萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚295

2014-12-12 01:00:00 | 雑談寓話
「っなんだよもおっ、マジこれでラストみたいな言い方してさあー俺ほんと呑んだ日からヤバいんだからなっ、拗」

なんて御曹司クンに拗ねられた深夜電話@7月金曜、
携帯をサインレントモードにして寝て、起きた土曜は寝坊して焦った、笑

To :花サン
本文:ごめん今起きた、朝ごはん奢るから遅刻許して?

Re :寝坊歓迎です(顔文字笑顔)そっちの駅まで行こうか?

Re2:ありがとう、駅なら15分後に行けるよ。

Re3:迎車お待ちしています、30分後に着けると思います(顔文字笑顔)

なんて往還して支度して30分後、
駅で花サンひろって行先方向の店で朝ゴハンした、

「朝からパンケーキとか幸せ、ごちそうになりまーす、笑顔」

ってカンジに花サンはご機嫌で、
のんびり食べながら彼女は訊いてくれた、

「ねえ、昨日もしかして御曹司サンから電話あったんじゃない?」

やっぱ何かあったんだ?そんな顔と言葉に訊いてみた、

「御曹司クンが何か言ってきた?笑」
「言ってきたっていうか、泣きそうな顔してたから?」

ちょっと困ったよ、って顔で彼女は笑って教えてくれた、

「トモさんが辞めるの聞いたとこを見ちゃったの、自販機のとこでね、ほんとですか?って聴き返してすごい泣きそうな貌になってね、話した人が大丈夫かって訊いたらクシャミ堪えただけとか言ってたよ、」

そんなことあったんだな、
なんて思うまでも無く予想どおりでちょっと笑った、

「クシャミ堪えただけなんじゃない?笑」
「あ、またイジワル言ったりして、悪いよねー、」

困った人だなって顔で花サンが笑って、そして言われた、

「ほんと御曹司サンも可哀想だなって思うよ、なんでトモさんのこと好きになっちゃったんだろって。こんなに恋愛体質じゃない人も珍しいのに、」

確かに可哀想かもしれない?
そしてソレを言ってくれる相手も可哀想だ、そんなこと考えながら笑った、

「恋愛体質って言われたこともあるよ?女の子の友達から、笑」
「気軽に可愛いね誰ちゃんとか言うからでしょ、イジワルだけど結局は優しいし。でもホントのとこで恋しないクセに、ねえ?」

ホント困ったもんだって笑って言ってくる、
それに反論は無いけどコーヒー飲みながら笑った、

「ホントのとこで恋愛もしてるよ?もう終わってるかもしれないけど、笑」

こんなこと朝から重たいかな?
そう思ったけど言っちゃった言葉に大きな目がコッチ見て、ため息と言ってくれた、

「ごめんなさい…そんなこと言わせるつもりじゃなかったよ、トモさん本命ずっといるのに、ごめんね?」

花サンには事情を話してある、だから謝ってくれてしまう。
でも死んだ相手を忘れられないのはこっちの都合にすぎない、
なのに謝ってくれることが申し訳くて、だから笑いかけた、

「謝らなくってイイよ?でも良かった、笑」
「え、なにが良かったの?」

どういうこと?
そんな顔で訊いてくれる相手に言ってみた、

「花サンは今、ちゃんと恋愛中だろ?亡くなった彼にも恋してるだろうけど御曹司クンのことも向きあってる、生きてる相手なら幸せな方へ変わる可能性だってあるじゃん、すごく良い事だろ?笑」

本当に良かったなって思った、生きてる人に恋愛できるなら幸せの可能性はあるから。
確かに相手は問題が多すぎる、でも死んだ相手を待ち続けるよりずっと建設的で幸せだ。
だから良かった、そう思えた相手は泣きそうに笑った、

「ほんと優しいよね、トモさんって。いつもありがとう、」
「でもイジワル弩Sって言うじゃん?笑」
「もー真面目にお礼言ってるのに、笑」

なんて会話しながら食事して、そしたら訊かれた、

「ね、昨夜の電話で御曹司サン、泣いたんでしょ?嫌じゃなかったらどんな話したのか聴かせて、」

話して良いもんだろうか?大したことなんも無いとは思うけど、

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眠いので短めですけどUPしました、
Aesculapius「Dryad8」校了、Favonius「少年時譚74」加筆まだします、
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取り急ぎ、



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