれを昨年大阪万博公園で開かれていたスイーツエキスポで初めて食べた。
食べた瞬間にすっかり気に入ってしまったのだが、その存在を暑さのために忘れていた。
そういうボーッとしていた真夏のある日、今年は西宮市立大谷美術館を訪れた帰り道で美術館の近くにあった和菓子屋さんで売られているのを見つけて思わず買い求めた。
大いに満足したことは言うまでもない。

この葛アイスキャンディのメリットを挙げると次の通りになる。

1.溶けにくい
  もともと葛で固まっているため普通のアイスキャンディと違って「早く食べないと溶けて落っこちる」ということがない。
2.食感がある
  葛でできているので単にサクッとした歯ざわりではなく、サクッとしたなかに弾力があってほのかに噛みごたえがある。

ということだ。
従来のアイスキャンディーにはない上品さがいい。

デメリットは値段が高いということか。
ガリガリ君は1つ100円以下だが、葛アイスキャンディは200円と少しする。
かなり高級なのである。

とは言うものの、アイスキャンディなら世界中どこへ行ってもあるのだが、葛アイスキャンディは我が日本にしかないであろうことから、今後のインバウンドのネタにも使われるのではないかと大いに期待されるところなのだ。
私には関係ないけど。



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スターバックスのストロー廃止宣言以来、各外食大手がプラスチック製のストローの使用を取りやめることを告知。
この背景にはやがて海洋を漂うプラスチックごみの量が魚の量を質量ベースで超えてしまうからということらしいが、これってストローをやめるだけで解決する問題ではない。
ストローはその象徴にすぎない。

夏。
海岸を歩いていると、最も目立つゴミがペットボトルなどのプラスチックごみ。
夏じゃなくてもゴミは存在するので、冬でも綺麗な浜辺でこういうゴミを見つけると一気に気分が害される。
さらにそこにハングル語や簡体文字が記載されていると、

「日本は島国です」

などという地理的優位性にも疑問符が灯る。

プラスチック資源が問題になり始めたのは今回が初めてではない。
スーパーのゴミ袋の必要論は最近の話題でもあるし、注射器やアンプル類の医療ゴミが問題になったのはもう随分と以前のことだ。

こう考えると昔の「便利ではない時代」のほうが環境に配慮していたことがよく分かる。
江戸時代の容器は容器自体に価値があったために竹筒にしろ弁当箱にしろ桶にしろ使い捨てのものはほとんどない。
握り飯を包む竹皮でさえリサイクルしたと思われる、もったいないが当たり前の時代だった。

会津若松市の野口英雄記念館を訪れたときに会津地方の人々がいに物を大切にしていたのかというものを見ることができた。
それは衣類のリサイクルで新調された着物はボロになるまで着続けられることはもちろんのこと、着物として使用できなくなってからも繊維玉になる布であったことがわからなくなるまで実用に供される。
その着物から繊維の玉になるまでの工程が展示されており、少なからず衝撃を受けたものであった。

江戸時代や明治時代だけではなく、私が生まれ育った1960年代でも使い捨ての文化はそれなりに限られた分野だったように記憶する。
ジュースやビール、牛乳、醤油、サラダ油、マヨネーズはガラス瓶が圧倒的に多かった。
マヨネーズはスプーンで掬って使っていたと思う。
買い物はスーパーマーケットは珍しかったので買い物かごを提げて市場へでかけた。
市場の梱包材は古新聞であり紙袋だった。
ビニール袋なんてものはなかなか使わられなかったように思う。

玉子も紙製のパック材。
パンも小袋に入れて売られているのではなく、陳列ケースに並んでいるものを店の人に取ってもらって、それを油紙でできた紙袋に入れてもらっていた。
本や雑誌を買っても紙袋。
アイスキャンディーも箱に入っているものがあったように記憶している。

