萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山郷点景:和田宿、中山道二十八番

2017-05-03 23:49:01 | 写真:建築点景
山ふところ、留まる時空


山郷点景:和田宿、中山道二十八番

雪どけ春爛漫、山深い宿場町に花の季節。


苔むす瓦屋根に星霜つもる、
その門扉ひらく庭、純白の椿に春。


鎮守いだく山も早緑あわい春。


次の下諏訪宿まで約22km=中山道随一の長丁場、
その間にある上り10km+下り10kmの和田峠は一日かけて超える難所でした。


和田宿は文久元年、1861年の火災で多く焼失し再建されました。
そうして遺された建造物の壁×色褪せ切らない木材、修復の痕跡なんだか綺麗です。


連休GWにぎわう世間×どこも混雑、
それなのに誰もいない宿場町は眠るような、時遡るような空間。


清流の川、架かる橋も昔そのまま木造。


春の花さく家並、静謐おだやかな道。


あまり知られていない宿場町、
ですが真田信繁=幸村の娘が嫁いだ家があり、今も残っています。
幕末には徳川家へ降嫁する皇女和宮も逗留しました。


そんな来歴ある本陣の門、屋根の傾斜×構造は重厚カッコいいです。


門の傍ら、苧環オダマキが咲いていました。
紫×白は古来高貴な色合わせ、皇女の名残みたいなカンジします。


本陣のむこう、そびえる山は冬枯れの色。


紅色万朶、宿場の端きらめく枝垂桃。


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撮影地:和田宿@長野県小県郡長和町2017.5.3

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コメント (2)
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