よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

海山マーケット。

2015年10月10日 | 復興プロジェクト



明日は あら伊達な道の駅・スパイラルホールへどうぞ。


この4年半。何ができるか、と考えて続けてきたプロジェクトのファーストステージ集大成です。

ご縁に感謝。

繋がりをもらった企業、地域の商品が勢ぞろいする、新聞ばっぐをキーワードにしたマーケットです。


私が言い出しっぺで始めた海山プロジェクト、こんな関わり、そしてメンバーがいてくれたからこそ続けてこれました。

私の想いは別名「幸替え市」

出来ることは小さい感謝の形ですが、

これまで応援で自分たち自慢の「幸」を応援して発信、購入いただいた事への恩返しとして、

繋がった人たちの生業となる自慢の商品「幸」を新聞ばっぐに詰めて、活動を紹介し、販売します。

このカタチ。

自分がずっと想う、信頼の中でしか成立しない、物々交換の価値であり、また、地域活性化の根っこのスタイルなんです。


明日並ぶのは、素晴らしい商品ばかりだと自信を持って言えます!

そして海山の中心となって新聞ばっぐを折ってきた折手もきます。

買う買わないなんて二の次でいいです。

そんな事は別にして、東日本大震災をキッカケに始まった、小さな小さな、人の繋がりの物語を見に来てください。







このマーケットが、自分にとって、始めた当初から考えてきたプロジェクトの答えとして、返せるカタチ。

出来ること、本当に、素朴だけど精一杯のこと。



自分は新聞ばっぐが生業ではないし、それでお金を頂くつもりはありませんし、

その中で、頭と時間をできるだけ目一杯割いて、山ほどの葛藤を抱えながら、また楽しみながら、ここまできました。

が、自分の周りの自然と風景に価値を付けることが生業の自分は、やっぱり二足の草鞋は履けません。

生涯プレーヤーであり続けることが自分の夢であり、望みだからこそ。




関わることを辞めるわけではないけれど、今後は脇役。

これからのステージは、新聞ばっぐをどう発信して収入にしていく、趣味にしていく、愉しみにしていくのか、規模とか成果の大小ではなく作り手の意思を尊重したい、

それが海山の本来のカタチであり、自分の納得できるカタチだろうと考えています。


そして、今年初めから生業であるよっちゃん農場として考えてきた今後の大黒柱づくりにより重心を置き、プレッシャーを背負いたい。

それが自分と海山が揃い立つカタチ。





明日は4年半の気持ちを込めて会場に立ちふさがっております!

ぜひ!来て下さい!

どうぞお待ちしておりますよー!







創業祭。/ 目標の人。

2015年10月08日 | 復興プロジェクト



本日は岩出山駅前直売所グリーンアップの創業祭でした。

満・18年。

自営業をやろうと思ったはいいものの、

「何したらイイんだべ!?」

という状態から始まったよっちゃん農場。ここがあったから今がある、というくらいに学んだ場所。



今日は催事当番だったので、朝からおかあちゃん達と「刈りたて新米」お振る舞いの準備でした。





40戸ほどの農家で運営する直売所、年に数回のイベントの一つを担当することになります。

開店と同時にたくさんのお客さんで賑わいました。



ほっと一息いっぷくするべ、の時間になんとまたアフター・バースデーをお祝いしてもらってのケーキが登場!

ありがたやありがたや、、、、おかげさまで今週は全身甘みコーティングされてる気分です(*_*)