プラスチック容器と違ってこれらの容器は再利用できるし、本当に捨ててしまうことがなかなかない。
紙はリサイクル。
ガラス瓶は洗浄して再利用、あるいは溶かして作り変え。
捨てないのだ。
ただし「回収」という業務がついてまわるので、これが「面倒くさい」。
プラスチック容器は捨ててしまえば良いので便利で受け入れられ易かったのだ。

コンビニで買い物をするとあらゆるものが定価で売られている。
350ミリリットルのノンアルビールが1缶137円。
これをスーパーマーケットで買えば98円。
49円の価格差は「便利代」。
便利にはコストとリスクが付いてくる代表例だ。

プラスチック容器やストローはそういう49円。
ちょっと手をかけて使うのを止めたら得をすることを実はスタバは知っていたのかもわからない。

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ここ数年というもの趣味と実益を兼ねて頑張っているのが家庭菜園。
自分家の庭で植物を育てるのであれば花より食べられるもののほうが良いということで色々なものにチャレンジしている。

最も簡単なのがトマト。
これは当初苗を買ってきてそれを育てていたのだが、一昨年あたりから種から育てるものもいくつか始めて、今年はついにすべての株を種から栽培。
一袋だけでは足りないと思って二袋の種を買い求め植え付けたら40株ほどの苗が無事発芽。
現在そのうち38株ほどが順調に育っている。
2株は野良猫に踏まれたらしく10cmほど育ったところで根本が折られて枯れてしまった。
憎き猫かな、というところで撃退方法を考え中。

昨年はさつまいもにもチャレンジ。
これが意外に簡単で蔓を10本ほど買ってきて耕した畑に植えたら秋に大量の芋の収穫に成功。
カミさんと娘が喜んだことは言うまでもない。

私の住む地域の地場野菜に泉州水なすがある。
農家が作る最上級のものには築地の市場で1個8000円するものもあるという。
水々しさと甘さが特徴で、私はこれをサラダや漬物で食べるのが大好きだ。
もちろん8000円なんて食べられないので近所のスーパーマーケットやJA直売所で買い求める数百円のものだ。
ところがやはりものが茄子だけに育てるのがちょっと難しく、私が植え付けた苗は花がつき実もなったのだが、食べてみるとあまり美味しくない。
おまけに暫く放っておいたら虫がついて穴があいてしまったりで、なかなか栽培ノウハウを要する作物なのであった。

この他、赤唐辛子、きゅうり、ゴーヤなどにチャレンジしたが唐辛子とキュウリは収穫できたものの、誰の家でも沢山実るというゴーヤがちっとも実を付けず苦労をしている。
もしかすると相性が合わないのかもしれない。

しかしゴーヤよりももっと困難なのが葉野菜である。

葉野菜の栽培に成功したことは過去一度しかない。
しかもそれはスーパーのくじ引きで貰った景品だった種を適当に巻いたら目が出て葉が伸びて収穫して食べたら美味かった、という努力ほとんどゼロのミックスレタスだった。
従って育てたという感動が少ない、というか無い。

これに味をしめて以来、リーフレタス、ほうれん草、白菜、パクチーなど色々育ててみるのだが、どれもこれも食べるまでに至らない。
多くは、
1:芽が出たらナメクジにやられた
2:ナメクジにやられず5cmほどの大きさになったら猫に踏まれた
3:10cmほどの大きさになったた鳥に食われた。
4:防御のために網を張ったら育たたなくなった。
などなど。

現在進行中でリーフレタスを育てているのだが、どのような防御策が必要化。
頭を悩ましているところだ。



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明治製菓がスナック菓子の「カール」の東日本での販売終了を宣言した。
その理由は健康志向に伴う販売額の減少なのだという。
今後は四国の松山工場だけの生産になるため関東まで運ぶ運賃が採算にあわず、大阪以西での販売に限られるという。

