<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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仕事が自営業になったためか出勤時間を気にする必要が無くなって時々NHKの朝ドラを見ることがある。
たまたまカミさんがつけているのを横目で見る程度なのだが、こういう生活は実に高校生の夏休み以来ではないだろうか。

今放送されている「まんぷく」は主題歌が聞き取れないと話題になっている。
ドリカムなのにどうして?
みたいな感じだ。
そこには歌が上手いイコール声が出ているだけでは歌というのは良くないという見本のような感覚がないこともないのだが、ベテランでそこそこいい曲も多いドリカムなので少々残念ではある。

一方私はそれ以上に「なんでこんな中途半端なドラマにしてしまったのか」という思いでいっぱいだ。
というのも、今回は大阪が舞台で主人公は日清食品創業者の安藤百福さんとその夫人なのだから、もっと「根性もの」みたいな面白さはできなかったのかという残念さがある。
主人公の旦那が憲兵につかまったり進駐軍にブタ箱に入れられる、塩作りののようなビジネスを絡める。
これらの話が展開され、どうでもいいという退屈な感じは否めない。

主人公の旦那さんは台湾から出てきて本土(日本)で大成功を収めた台湾人がモデルなんだから、なぜその魅力を発揮させないのだろうか。
地方(台湾)出身者の成功談を往年の花登筺のドラマ「どてらい男」みたいに描いたらきっとハラハラ・ドキドキ面白いものになっていただろう。
また台湾出身日本人の人々の成功物語はあまり紹介されていない。
王貞治以外の実業家たちの成功談はきっと今の元気が十分とは言えない若い世代の日本人をも刺激すること間違いなし。

わざとコメディちっくにしようという姑息さもなく、もっと楽しめるドラマになっていただろう。

なってぼやきながら横目で見ているのだ。


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