今日のテーマは「朝何時に起きる?」から「ご飯づめ(台所仕事)からわかる男尊女卑問題」。

と書くとめんどくさいけど終始バカ話で楽しい時間でした。

こういう事がないとこういう時間に関われなくなってますが、18年となりに居た仲間は空気があっていい。





そして今日は木曜日。この店の売りのひとつに育ってる「おそうざいの日」でもあります。



メインコックは同級生のお母さんでもあり、親父の同級生でもある大栗さん。

毎回、自分の家の回りの自然や、畑で育てた野菜を使ってたくさんのお惣菜を仕込み大人気。

通常は漬物加工をして出荷したり、野菜もたくさん作っているし、山へ山菜採りに行くのも好き。

この直売所、というよりも岩出山いちのスーパーウーマン。

純粋にこういう人になりたいな、と思う人です。

じっくり話すのは照れくさいが、ちょこちょこと交わす会話からいつもヒント、教訓をもらってる気がする。

一番は自分の生業を通して外を見る視野があって、そこを決してぶらさない。

黒板五郎じゃないけど「声の届く範囲でいい」とバシッと割り切れる人。


今日は初めて植えた里芋のことをいろいろと話してたら、

「農業ってや、なんだかんだキレイゴトで今取り上げられたり注目されたりしてっけど、そんな甘いもんじゃねー」

というぼそっと出た一言が染みた。

毎日、の積み重ねでしか見えてこないものがあって、それをやってるから農家になれる、百姓になれる。

それが巷では「農業」って商売だったりなんちゃら連携とか簡単に言われちゃったりする。


すごい重かった。と同時に、これが生業ってことだと思い知らされる。


いいことだから、ひつようだからはいっぱいあるかもしれない。んだからバランスを見てやろうと思ってしまうところもある。

んでも、自分が生業に特化して視野をグッと広げたら見えるものは圧倒的に大きく深い。

それを感じるこの2,3年。




いろいろやるのも気持ちがしんどくなってきた。アタマはちゃんと使いたい。

声の届く距離でいい。












【海山マーケット】やりますよぉ~!

2015年09月29日 | 復興プロジェクト








基本コンセプトは《感謝》。


販売(紹介)予定商品


◯「新聞ばっぐ」の代名詞。高知・四万十地域

  「四万十川のり」 「芋けんぴ」「実は茶処なお茶シリーズ」「一次産業を素敵にデザインしている手ぬぐい」

◯埼玉日高市・東北応援隊(日高くるくるネット)

  「無農薬(神の子大豆)納豆」 「自家栽培菜の花から抽出・菜種油」 「自家栽培小麦のうどん」 

◯北海道・富良野地域

  北の国からでお馴染み「道産がんび(白樺の皮)」
  富良野といえば「ラベンダー」

◯滋賀県長浜市 ㈱ウルズ

  「天然鰹出汁」 「絵本」

◯松島・M Pantry

  牡蠣がまるごと入った「牡蠣煎餅」


ほか、出展ブースにて、

◯田舎郡東北村

  「つながるお菓子」「工人のこけし」

◯仙台・ムードセンターまつむら

「インテリ喫茶インテリコーヒー」

○東京 自然食糧品店 GAIA

「オーガニック な多彩な商品」


◯河北新報社
 
◯大崎地域創造研究会


そしてもちろん、

◯海の手山の手ネットワーク

◯あら伊達な道の駅



ご縁をつないでいるのは新聞ばっぐ。

これまで総数8万枚の新聞ばっぐを作り出した折手、インストラクターも勢揃いします。

ほか、これまで使われてきた新聞ばっぐの展示。

改めて「海山って何っしゃ?」というのを伝えるステージトーク。

そして新聞ばっぐワークショップもやります。



  

震災から4年半。

 

始まりは震災から一ヶ月後に佐藤農場へ沿岸から避難している方々を招いてのお花見でした。

そこで息があった方々と「一緒に仕事を作ってみようじゃないか!」と始まったのが海の手山の手プロジェクトです。

今、うちの稲刈り手伝ってくれてるたかちゃん一家もこの時が初対面。


そこから沢山の企業、地域、人に応援を頂きながら続けてこれました。

そのご縁への感謝として、その企業、地域、人、の商品を新聞ばっぐに詰めて紹介、販売致します。


海山として基本の考えは「応援頂くにしても、良い商品を作って対価としてお金を頂く」以上は商売と同様、

しっかりしたモノづくりをしよう、というのは最初から徹底してきました。

役割として海の手沿岸部の方々が新聞ばっぐなど製品を作る。それを我々山の手が商品として販売する。

状況が《なにもない》ところからだったから知恵を、手を使うことをベースにしてますが、

それは生業にも通ずる。

うちの米、とうがらしの商品だったり、代表曽木さんのお餅、佐藤農場の梅干し、、、ほっかぶり仲間のもそう。

大きなラインで均一な規格で量産されるもの、それも悪いとは思わない。

んでも、やっぱり量産は出来ないけれど、人が汗して一個一個魂込めて作る商品がなければ文化も技術もなくなってしまう。。


そんな「豊かさってなんだろう」。震災で凹んだ気持ちとはまた別に、これから歩む道の選択を迫られた出来事でもありました。


今回はそんな葛藤も含めて共有してくれた、

ご縁を頂いたところを感謝をこめて紹介し、また商品を小さくともしっかりと仕入れさせて頂いて販売して商売としても恩返しする企画です。

基本的には自力運営組織なのでそこで儲かった分は今後の運営に回ります。


また、内部的には次のステージへの一歩、という試みでもあります。

代表曽木さん、トップインストラクターの黒田さんが考えたのは「1/365」というコンセプト。

震災が後押ししてくれたこともあり、今も活動が続けられてきましたが、

そろそろ「自分たちから」次のステージを作っていくタイミング。

これまで「折る・作る」ということだけだった海の手も、

商品がどんな風に見らるものなのか、という事も少しずつ体験して、ものづくりにより「お客さんへ」という視点を加えていく。

海山全体としてもこの企画を通して活性化しながら進化して、

数は小さくてもいい、1年にいちどでもいい。

新聞ばっぐという手わざ商品を、ここぞという時に使ってもらえる人や企業、地域と繋がりを育てていこうよ、というコンセプトです。




何しろ第一回なので色々テンパる場面も数多いとは思いますが、

来て頂ければ何かしら感じてもらえるようにギリギリまで準備をがんばります!


