
毎年お正月は家族で映画を見に行く事にしている。
昨年は何を見に行ったのか忘れてしまったのだが、今年は忘れようにも忘れられない「007」を見に出かけたのであった。
私に限らず一般の人々にとって「007」と言えば映画のシリーズ物でも定番で、ショーン・コネリーの昔からお正月や夏やすみといえばボンド映画がスクリーンに登場し、劇場に足を運んだものだ。
私が劇場で初めて見た007は「私を愛したスパイ」なのであった。
この映画は、当時かなりの話題になっており、その幾つかを紹介すると、
1.リチャード・キール演じる「ジョーズ」
2.水中にも潜れるボンドカーの登場
3.ソニー社製TVモニタ、セイコー社製デジタル腕時計などの日本製品が画面に続々と登場
4.カーリー・サイモンによる主題歌
などがあげられる。
とりわけ当時世界を席巻し始めた日本製品がピックアップされたのは70年代後半の時代ならでは。
今ではパナソニックさんやシャープさんの危機が伝えられる時代になっていしまったが、当時は日本企業はイケイケドンドンで中国は文革の真っ最中、韓国は軍政のできそこない、東南アジアが日本の工場になり始めた、そんなころでアジアそのものは大きなライバルどころか市場でさえ無かった時代なのであった。
そんななか、当時中学生だった私はクラスの友達と二人で千日前の東宝敷島に出かけてこの映画を見たのだったが、斬新でジョークも冴えたこの映画、ホントに面白いと思ったものであった。
時は流れて約40年。
007初体験の中2の娘を伴っての「スカイフォール」は娘のトンチンカンな質問攻めに遭いながらも、相変わらずのスリリングで面白い作品に仕上がっていたのであった。
で、その娘の質問というのが面白い。
1.007ってルパンとどうちがうん?
娘はスパイはルパン三世のような泥棒と一緒だと思っていたようなのであった。
2.スパイって何?
これは親に責任がある。スパイについて、とりわけMI6について説明したのは言うまでもない。
3.007って名前ないん?
ジェームズ・ボンドも知らなかった娘については、これも親の責任だ。じっくりと教えてやったのはもちろんだが、映画をもっと見せなければと反省したのはいうまでもない。
4.007ってミスターインクレディブルの真似?
これは音楽が似ているという意味なのだが、ピクサーアニメーションの方を先に見てしまっている必然性の帰結とはいえ、ボンドのテーマを詳しく説明したのも言うまでもない。
ともかく、娘にとっては007初体験で大いに興奮した様子で、
「ミッション・インポッシブルみたい」
という評価はなかなかではあるのであった。
この007,私たちはIMAXシアターで鑑賞したのだった。
このIMAXシアターは最近は大作といえば3Dになっているのが普通なのだが、「007 スカイフォール」は2D。
CGをCGと感じさせないテクニックと、超アナログチックなアクションが絡み合い、見事に楽しめるスパイアクション映画はIMAXの大画面の魅力が、実は3Dよりも2Dの方に発揮されることを如実に物語る良き例となっていたのだ。
007、次回作が楽しみだ。
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