あのカールおじさんが関東から、いや中京圏から東は消えてしまうことになった。

子供の頃。
カールと言えば私はカレー味であったが、これは全国から消えることになっており、残るはチーズ味とうすあじだそうで、どちらも私の好みではない。

それにしてもお菓子ひとつとってみても、大きな変化が起こりつつある。
じゃがいもの不作でカルビーがポテトチップスの出荷量を激減させているのは別として健康志向を原因として昔からあるお菓子が受難の時を迎えているのは、別に原因があるのではないかと思えなくもない。

健康を無視した食品は他にもたくさんある。
ブラジル産や中国産の食材、食品。
防腐剤いっぱいのコンビニ弁当。
食用油たっぷりのコンビニおにぎり。
脂肪注入安物焼肉などなど。

カールを食べて病気になったり死んだ人はいない一方、安物の牛肉で焼肉をやって食中毒で死んだ人はいるわけで、なにがなんだかわからないのだ。

ともかくカールおじさんは時代の食品イデオロギーの犠牲になり、関東から消える。

なお、大阪からカールを仕入れて首都圏で高く売ろうと考えているあなた。
もうすでにそんなだふ屋的取引は始まっているようなので、時すでに遅しなのだ。





※お断り・連載中の「旅と..」は少々書き直しをしております。
でき次第再開いたしますので、よろしくです。

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和食が世界遺産に登録されてから、全世界的に和食ブームなんだそうだ。
アメリカや東南アジアなど元々日本文化が入っていくのが早かったところはかなり以前から寿司屋やラーメン屋、牛丼屋などが普通にあったりするので「何を今更」という感がないこともない。
ただやはりヨーロッパや中国なんかでは日本文化の浸透が前記の地域と比べるとまだまだだったこともあり、現在一気にブレイクしているというのが実情なのだろう。

尤も和食ブームが広がると様々な影響が日本にも及んでくる。
良いことばかりではなく、悪いことも少なくない。

例えば「マグロの刺し身は美味い」ということを他国、とりわけ倫理観ゼロのC国に伝えてしまったためにマグロの乱獲が発生。
価格は上昇するは、ワシントン条約で保護されるなんて話は出てくるわで大いに迷惑だ。
なにしろブロードウェイ・ミュージカルの「ブック・オブ・モルモン」では「日本へ行きなさ〜〜い」と指示されたモルモン教徒の若い宣教師が「マグロだ!刺し身だ!」と言って喜ぶシーンがあったりするぐらいだ。

で、この和食ブームに乗っかって需要が増えているのが日本酒。
和食の蛋白で素材中心で、どちらかというと海産物の多い食事には日本酒が合う。
畢竟、海外でも日本酒の需要が増えてくるのは当たり前かもしれない。

しかも日本酒はワインと同じく繊細なアルコール飲料だ。
素材である米の質はもちろん、精米度や温度管理、水などにも味は大きな影響を受ける。
地域性も大きく物語がある。
今年の○○県の△△という酒蔵の純米酒は美味い。
なんていう具合に。
まるでワイン文化とそっくりである。

とは言え、日本酒の需要は劇的に改善されることはない。
ビールや焼酎に圧されて中小の酒蔵さんはもとより大手といえども、どうやって販売量を増やすのか苦心惨憺しているとこだ。
私の地元大阪には酒蔵が17社ほどあるのだが、1社を除き経営は決して楽ではないということを聴いている。
除外された1社はサントリーなので世界が違うし。

そんな国内市場を尻目に和食ブームの影響で日本酒の需要が全世界的に増えつつあるようだ。
ベトナムでビジネスコンサルをしている知人の話によると一升瓶1万円も2万円もするような酒が普通に消費されているという。
経済発展著しいベトナムとはいえ、国民の月収にも匹敵するような価格の酒を惜しげもなく購入するのはどういうことか。
そのあたりはベトナムのローカル経済ルールがあるようなのだが、それはまた別の話題。
フランスでは日本酒をライスワインとして普及させようと言う試みがあり、しかもそれなりのステータスをすでに得ているという。

