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「東京都知事に橋下徹を!」

と言ったのは大阪人の私ではない。
親子三代江戸っ子のGさん。
私の得意先の担当者で週に1度程度、東京で一緒に仕事をさせていただいている方だ。
その江戸っ子のGさん曰く、

「もう舛添知事にもオリンピック委員会にもアタマに来てるんですよ。大阪から橋下徹前知事を貸してもらえませんかね、東京都知事に。」

冗談交じり。
でも目は結構本気だった。

舛添知事の法の網をくぐり抜けてグレーなことを実行し、詫びれもしないその姿は首都の知事にふさわしくないのは当然だ。
ついでに美容院費用を市に負担させている林文子横浜市長はそのミニ版といったところか。
この首都圏の予算潤沢な自治体以外、大阪府を含む各自治体は予算をいかに節約し、効率的に行政運営をするのか。
その方法に頭を悩ませている。
すでに多くの自治体は昔のようなお役所日の丸ではない。
一部にまだまだ共産党と組合を信仰しているおかしな人も居るにはいるが、のほほ~んとやっていてそのまま定年退職するという安直な世界ではないのだ。
若い人ほど将来の不安が大きいだけに真剣である。
知事だろうが市長だろうが贅沢は許されず、むしろ内には質素倹約が最も重要な行政の活動の1つになる。

だから東京都は異常なのだ。
予算がふんだんにあるために知事が何にどのくらい使おうが職員でさえ感覚が麻痺しており気にしないのかも知れない。

そこへ行くと大阪府知事と大阪市長を務めた橋下徹はこういう点を見逃さないだろう。
なんといっても大阪府はカネがない。
カネがないのに色々と官の事業を起こしては失敗して不良債権の固まりになりつつあった。
府民も市民もその点は「おかしい」と思っていた。
中央官庁上がりで旦那がコンサルビジネスで府から金を巻き上げるようなO女史のような輩はなんとかしなければなならないとも思っていた。
そこへ大阪人のノック知事の反省もないおもしろがり主義が幸いしてリアル冗談な投票で橋下知事が誕生。
しかしノックさんと違い橋下徹の有言実行はこの8年ほどでガラッと雰囲気を変えた大阪の姿そのものに結果として残っているのだ。

知らない人も少なくないが、大阪の秘密兵器・橋下徹は東京都生まれ。
大学も東京の早稲田大学。
少なからず東京には縁のある人だ。
育ちや社会人としての活動場所が大阪だったので東京生まれであることをついつい忘れてしまう。
そういう意味では橋下前大阪市長は東京の行政運営もできる「縁」があることは間違いない。

江戸っ子Gさんの「東京都知事に橋下徹を!」というひとこともあながち冗談ではないのも分からない。

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