風光、現にこそ幻も
Against the blowing wind. It was in truth
An ordinary sight, but I should need
Colours and words that are unknown to man
To paint the visionary dreariness
また風が吹く。それは本当に
ふつうの風景で、でも僕には必要だった
人が知らない色彩と言葉たちが
幻のような寂寥を描くには
秋枯れの山野はこの詩が似合うなーとツイ思うので、先月も同じ詩を載せています、笑
翻訳はビミョーに変わっていますけど、やっぱりコッチの言葉が合うかなあ?っていう推敲過程だと楽しんで頂けたら。
※翻訳でも無断転載&盗用は著作権違反なのでお断りします、
なによりも・そのヒトが感じたようにご自身の言葉で訳したものをコチラも読んで学ばせて頂きたいので。
写真も全て自作なので盗用しないでくださいね。
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秋の道×ワーズワース
寂寥の色彩、詞×William Wordsworth
Against the blowing wind. It was in truth
An ordinary sight, but I should need
Colours and words that are unknown to man
To paint the visionary dreariness
また風が吹く。それは本当に
ふつうの風景で、でも僕には必要だった
人が知らない色彩と言葉たちが
幻のような寂寥を描くには
【引用詩文: William Wordsworth「The Prelude Books[Spots of Time]」抜粋自訳】
秋枯れの山野はこの詩が似合うなーとツイ思うので、先月も同じ詩を載せています、笑
翻訳はビミョーに変わっていますけど、やっぱりコッチの言葉が合うかなあ?っていう推敲過程だと楽しんで頂けたら。
※翻訳でも無断転載&盗用は著作権違反なのでお断りします、
なによりも・そのヒトが感じたようにご自身の言葉で訳したものをコチラも読んで学ばせて頂きたいので。
写真も全て自作なので盗用しないでくださいね。
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著作権法より無断利用転載ほか禁じます
皆既月食の夜に、
Ame sentinelle,
Murmurons l'aveu
De la nuit si nulle
Et du jour en feu.
魂の守人よ、
告解を囁いて
君に融けこんだ原点の夜を
それから君に焦がれた炎天を。
Des humains suffrages,
Des communs elans
La tu te degages
Et voles selon.
人が与えられた天賦は、
共鳴する進化の力
解き放たれた君を見せて
概念に囚われず高く。
昨夜の皆既月食と似合うかな―思ったので載せてみました、笑
ランボオはよくアウトローというか野卑な言葉遣いで訳されがちですが、人となりを知って訳してみると哲学的な印象だなあと。
おそらく最初に訳した明治時代の学者さんがハスッパ語調で訳したモンだから、ソレ踏襲しちゃってるのかなあとも。
あと念のため・翻訳とはいえ無断転載転用は違法NGです/前に無断転載どころか盗作その方が翻訳した貌されたコトあったので。笑
ちゃんと自分の感性と心遣って自分に生まれたコトバで訳してみるの楽しいモンです、ぜひソッチしてみて頂けたらなーと。
秋は山の日暮れは早い×寒いので登山の方はお気をつけて・早く越境して山歩けるよーになりますよーに。
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ランボオ『L'eternite'』×皆既月食
皆既月食×Jean Nicolas Arthur Rimbaud
Ame sentinelle,
Murmurons l'aveu
De la nuit si nulle
Et du jour en feu.
魂の守人よ、
告解を囁いて
君に融けこんだ原点の夜を
それから君に焦がれた炎天を。
Des humains suffrages,
Des communs elans
La tu te degages
Et voles selon.
人が与えられた天賦は、
共鳴する進化の力
解き放たれた君を見せて
概念に囚われず高く。
【引用詩文:Jean Nicolas Arthur Rimbaud『L'eternite'』より抜粋自訳】
昨夜の皆既月食と似合うかな―思ったので載せてみました、笑
ランボオはよくアウトローというか野卑な言葉遣いで訳されがちですが、人となりを知って訳してみると哲学的な印象だなあと。
おそらく最初に訳した明治時代の学者さんがハスッパ語調で訳したモンだから、ソレ踏襲しちゃってるのかなあとも。
あと念のため・翻訳とはいえ無断転載転用は違法NGです/前に無断転載どころか盗作その方が翻訳した貌されたコトあったので。笑
ちゃんと自分の感性と心遣って自分に生まれたコトバで訳してみるの楽しいモンです、ぜひソッチしてみて頂けたらなーと。
秋は山の日暮れは早い×寒いので登山の方はお気をつけて・早く越境して山歩けるよーになりますよーに。
【撮影地:神奈川県2022.10】
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うつろう季、深まる音色
The wiry concord that mine ear confounds,
Do I envy those jacks that nimble leap
To kiss the tender inward of thy hand,
Whilst me poor lips, which should that harvest reap,
At the wood’s boldness by thee blushing stand!
その絃の和音は僕の耳を惑わせて、
軽やかに踊る鍵盤を僕は嫉妬する
あなたの掌やわらかなキスに、
はざまに僕を唇わびしくさせて、どんな果報を享けるだろうと、
木々の力に貴方のかたわら 顔赤らめて立ちつくす
ひさしぶりに歩いた森の写真×に似合うと想った詩で、笑
この山道はなんだか好きで、四季ずっと歩いてきましたが3年越しにも変わっていなかったです。
もう山の日暮れは早い×寒いので登山の方はお気をつけて・早く越境して山歩けるよーになりますよーに。
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シェイクスピア『Shakespeare’s sonnet』×森の秋
秋、森の旋律×William Shakespeare
The wiry concord that mine ear confounds,
Do I envy those jacks that nimble leap
To kiss the tender inward of thy hand,
Whilst me poor lips, which should that harvest reap,
At the wood’s boldness by thee blushing stand!
