蒼天の山で
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山岳点景:無冠高峰の空
雪山シーズンの初登は北奥千丈岳。
有名じゃない無冠の山、でも美しい空があります。
雲海×晴天だと↓こんな蜃気楼みたいなブルーも見られたり。
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北奥千丈岳は標高2,601メートル、奥秩父山塊の最高峰です。
最高峰なんですけど・登山図の扱いも小さく、あまり知られていません。
なんでソンナアツカイかいうとタイトル何もない+同じ登山口から登る百名山+花の百名山が目だつから、だろなーと。
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百名山=一般的には深田久弥が『日本百名山』で選んだ山を言います。
で・下の写真↓右が百名山のひとつ金峰山、山頂の大きな岩・五丈石が有名です。
石楠花シャクナゲの群落も有名で、田中澄江による『花の百名山』にも数えられています。
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深田は『百名山』で金峰山の欄に「奥秩父山塊の最高峰は奥千丈」と書いています、
奥千丈岳は北奥千丈岳から縦走できますが標高は2,409.6メートル、金峰山2,599メートルより低いです。
たぶん深田さんは北奥千丈岳を書きたかったんだろうなー思いますが・登山図でも奥千丈岳が大きく書かれています。
北奥千丈より2メートルほど低い金峰山ですが、山頂360度パノラマ+五丈石・金櫻神社+山容が美しい~と奥秩父山塊の盟主を謳われています。
↑
五丈石は五丈岩ともよく言われますが、
信仰の対象=御像石が転訛→ゴジョウセキ→五丈石なので「石」が正しいんだとか。
金峰山は北奥千丈岳と同じに大弛峠からも登られます、
北奥千丈岳が大弛小屋がある東にむかう登山口、金峰山は西へむかう樹林帯の道へ入ります。
上の写真では斜面の森は黒緑で白いのは沢しか見えません、が、森の底は雪に覆われていました。
北奥千丈岳へ登る東サイドは国師ヶ岳→甲武信岳の縦走ルートにつながる登山口でもあります。
前国師岳まで一気に標高を稼いで、そこから少し下って森をぬけ小さく開ける三繋平を直進・東へむかうと国師ヶ岳です。
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国師ヶ岳は『花の百名山』かつ三百名山にも選ばれています、その先にある甲武信岳は百名山です。
この二山も金峰山も奥秩父山塊にふくまれています、そんな名山たちより北奥千丈岳は高い山です。
けれど北奥千丈岳は山のタイトル何もありません。
北奥千丈岳は最高峰だけあって360度パノラマ、ただし富士山がちょうど隣の奥千丈岳に隠れて見えません。
あまり広くない山頂は金峰山みたいな神社はなく、ふきっさらしで風が強すぎノンビリするには落ちつかない。
山容も黒い樹林帯に覆われて美しいとは言い難いのかもしれません。
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っていうような理由から、北奥千丈岳は百名山みたいなタイトルから外れたと言われています。
でも自分はこの山好きなんですよね、有名じゃないからこそ静かで。
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空×雪山写真ずっと載せてきましたけど、
そこへ登る途中の林道↓こんな出逢いもありました、暫定2016年No.1です、笑
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すごーいカワイイ顔してくれたけど、野生獣に餌付はNG。
自然環境では人間の手に頼ることを覚えたモノは生き抜けなくなります。
ソンナワケで静かに見守っているうち、もふもふキツネは森へ消えてゆきました。
冷厳まどろむ白銀の山、雪埋もれる森は野生獣が冬籠りに生きています。
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吹きぬける風は凍えて、けれど静謐どこか優しいのは生吹の温度かもしれません。
じき林道も閉鎖され本格的に雪の季、人間は踏みこめない冬の時間が始まります。
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あんまり空×雪がきれいだったんで北奥千丈岳、全4回連載してみました、笑
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11月12月秋冬ブログトーナメント
11月の山は冬装備で登ってください。
○アイゼン・ゲイター・防寒着は必携←山上の気温低下・降雪はフツーに起きます。
○11月は積雪があっても野生獣はまだ冬眠前、熊鈴・ラジオなどでクマとの不幸な遭遇を避けてください。
○日没&気温低下が急激な時季です、遅くとも14時には下山完了がアタリマエ。
○ヘッドライト・ビバーク装備は必須←道迷い・積雪による行動不能になりやすい時季である覚悟が必要です。
○登山口までの道路も凍ります、スタッドレスタイヤ+チェーンがなければ無理です。
今日もチェーン装備がないため雪の林道を入れず・車を途中で降りて登山口まで歩く人も多くいたんですけど、
コレやると、
・スタートが遅れる=気温低下・日没に間に合わなくなる。
・予定より多く歩行+滑りやすい雪道→体力消耗→登山口からより深い積雪で体力消耗→行動不能。
アイスバーン化した登山道では、アイゼンも冬装備もない登山者が立ち往生していました。
11月の山でアイゼンを持ってこないのは非常識です、そのレベルで雪山に来ることは計画段階ですでに遭難しています。
積雪期の山は登山技術&知識が要求されます、
自分の装備・技術をよく考えて登山を楽しめたらイイですね、笑
で、このあと小説の続きする予定です。
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山岳点景:無冠高峰の空
雪山シーズンの初登は北奥千丈岳。
有名じゃない無冠の山、でも美しい空があります。
雲海×晴天だと↓こんな蜃気楼みたいなブルーも見られたり。
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北奥千丈岳は標高2,601メートル、奥秩父山塊の最高峰です。
