夕方になってもなかなか涼しくならない
暑い暑い日
北側の部屋にお膳を並べて
冷酒で一献
うすいえんどうと高野豆腐の冷たい茶碗蒸しに
しょうがをきかせた出汁のジュレをのせて
つるんといただきます
が
ちっとも涼しくはない
田舎の昔家が夏涼しいなんて
それこそ昔の話
温暖化の進んだ現代
断熱材の入ってない家は
屋根から壁から床下から
ジリジリと熱せられ
畳までぬくくなってしまうのだ
けど
だからこそ
朝のつかの間の冷んやりした空気
たとえば
梅雨が明けたな、っていうカラッとした風とか
お盆過ぎて、あぁ秋が来てるなっていう風とか
そういうことをふっと感じられる心地よい瞬間
ありがたいなぁ思えるとき