雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚211
午後半休だった日、
歯医者と流れで@某カフェして「また本の感想とかメールする、笑顔」なんて言われて帰宅してノンビリしていたら、
From:花サン
本文:おつかれさま、午後半休したんだってね?
ちょっと話したかったんだけど月曜にとっときます。
なんてメールが夜に来たから電話して、
「泊ってくなら車でドッカ行く?笑」
「それ嬉しいな、だったら家にいったん帰って支度してもいい?」
ってカンジに突然だけど出掛けることが決まった金曜日、
支度すませて出掛けようとしたトコで電話が着たから、
花サン=支度出来たよor15分遅く来てね、
って連絡かな思いながらコンバースの靴ひも結びながらナニゲナク電話出たら、
「あ、出てくれたー…ほんと具合悪くないのか?」
って御曹司クンだった、笑
ホントすごいタイミングで架けて来るな?
って本音ちょっと驚いた、なんかそういう力みたいなモン持ってるんだろうか?
なんてドウでも良いこと想ってつい笑った、
「いま電話もらったことが具合悪いね、笑」
「あ、またそういうイジワル言うーほんとおまえS、拗」
ってカンジに相変わらずの返事されて、懐かしいな想った。
前は毎日みたいに夜は電話していた、でも年明けてから殆どしていない。
会って話したのも1ヶ月以上前だった、だから聞くことも久しぶりだった声が言った。
「あのさ、俺のこと嫌い?」
本音、鼓動が痛んだ。
こんなことコイツに訊かれてなんで痛いとか想うんだろう?
そんなこと自分でも解らないままコンバースの靴ひも結んで、
マフラー手に持ったまま玄関出て鍵かけたら電話の声が訊いた。
「おまえ今からどこか行くの?」
「まあね、笑」
短い返事して携帯つないだまま歩きだして、
駐車場に入っていく耳元で電話の声がまた訊いた、
「圏外のとこ?」
「だね、笑」
頷きながら「圏外」の意味つい考えた、
ホントに今から圏外になるだろう、それが御曹司クンをどこに追い込むんだろう?
そんなこと考えると勝手に電話切れなくて、イヤホンマイク繋いで運転席に乗ったら電話の声すこし笑った、
「よかった、出掛けられるくらい元気なんだ?」
「だよ?笑」
頷きながらエンジン掛けて走り始めて、
カーステレオはつけないままの車内で御曹司クンの声が尋ねた、
「もしかして田中さんと出掛けるとこ?」
こんなこと訊くなんて気になってるんだろな?
そんな相手に孤独感とか罪悪感とか見ながら応えた、
「だったらなんかマズイ?笑」
「いや、俺なんも言える権利ねーし…さ、」
なんだか寂しい声、たぶん傷ついている。
そういう相手だって解かっているけど何も言ってあげられない、だって言えば何か期待させるんだろう?
そういう期待が結局のとこ御曹司クンを縛りつけてしまっているかもしれない、そんなこと想いながらも声は懐かしかった、
今みたいに悄気た声、へこんだ声、拗ねた声、それから笑ってくれる声。
そういうの年明けてから遠くなっている、
でも今はイヤホンマイクの向こう相変わらずな声は泣きそうで、困ったみたいに沈黙している。
何を今言って良いのか解らない、それでも切れない電話に困っている、そんな貌は見えるみたいで笑ってやった、
「なんも言える権利ない相手に電話して、何したいワケ?笑」
こんな質問って意地悪だ、
だけど電話の声はちょっと拗ねて応えてくれた、
「何したいって、ホントはそんなの解かってるクセにさー拗」
「言われなきゃ解らないけど?笑」
「言わせたいのかよー言ったとこでオマエ言う通りしないクセに、拗」
なんて応答されて、相変わらずだな思いながら言ってやった、
「ごめん、あと5分しか話せないから言いたいことあるなら手短にしてくれる?笑」
こんな言い方は突き放してる、
それでも本気ならちゃんと離さないだろう、そんな解釈に御曹司クンは言った、
「明日、俺と会って?おまえの都合いい時間でいい、30分でいいから、遅くなっても待ってるから会ってくんない?」
この返事なんてしようかな?
そんなこと考えているうちに見慣れた住宅街に着いて、
もう見える窓が灯消えたから正直なまんまを言ってみた、
「今日の流れ次第で解らない、だから待ってなくていいよ?」
もう待ってくれない方がイイよ?
それしか今は解らないし言えない、そういう言葉に御曹司クンは言った、
「明日、何時でも気が向いたら連絡してよ、どこでも迎えに行くから…待っていさせて、」
待っていさせて、そんな言葉で〆て御曹司クンは電話を切った、
第45回 1年以上前に書いたブログブログトーナメント
眠いので短いですがUPします、バナー押して頂いたので、笑
Aesculapius「Chiron智者の杜16」校了です、雅樹@青梅警察署にて。
第78話「灯僥5」+「灯僥6」読み直します、そしたらAesculapiusの続きor短編連載の予定です。
この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるかのバロメーターにもしてるので、笑
取り急ぎ、
智
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午後半休だった日、
歯医者と流れで@某カフェして「また本の感想とかメールする、笑顔」なんて言われて帰宅してノンビリしていたら、
From:花サン
本文:おつかれさま、午後半休したんだってね?
