女子高生

おはよ。


あたしらしからぬタイトルです。


それは、こんなお話・・・


少し前、地元の農業高校の女生徒が二人やってきました。


制服姿の彼女たちは、店の入り口辺りに立ち止まり、なにやらキョロキョロしておりました。

いつもどおりに、お出迎えをしましたところ、どうやら学校で使う教材用のゆかたが欲しいということでした。


売り場に上がってもらいまして、ゆかたをお見せして、とりあえず、またお母さんと来ますと言って帰っていかれました。


つい癖で、どうしてうちに来てくれたのですか？と尋ねますと、彼女たちは

「どこで買ったらよいかわからず、あちらこちらと歩いていて、偶然、迷い込んだ」

という表現をされまして、あたしは思わず、大笑いをしたのですた。



そして昨日、お二人は別々でしたが、それぞれお母さんとお越しくださいまして、お目当ての浴衣を買っていただいたのでした。

いまどきの女子高生とは思いますが、大変素直なお二人で、お母さんと品定めをしている様子は、それはそれは愛らしかったのでした。



着物は、洋服と違いまして、初めてのお嬢さんたちには、きっととっつきにくいものなのだと思います。

でも、せっかくのご縁で、うちにお越しいただいたのだから、気持ちよくお買い物をして、その上で、気持ちよくお召しいただきたいなぁと思うのでした。


「縫えたら、それを着て、また遊びに来てね」と言いましたら、彼女たちは、

「はい」

と言って、お母さんと帰っていかれました。


気持ちのよい、昨日でした。