ローションを手のひらに採って両手でこすり合わせたらそのローションが手に沁みて思わず声が出た。
「あいたた」
なんでだろう、と見てみると知らないうちに手のひらにひび割れができていた。
そのひび割れにローションが沁みて痛かったのだ。
ひび割れは手の小指球という小指の付け根の下辺りにできていて、少し足のかかとのように皮膚の表面が硬化していた。
その硬化が原因でひび割れができていたのだ。
その原因を考えていたのだが、ふと思いついたのが、
「パソコンのマウス操作が原因ではないだろか」
ということだった。
ここ数年、パソコンに向き合って資料作成することが劇的に増えた。
プロダクトの設計、空間設計ではCADを使い、提案書の作成に画像ソフトや編集ソフト、WEB製作に編集ソフト、ブログを書くのにWEBブラウザなどなどなど。
マウスもぐるぐる使っているうちに知らない間に机の角に手の小指球のところが擦れていて皮が厚くなり固くなりやがてひび割れができてしまったというわけだ。
ネットで調べてみるとマウスによる角質に問題が発生することは少なくないようで、私のように小指球の部分がひび割れするケースよりも指先に負荷がかかってひび割れたりカブレたりということが多いようだった。
つまり「マウスかぶれ」は珍しいことではなく、オフィスでは結構普通の問題だったというわけだ。
アマゾンや楽天などの通販サイトを検索してみると、こういう問題に対応するためのグローブというのがちゃんと売られていたりして、結構いいお値段をしていることもわかった。
で、カミさんに、
「て、マウスでこんなんなったみたいやけど、手袋買うてくれへん?」
と要望したところ、
「ほな、ダイソーかセリア行って買おか」
という返事。
通販の高機能ではなく100円ショップの指出し手袋を買うことになった。
現実は厳しい。