ちょっと話したかったんだけど月曜にとっときます。
なんてメールが夜に来たから電話して、
「泊ってくなら車でドッカ行く?笑」
「それ嬉しいな、だったら家にいったん帰って支度してもいい?」
ってカンジに突然だけど出掛けることが決まった金曜日、
支度すませて出掛けようとしたトコで電話が着たから、
花サン=支度出来たよor15分遅く来てね、
って連絡かな思いながらコンバースの靴ひも結びながらナニゲナク電話出たら、
「あ、出てくれたー…ほんと具合悪くないのか?」
って御曹司クンだった、笑
ホントすごいタイミングで架けて来るな?
って本音ちょっと驚いた、なんかそういう力みたいなモン持ってるんだろうか?
なんてドウでも良いこと想ってつい笑った、
「いま電話もらったことが具合悪いね、笑」
「あ、またそういうイジワル言うーほんとおまえS、拗」
ってカンジに相変わらずの返事されて、懐かしいな想った。
前は毎日みたいに夜は電話していた、でも年明けてから殆どしていない。
会って話したのも1ヶ月以上前だった、だから聞くことも久しぶりだった声が言った。
「あのさ、俺のこと嫌い?」
本音、鼓動が痛んだ。
こんなことコイツに訊かれてなんで痛いとか想うんだろう?
そんなこと自分でも解らないままコンバースの靴ひも結んで、
マフラー手に持ったまま玄関出て鍵かけたら電話の声が訊いた。
「おまえ今からどこか行くの?」
「まあね、笑」
短い返事して携帯つないだまま歩きだして、
駐車場に入っていく耳元で電話の声がまた訊いた、
「圏外のとこ?」
「だね、笑」
頷きながら「圏外」の意味つい考えた、
ホントに今から圏外になるだろう、それが御曹司クンをどこに追い込むんだろう?
そんなこと考えると勝手に電話切れなくて、イヤホンマイク繋いで運転席に乗ったら電話の声すこし笑った、
「よかった、出掛けられるくらい元気なんだ?」
「だよ?笑」
頷きながらエンジン掛けて走り始めて、
カーステレオはつけないままの車内で御曹司クンの声が尋ねた、
「もしかして田中さんと出掛けるとこ?」
こんなこと訊くなんて気になってるんだろな?
そんな相手に孤独感とか罪悪感とか見ながら応えた、
「だったらなんかマズイ?笑」
「いや、俺なんも言える権利ねーし…さ、」
なんだか寂しい声、たぶん傷ついている。
そういう相手だって解かっているけど何も言ってあげられない、だって言えば何か期待させるんだろう?
そういう期待が結局のとこ御曹司クンを縛りつけてしまっているかもしれない、そんなこと想いながらも声は懐かしかった、
今みたいに悄気た声、へこんだ声、拗ねた声、それから笑ってくれる声。
そういうの年明けてから遠くなっている、
でも今はイヤホンマイクの向こう相変わらずな声は泣きそうで、困ったみたいに沈黙している。
何を今言って良いのか解らない、それでも切れない電話に困っている、そんな貌は見えるみたいで笑ってやった、
「なんも言える権利ない相手に電話して、何したいワケ?笑」
こんな質問って意地悪だ、
だけど電話の声はちょっと拗ねて応えてくれた、
「何したいって、ホントはそんなの解かってるクセにさー拗」
「言われなきゃ解らないけど?笑」
「言わせたいのかよー言ったとこでオマエ言う通りしないクセに、拗」
なんて応答されて、相変わらずだな思いながら言ってやった、
「ごめん、あと5分しか話せないから言いたいことあるなら手短にしてくれる?笑」
こんな言い方は突き放してる、
それでも本気ならちゃんと離さないだろう、そんな解釈に御曹司クンは言った、
「明日、俺と会って?おまえの都合いい時間でいい、30分でいいから、遅くなっても待ってるから会ってくんない?」
この返事なんてしようかな?
そんなこと考えているうちに見慣れた住宅街に着いて、
もう見える窓が灯消えたから正直なまんまを言ってみた、
「今日の流れ次第で解らない、だから待ってなくていいよ?」
もう待ってくれない方がイイよ?
それしか今は解らないし言えない、そういう言葉に御曹司クンは言った、
「明日、何時でも気が向いたら連絡してよ、どこでも迎えに行くから…待っていさせて、」
待っていさせて、そんな言葉で〆て御曹司クンは電話を切った、
第45回 1年以上前に書いたブログブログトーナメント
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Aesculapius「Chiron智者の杜16」校了です、雅樹@青梅警察署にて。
第78話「灯僥5」+「灯僥6」読み直します、そしたらAesculapiusの続きor短編連載の予定です。
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