<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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台風ではなく梅雨前線の活動が活発だからという理由で大阪のJR線はほとんど全線が運休。
私の住む地域ではJR線と並行して南海電鉄が走っているのだが、今日はこちらも運休している。
道路は超混雑。
雨が降っているので移動に自転車も使いづらく外出できないでいる。

尤も今は在宅でもできないことはない資料作成の仕事をしてるので、このコンディションの中を無理やり外出する必要もないので大人しくしているのだ。
先日の地震騒ぎとは異なるのが今日の大雨というわけだろうか。

ところでJR線がこうも頻繁に運休するなどということは以前はなかったように記憶している。
これも宝塚線の脱線事故以来の安全確保に関する取り組みなのかも知れないが、かなり迷惑である。
今の雨の振り様を見ていると運休する必要などないのではないかと思っているのだが、今の鉄道会社は違うのかも知れない。
以前は少々の雨や風の中でも電車だけは運行されていたことを思うとなんだか釈然としない気がしないでもない。
大阪市内は天候に影響されない地下鉄が動いているので移動にこと欠くことはないかも知れないが、私のように郊外に居を構えているものにしてみれば都心に出るまでの交通手段が絶対的に必要で、今日のような状況になると普段は必要のない知恵と体力が必要になるのでかなり疲れてくる。

初めて大雨で足止めを食ったのは高校1年生の夏休みだった。
中学時代の男ばかりの友人5人と京都府網野町へ行った帰りだった。
このとき私達は友人の親父さんの実家があるこの街に海水浴に行こうとでかけたのだが、帰りに乗った播但線だったかが大雨のために途中駅で数時間足止めを食うことになった。

初めての足止め。
しかも見たこともない知らない山の中の駅。

この列車は夏休みの海水浴専用列車だったと思うのだが、油臭い気動車の中で何もすることがないかというと、そこは高校生。
やにわに誰かがトランプを持ち出して単純にババ抜きを始めようと言い出した。

「え〜、ババ抜きか〜」

と誰かが言った記憶が無いので素直にみんな同意したのだろう。
やたら盛り上がりはじめた。
ジョーカーを中学校だったときのクラスの誰か女子の名前にしたように記憶する。
そのアイデアが良かったのか、めちゃ盛り上がりになった。
時間の経過も忘れ、気がついたら運転再開と相成っていたわけだ。
まったくもって趣味の悪い高校生なのであった。

この列車。
網野へ行くのに福知山線を通らずに大阪から姫路を通って大廻りする臨時列車で、トラブルがなくても時間を要する予定だったが、山の中で足止めを食ってプラス数時間の余計な時間がかかってしまったわけだ。
でも今となれば、

「あ〜若いっていいな}

と楽しい思い出になっている。
でも、そう感じるということは私もおじさんになってしまっているということで、思わず愕然とする瞬間でもある。

今日も大阪は交通網がマヒ。
明日は外出しなければならないので、明日は普通に戻っていただきたいと思う私なのであった。

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