ところで日本酒の英語表記がなかなかオカシイ。
Japanese Sake。
日経のグローバル欄でもJapanese sakeと表記されているので、多分正しいだろうし、私も外国人と英語で会話する時は清酒のことを無意識に「Japanese sake」と話す。
でもよくよく考えてみると、これっておかしくないか。
酒はsakeであって日本酒だからJapanese sakeというのは「なんのこっちゃ?」とならないのだろうか。

確かに私もJapanese sakeと話した後に「Japanese traditional liquor」と付加えることがある。
酒など知らない人に「sake」と言っても伝わらないだろうし、そこへ「Japanese」を付けたところで「日本のなんやらわからんもん」となることは間違いなく、まったくもって無意味だ。

日本酒ブームでの英語の呼び方。
Japansese sake以外になにかないのか。
最近の小さな疑問なのだ。


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ANAの機内ビデオ番組「めし友図鑑」がなかなかいい。
思わずそこへ行きたくなってしまうくらい食べ物の魅力で溢れているのだ。

別所哲也が案内人を務めるこの番組はANA国内線の機内またはネットで楽しむことができる。
国際線で配信しているかどうかは私はANAの国際線を利用したことがないので知らないのだが、ネットで鑑賞できるということは基本的に世界中どこからでも楽しめるということだ。

時々ヒコーキの機内番組には毎回乗るのが楽しみになってしまうコンテンツがある。
なかでも昨年まで配信されていたスターフライヤーの「鷹の爪団」は私の最もお気に入りのコンテンツだった。
仕事で疲れて戻る途中、社会風刺に溢れたあのアホな連中のドタバタストーリーを見ていると、心も体も回復してくるくらいリフェッシュすることができた。
ところが、今ではなぜかつまらないコンテンツが配信されている。
非常に悲しく、スターフライヤーなんか乗るもんか!と思ってしまうくらいだ。
そもそも大人が楽しめるアニメ作品などそうあるわけがない。
そういう意味で「鷹の爪団」は大人向けの番組。
むしろ子供は何を言っているのかわからないはずだ。

話がだいぶ逸れてしまったが、ともかく「めし友図鑑」は優れたグルメ番組だ。
国内の美味しいお米で炊いた美味しいごはんを中心にして、それにベストマッチするオカズを全国で取材し、それを司会の別所哲也がメチャクチャ美味しそうに食べる。
別所哲也が現地に行くのではなく、彼は社長室のようなところでデスクの前に座り、シンプルに出されたそれら「めし」とその「友だち」をいただく。
ただそれだけの番組なのだが、見始めたらヨダレが出てきそうになるくらい魅力的だ。

今機内とネットで配信されている「めし友」では新潟県南魚沼産のコシヒカリが題材になっている。
この米で作ったご飯に何が合うのか。
それを中心にその新潟の「のっぺい汁」、「塩引き鮭」、福島県会津地方の幻の「山塩」が取り上げられている。
とりわけ記憶に焼き付いて離れないシーンは、炊きたてのコシヒカリのご飯に焼きたての塩引き鮭の切り身がトンと置かれ、別所哲也が「いたがだきます」と食べ始め、一呼吸魔があいて痺れるような口調で「美味い!」と叫ぶその瞬間である。
見ているこっちも「美味そう!食べたーい!」と叫びそうになる。
最大の見せ場だ。

こうなるとヒコーキに乗っている場合やないやないか。
茶碗もってワシにもご飯と鮭をちょうだい!と客室乗務員にリクエストしたくなるほどに感動するのだ。
最近はグルメ番組を見てもあまり感動しなくなってしまったが、この「めし友図鑑」は明らかに別格であろう。

ここんところ仕事の関係でヒコーキに乗ることが激減したのだが、それでもネットを使ってこの番組を見ることができるとは。
なかなかやるじゃないかANA!
機内でもご飯と鮭の組合せを食べさせて!
そう思う番組なのである。

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日本産カツオブシのEUへの輸出が初めて認められたという。
初めて?
じゃあ今までヨーロッパで和食を料理する時は何を使って出汁を取ってたんだろうという素朴な疑問が浮かんだ。
味の素のほんだしかな?