最高峰なんですけど・登山図の扱いも小さく、あまり知られていません。
なんでソンナアツカイかいうとタイトル何もない+同じ登山口から登る百名山+花の百名山が目だつから、だろなーと。
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百名山=一般的には深田久弥が『日本百名山』で選んだ山を言います。
で・下の写真↓右が百名山のひとつ金峰山、山頂の大きな岩・五丈石が有名です。
石楠花シャクナゲの群落も有名で、田中澄江による『花の百名山』にも数えられています。
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深田は『百名山』で金峰山の欄に「奥秩父山塊の最高峰は奥千丈」と書いています、
奥千丈岳は北奥千丈岳から縦走できますが標高は2,409.6メートル、金峰山2,599メートルより低いです。
たぶん深田さんは北奥千丈岳を書きたかったんだろうなー思いますが・登山図でも奥千丈岳が大きく書かれています。
北奥千丈より2メートルほど低い金峰山ですが、山頂360度パノラマ+五丈石・金櫻神社+山容が美しい~と奥秩父山塊の盟主を謳われています。
↑
五丈石は五丈岩ともよく言われますが、
信仰の対象=御像石が転訛→ゴジョウセキ→五丈石なので「石」が正しいんだとか。
金峰山は北奥千丈岳と同じに大弛峠からも登られます、
北奥千丈岳が大弛小屋がある東にむかう登山口、金峰山は西へむかう樹林帯の道へ入ります。
上の写真では斜面の森は黒緑で白いのは沢しか見えません、が、森の底は雪に覆われていました。
北奥千丈岳へ登る東サイドは国師ヶ岳→甲武信岳の縦走ルートにつながる登山口でもあります。
前国師岳まで一気に標高を稼いで、そこから少し下って森をぬけ小さく開ける三繋平を直進・東へむかうと国師ヶ岳です。
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国師ヶ岳は『花の百名山』かつ三百名山にも選ばれています、その先にある甲武信岳は百名山です。
この二山も金峰山も奥秩父山塊にふくまれています、そんな名山たちより北奥千丈岳は高い山です。
けれど北奥千丈岳は山のタイトル何もありません。
北奥千丈岳は最高峰だけあって360度パノラマ、ただし富士山がちょうど隣の奥千丈岳に隠れて見えません。
あまり広くない山頂は金峰山みたいな神社はなく、ふきっさらしで風が強すぎノンビリするには落ちつかない。
山容も黒い樹林帯に覆われて美しいとは言い難いのかもしれません。
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っていうような理由から、北奥千丈岳は百名山みたいなタイトルから外れたと言われています。
でも自分はこの山好きなんですよね、有名じゃないからこそ静かで。
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空×雪山写真ずっと載せてきましたけど、
そこへ登る途中の林道↓こんな出逢いもありました、暫定2016年No.1です、笑
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すごーいカワイイ顔してくれたけど、野生獣に餌付はNG。
自然環境では人間の手に頼ることを覚えたモノは生き抜けなくなります。
ソンナワケで静かに見守っているうち、もふもふキツネは森へ消えてゆきました。
冷厳まどろむ白銀の山、雪埋もれる森は野生獣が冬籠りに生きています。
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じき林道も閉鎖され本格的に雪の季、人間は踏みこめない冬の時間が始まります。
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撮影地:北奥千丈岳・金峰山@山梨県
あんまり空×雪がきれいだったんで北奥千丈岳、全4回連載してみました、笑
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11月12月秋冬ブログトーナメント
11月の山は冬装備で登ってください。
○アイゼン・ゲイター・防寒着は必携←山上の気温低下・降雪はフツーに起きます。
○11月は積雪があっても野生獣はまだ冬眠前、熊鈴・ラジオなどでクマとの不幸な遭遇を避けてください。
○日没&気温低下が急激な時季です、遅くとも14時には下山完了がアタリマエ。
○ヘッドライト・ビバーク装備は必須←道迷い・積雪による行動不能になりやすい時季である覚悟が必要です。
○登山口までの道路も凍ります、スタッドレスタイヤ+チェーンがなければ無理です。
今日もチェーン装備がないため雪の林道を入れず・車を途中で降りて登山口まで歩く人も多くいたんですけど、
コレやると、
・スタートが遅れる=気温低下・日没に間に合わなくなる。
・予定より多く歩行+滑りやすい雪道→体力消耗→登山口からより深い積雪で体力消耗→行動不能。
アイスバーン化した登山道では、アイゼンも冬装備もない登山者が立ち往生していました。
11月の山でアイゼンを持ってこないのは非常識です、そのレベルで雪山に来ることは計画段階ですでに遭難しています。
積雪期の山は登山技術&知識が要求されます、
自分の装備・技術をよく考えて登山を楽しめたらイイですね、笑
で、このあと小説の続きする予定です。
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著作権法より無断利用転載ほか禁じます
身の引き締まるような、冷気が立ち上って
来るような、いつものことながら実際の山に
立ちたいです。
今回のキツネの愛らしいこと。動物もいいです。
この前の秋山の写真のコメントまた届かなかったみたいです。
作品が次々出るのでコメントが追いつきません。
でも全部しっかり読んで感動しています。
楽しみに読ませて頂いています。
たまに溶けている所ではアイゼンひっかけやすく・固まりきらない雪を踏みぬいたり、と新雪の晩秋らしいコンディションでした。
北奥千丈岳は標準タイム無雪期なら75分で初心者にもオススメです、雪があると2~8割増し時間とられます。
このキツネほんと可愛かったですよ?笑
秋山のコメント読みたかったなーと残念です、なんだか認証うまくいき難いみたいですみません。。
それでも読んでくださってありがとうございます、すこしでも楽しんでもらえたらホント嬉しいです。