お待ちしております。








ロイズ向け新聞ばっぐ発送完了。

2015年07月27日 | 復興プロジェクト


今日は写真撮り忘れ。海苔巻き弁当でした。

お気に入り。ふるさと地鶏の会・有精卵の玉子焼きとオカヒジキを巻きました。


明日は弁当休みます。











今日はチョコレートで知られる(株)ロイズコンフェクト向け新聞ばっぐ、今月分500枚の納品完了!

石巻チーム、Kさん、Hさんの楽しい話をしながら作業。

途中由美さん上条さん合流し無事に終了。



海山新聞ばっぐはリサイクルの新聞紙を「手によって」価値を付ける商品。

だからこそ、検品は厳しく、発送も緊張に緊張を重ねて慎重になります。

この約4年。これを繰り返してきました。

震災への手助けに、と小さく始まったことですがこの繰り返しが人の輪を拡げてくれました。

ツクル シゴト ツクル

発祥の地・高知四万十チームの多大なる応援もあり、この東北の地からも手仕事の良さを大きく発信できましたし、

それによってさらなる繋がりが生まれてきました。


そして・・・

 ここで・・・


海の手山の手ネットワークとして、その活動、その輪を改めて話しする場、紹介する場を作ろじゃないか!

そんな思いをこのところずっとみんなで考えてきました。




つづきは近日発表致します!















食楽まつり初日・中止。で、海山ネットの仕事。

2015年06月27日 | 復興プロジェクト

目が覚めると「ザー」という凄い雨音。。。

二転三転するもまつり初日は「中止」との報せで、ほっかぶり軍団は出展取りやめ。

けど準備万端な人、遠方からの出店者の為、会場は開放して物販等は開催された模様。

イベントがこんなに雨天ど真ん中なのも久しぶり。


とはいえ畑には待ちに待った雨。




ポッと空いたので午前は納品周りにあっちこち。

午後は、海山プロジェクトの為に各地から送って頂いている、

溜まりに溜まった英字新聞の整理に費やした。



震災の年以降、英字新聞の必要から縁をいただき東京を中心にホテル、証券会社、大学図書館、個人の方まで、

定期的に新聞を送っていただいています。

これがないとプロジェクトが成り立たないので大いに助かっております。



うちにだいたい送ってもらいますが、冬場はまだしもあったかくなってくると整理する時間がなくなって、

家の下屋、MAXでは内にも山積みになってしまう。






基本、新聞ばっぐは「読み終わった新聞を活かす」ので、頂いた新聞を誌面の大きさ別に箱詰めし、

汚れなどのチェックをしながら使えるもの使えないものを分けておいて、折手にスムーズに渡せるようにしています。



半分とは行かないまでも、三分の一くらいは残念ながら廃棄だったり誌面サイズが合わずに別に利用するかの分量になってしまう。


最近の海山ネット活動は、

代表・曽木さんを中心に、四万十から来たインストラクター黒田さん、鳴子に住む上條さん、の通称「海山女子部」が中心で運営。

このトライアングルで折手を中心としての内部コミュニケーションがとても良く回っている感じがする。

震災当初は南三陸や女川、そして福島出身の上條さん達と「一緒に仕事づくりを出来るなら」と始まったプロジェクト。

昨年辺りからは新たな沿岸部・石巻方面の方も折手に加わってきたし、ここ、中心の岩出山地域にもたくさんいる。

私は初代代表だけれど、今の曽木さんはもちろん役割への才もあるけど、加えてこの「女子の連帯感」みたいな空気は、

難しいところもあるんだろうけれど、拡がり方が自然で面白いと感じています。

きっと男子である自分がまだ代表だったなら、こういう空気感は出せないだろうなぁとつくづく感心します。

目の前の「必要な人と一緒に仕事を作っていこう」という部分の目的がブレないのはこのトライアングルがあってこそ。




ので、私は地味だけれども後方支援的なものが主。



カミさんに教えてもらって、変形誌面で久しぶりに1個作ってみました。

うん、なかなかだ。



明日は、なんとか開催になればいいな。