その絃の和音は僕の耳を惑わせて、
軽やかに踊る鍵盤を僕は嫉妬する
あなたの掌やわらかなキスに、
はざまに僕を唇わびしくさせて、どんな果報を享けるだろうと、
木々の力に貴方のかたわら 顔赤らめて立ちつくす
【引用詩文:William Shakespeare『Shakespeare’s sonnet128』より抜粋自訳】
ひさしぶりに歩いた森の写真×に似合うと想った詩で、笑
この山道はなんだか好きで、四季ずっと歩いてきましたが3年越しにも変わっていなかったです。
もう山の日暮れは早い×寒いので登山の方はお気をつけて・早く越境して山歩けるよーになりますよーに。
【撮影地:山梨県2022.11】
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遺されても歓びは、
秋枯れて、けれど一輪の色。
「まあ…きれい、」
微笑んだ足もと、枯草ひそやかに蕾ふく。
薄紫やわらかな色燈る、この花を愛したひとの名残りだ。
「もう薬の研究には摘まないわね、あなた…」
つぶやいた言葉そっと鼓動を燈す、なつかしい匂い頬ふれる。
かすかな甘い乾いた風、すこし冷たくて指すこし凍えて、それなのに愛しいのは空気のせいだ。
『この花はめしべが痛みどめになるんだ、料理にも使えるから君にもいい花じゃないかな、』
ほら声なつかしい、この花に佇んだ夫の声。
あなたと重ねた時間だけ、この庭たたずんで離れられない。
「あんなに研究してたのに自分のことは…ねえ、あなた?」
語りかけて呼びかけて、時の気配が香る。
幾年、幾十年、あなたと佇んだ庭ひそやかに今はひとり。
「まだ早すぎたと思わない?人生100年なんて言ってたのに…あなた、」
なつかしい呼び名ひとつ、消えてしまった時間を薫らせる。
あんなこと言っていたくせに逝ってしまったひと、そのくせ私のことは残して。
「…共白髪になろうなんて言ったくせに、私だけ真白にするのね?」
約束そっと声にして、ほろ甘い冷たい風そっと唇かすめる。
あんなに薬作っていたくせに、私を健康にしたくせに、そうして約束を破るなんて?
「ねえ、ことしも…いっしょに見たかったわ、」
ほら想い零れおちていく、つまさき燈る蕾ゆらす。
もう戻せない還らない想い見つめる背、呼ばれた。
「おばあちゃん、」
ああ、私の呼び名だ?
もどされて呼吸そっと吐く、ほら、傷みそっと鎮まらす。
もう過ぎ去った時から涯の今、ちいさな笑顔に振りむいた。
「はい、なあに?」
「あのね、お花きれいね。どんなお花なのかな?」
澄んだ声ころころ笑ってくれる、その言葉に鼓動ゆらす。
まだ幼い声、幼い笑顔、それでも遠い近いひとの名残り見つめて。
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11月4日誕生花サフラン咱夫藍
霜月四日、咱夫藍―modest
秋枯れて、けれど一輪の色。
「まあ…きれい、」
微笑んだ足もと、枯草ひそやかに蕾ふく。
薄紫やわらかな色燈る、この花を愛したひとの名残りだ。
「もう薬の研究には摘まないわね、あなた…」
つぶやいた言葉そっと鼓動を燈す、なつかしい匂い頬ふれる。
かすかな甘い乾いた風、すこし冷たくて指すこし凍えて、それなのに愛しいのは空気のせいだ。
『この花はめしべが痛みどめになるんだ、料理にも使えるから君にもいい花じゃないかな、』
ほら声なつかしい、この花に佇んだ夫の声。
あなたと重ねた時間だけ、この庭たたずんで離れられない。
「あんなに研究してたのに自分のことは…ねえ、あなた?」
語りかけて呼びかけて、時の気配が香る。
幾年、幾十年、あなたと佇んだ庭ひそやかに今はひとり。
「まだ早すぎたと思わない?人生100年なんて言ってたのに…あなた、」
なつかしい呼び名ひとつ、消えてしまった時間を薫らせる。
あんなこと言っていたくせに逝ってしまったひと、そのくせ私のことは残して。
「…共白髪になろうなんて言ったくせに、私だけ真白にするのね?」
約束そっと声にして、ほろ甘い冷たい風そっと唇かすめる。
あんなに薬作っていたくせに、私を健康にしたくせに、そうして約束を破るなんて?
「ねえ、ことしも…いっしょに見たかったわ、」
ほら想い零れおちていく、つまさき燈る蕾ゆらす。
もう戻せない還らない想い見つめる背、呼ばれた。
「おばあちゃん、」
ああ、私の呼び名だ?
もどされて呼吸そっと吐く、ほら、傷みそっと鎮まらす。
もう過ぎ去った時から涯の今、ちいさな笑顔に振りむいた。
「はい、なあに?」
「あのね、お花きれいね。どんなお花なのかな?」
澄んだ声ころころ笑ってくれる、その言葉に鼓動ゆらす。
まだ幼い声、幼い笑顔、それでも遠い近いひとの名残り見つめて。
咱夫藍:サフラン、花言葉「歓喜・歓び、陽気・愉快・歓楽、濫用するな・節度ある態度、残された楽しみ、控えめな美、過度を慎め」
料理の色づけや生薬としても用いられる「サフラン」は本種の柱頭、鎮静・鎮痛・通経などの作用がある
料理の色づけや生薬としても用いられる「サフラン」は本種の柱頭、鎮静・鎮痛・通経などの作用がある
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