<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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オウム真理教事件が発生して幹部が次々に逮捕されたとき。
彼らの華麗なる学歴と類稀なる明晰な頭脳に驚くとともに、

「なんでその知能を良い方に使えなかったんだろう」

という大きな疑問が生まれた。

「賢くても、ことの善悪の判断ができない」

そんな人達が多く存在することに、事件そのものの衝撃も大きかったが、もしかすると「人ととしての当たり前だったはずのことが通用しない。」そんな思考回路の異常さに対する驚きがさらに大きかったかもしれない。

そういう意味でN党という政党の面々はオウム真理教の幹部たちと共通するところがある。
世間の話題を引きつける強力な知恵があり、行動力がある。
マスメディアの注目を集め、昭和の御代ならあっという間に消え去ったかもしれない世間とは隔絶されたその手法で政治政党として存在しつづけている。
驚いたことにオウム真理教が事件を起こす前に少なからず一般からの支持を集めていたのと同様に、やっていることを肯定する人々も少なくないのだ。

「N党は実に上手い。ネットである一定の注目を集める人を候補者にして表集めに成功している。これはタレント議員担ぎ上げる自民や立憲も同じことなんですが、ネットを駆使しているところが斬新で賢い。やってることはともかくとして。」

と言っていたのは評論家の宮崎哲弥だった。

ポピュリズムが社会を破綻させる、と言われて久しい。
N党のやっていることは党員のガーシー某を持ち出すまでもなくNHKの解体ではなく社会の解体。
民主主義を認めない共産党と同じなんだな、とつくづく感じさせる違和感がある。



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