<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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近頃の、若いもんは〜〜〜。
とのっけから呟いていると、私もいっぱしの年寄として扱われる可能性があるので注意が必要だ。
が、一部の人のことだと思うのだが、若い人のこの感性。
良くわからない。

今の若年層は集中力や持続力に乏しいために読書が苦手なのはもちろんのこと、映画のビデオも早送りで鑑賞するという。
私も10代20代の頃はテレビを見ていて頻繁にチャンネルを変えるので、
「もう、ええ加減にしいや!」
と母に叱られたものだ。
今は母に叱られることはなくなったのだが、カミさんに叱られるのだ。
「そんなにチャンネル変えても野球の結果は変わらへんで!」
と。
それでもビデオを早送りでみることはなかった。
早送りで鑑賞する機能がなかったのはもちろん、10代の時はビデオデッキすら存在しなかったのだ。
しかし、気に入ったら「ベン・ハー」のような長時間映画でもちゃんと見たものなのであった。

ところが今どきの若者は見る動画も基本はTikTokのように短時間である必要があり、10分を超えるともう見るきが失せるという。
FBもYoutubeもやたら短時間の動画が増えたのは、これが原因だという。

で、音楽鑑賞も変わっている。
特徴はイントロがないこと。
イントロがあると聴く気力が失せるという。
いきなり本編の音楽というか歌詞が必要らしい。

そもそも本編よりもイントロの方がいい曲というのも少なくない。
イントロがあるからこそ、気分が高まり本編のメロディーに聞き耳を立てるのだ。
まれにチューリップの「心の旅」のようにイントロのない曲もあるが、ほとんどの曲にはイントロがある。
イントロは知っていても本編を知らないというような歌も中にはあったりするぐらいなので、イントロなしの音楽しか聞かないという若年層にはおかずなしの白ごはんだけ食べされば良いのではないかとおもってしまうくらいだ。
飲みに行ってもお通し(関西では突き出しという)も要らない。
モーニングマックでセットを頼んでもハッシュドポテトは食べない。

例えばベートベンの交響曲「運命」の冒頭「ジャジャジャジャ〜〜〜ん!」ないとしたらどうするのか?
何の曲かわからないではないか。

ともかく往年の人気TV番組「クイズドレミファドン!」はもうありえない、というのが現在の風潮でショックなのだ。


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