それにもう一つ疑問が。
日本産じゃないカツオブシって、どこ産?
中国産のカツオブシがもしあるとすれば大いに気にかかるところだ。
どうやって発酵させているのか。
どのように黴をつけたりしているのか。
その衛生度は。
汚染されていないのか。

ともかく疑問だらけ。

イギリスとドイツはともかく、味にうるさい料理文化のあるフランスやイタリア、スペインでは和食を供するのにカツヲを使わずに出汁をとっていたとなると、これは世界遺産和食文化の大いなる課題ではある。

今回認可されたのは静岡県産のカツオブシだそうで、ヨーロッパの厳しい基準にパスしての輸出認可ということだ。
なんでもカツオブシの衛生度についてなかなか認めてくれなかったわけで、発酵食品の難しさがここで浮き上がっていたといわけだろう。

ヨーロッパ人が本格和食に目覚める時がやってきている。

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ここのところ寒日が続いているとどうしてもラーメンを食べたくなる。
とりわけランチの時には手軽で早く、ボリュームもあるラーメンが選択肢として上がってくる。
ところが最近気になるのが「ラーメンは比較的高価だ」ということだ。
そして「ラーメンの価格は冬型の気圧配置」つまり西高東低だということも。

大阪でラーメンを食べようと思ったら、少なくとも700円は必要だ。
700円というの結構高価だ。
大阪〜奈良間の電車賃分。
牛丼2杯分。
ヴェローチェのブレンドコーヒー3.5杯分。
結構ボリュームのある価格だ。
それも700円のラーメンの場合はチャーシュメンやワンタンメン、担々麺といった特別仕様ではなく標準的なラーメンでしかない。
もちろんライスや餃子はついておらず、替え玉サービスもない。
したがってある程度胃袋を納得させるためには900円程度の出費を覚悟する必要がある。
財布の状態が節約モードの時には昼間っからラーメンに1000円近くも出費するのは躊躇われるので、結局他のメニューを選ぶことになる。
どういうものを選ぶのかというと定食屋の鯖塩定食や鶏南蛮定食を選ぶことになるのだ。
しかも大阪の場合、個人経営の定食屋がリーズナブルなことが多くてワンコインで焼肉定食まで提供するお店があるのだ。
ワンコインと言っても1964年の東京オリンピックで発行された1000円ではない。
500円だ。

これが東京になるとラーメンは比較的安い。
安い上に美味い店も大阪より多いような気がする。
ちなみに不味い店も多いことは間違いない。
とりわけつけ麺で美味しい店はない。
で、私のよく行く新橋駅近辺のラーメン屋の場合、ワンコインで食べられる店がある。
それにワンコインでなくとも700円も出せば替え玉が2回まで無料サービスの店もあるのだ。
安いからといって手抜きはない。
味は濃厚、麺はしっかり。
替え玉も遠慮なくできるので、お腹へのボリューム感も満足させてくれるのだ。
但しつけ麺は麺の味比率が高く、しかも魚介スープだったりすると、
「魚介やったらうどんか蕎麦にせんかい!」
という気持ちにもなり納得できないことがある。
ま、話は戻るが東京の場合つけ麺以外を選択肢として「ラーメンを食べる!」と決意したら他のメニューに心変わりすることは少ない。

ということで、ラーメンの価格。
その適正相場を考えると地域性、店舗数、利用者数など条件が異なり、何が原因で総じて高値推移が続き、しかもなぜ西高東低なのか。
ラーメンは明らかに東京発祥のメニューだからなのか。

原因を調べるとマーケティングとして結構面白いかもしれない。

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