こんにちは。
立冬を過ぎましたが、お陰さまで過ごしやすい陽気です。
呉服屋さんは、少し忙しい季節となりました。
ありがたくお仕事させていただきます。
さて、先日の定休日。
久しぶりにお仕事仲間の会合に出ようと名古屋まで出ましたところ、開会時刻直前にばあちゃんからSOS。
「じいちゃんが、おかしい・・・」
「直ぐに帰りますが、まずは119に電話をせよ」と伝えて、ダッシュで帰宅。
このところ嘔吐を繰り返しておりましたじいちゃんですが、お医者のお話では、胃が荒れているせいでしょうとの見立てを聞いております。
お薬を飲んではおりますものの、あたしが思うに、お医者さんも94歳の老人に、例えばそれが重篤な病であったにせよ、たぶん処方の術がないのであろうとも思っております。
つらつらとそんなことを思いつつ、40分後、年寄りの隠居に向かいました。
勝手口には、鍵がかかっておりました。
合鍵で中へ・・・
静かです。
仏間へと向かってみた。
そこに・・・
じいちゃんは口を開けたまま横たわっておりました。
そしてその隣のベッドに、ばあちゃんが横たわっておりました。
そ~っとじいちゃんの口元に耳を寄せてみる・・・
・・・息がある。
そして、となりのばあちゃんの口元に耳を寄せてみた・・・
・・・生きている。
夫婦心中かと思うような光景でしたが、どちらも無事でした。(不謹慎)
やがて気配を感じたのか、ばあちゃんが目を開けた。
あたしを見るなり言った言葉が、
「あ・・・寝ちゃった・・・」
事の次第を聞いてみれば、突然吐いたじいちゃんが、フラフラとして倒れ込んだらしい。
歩けぬばあちゃんがそれを見て、あたしを呼びつけたのだが、じいちゃんはよろけながらも自力で仏間で横になり、心配になったばあちゃんはそれを追って杖をついてベッドまでたどり着き、しばらくじいちゃんの様子を見ていたのだが、自分も知らずに寝てしまったようだ。
う~む・・・なんやそれ。
どうやら穏やかそうに寝ている爺ちゃんでしたので、そのままにして、ばあちゃんと居間に向かい説教。(じいちゃんは耳が遠いので、そばでゴソゴソしていても起きない)
「ばあちゃん、何かあったらまずは119です。よろしいか?」
と言うと、
「でも、・・・救急車が来たら恥ずかしいでしょ?」
・・・昭和4年生まれの半身麻痺のばあちゃんは、この期に及んでもなお、ご近所の体裁を気にしていたのでありました。
じいちゃんの生死よりも、ご近所の体裁の方が、彼女の中では価値が重いらしい。
まぁそれも、60余年を共にしてきた二人なら、許されるのかもしれん。
・・・
こうしてあたしは、今後もSOSの度に、ダッシュをするのでつ。
とは言え、二人ともご無事で何よりですた。
どこのどなたかは存じませんが、ありがとうございます。
PS
その後目を覚ましたじいちゃんは、
「気分はスッキリしているのだが、胃のあたりがおかしい」
と言って、その晩、お粥を食べました。
食欲があって、なおかつ寝られるのなら、まだまだ大丈夫です。
引き続き、素敵な俳句を作り続けていただきたいと思います。
じいちゃんもばあちゃんも、楽しめよ~!
立冬を過ぎましたが、お陰さまで過ごしやすい陽気です。
呉服屋さんは、少し忙しい季節となりました。
ありがたくお仕事させていただきます。
さて、先日の定休日。
久しぶりにお仕事仲間の会合に出ようと名古屋まで出ましたところ、開会時刻直前にばあちゃんからSOS。
「じいちゃんが、おかしい・・・」
「直ぐに帰りますが、まずは119に電話をせよ」と伝えて、ダッシュで帰宅。
このところ嘔吐を繰り返しておりましたじいちゃんですが、お医者のお話では、胃が荒れているせいでしょうとの見立てを聞いております。
お薬を飲んではおりますものの、あたしが思うに、お医者さんも94歳の老人に、例えばそれが重篤な病であったにせよ、たぶん処方の術がないのであろうとも思っております。
つらつらとそんなことを思いつつ、40分後、年寄りの隠居に向かいました。
勝手口には、鍵がかかっておりました。
合鍵で中へ・・・
静かです。
仏間へと向かってみた。
そこに・・・
じいちゃんは口を開けたまま横たわっておりました。
そしてその隣のベッドに、ばあちゃんが横たわっておりました。
そ~っとじいちゃんの口元に耳を寄せてみる・・・
・・・息がある。
そして、となりのばあちゃんの口元に耳を寄せてみた・・・
・・・生きている。
夫婦心中かと思うような光景でしたが、どちらも無事でした。(不謹慎)
やがて気配を感じたのか、ばあちゃんが目を開けた。
あたしを見るなり言った言葉が、
「あ・・・寝ちゃった・・・」
事の次第を聞いてみれば、突然吐いたじいちゃんが、フラフラとして倒れ込んだらしい。
歩けぬばあちゃんがそれを見て、あたしを呼びつけたのだが、じいちゃんはよろけながらも自力で仏間で横になり、心配になったばあちゃんはそれを追って杖をついてベッドまでたどり着き、しばらくじいちゃんの様子を見ていたのだが、自分も知らずに寝てしまったようだ。
う~む・・・なんやそれ。
どうやら穏やかそうに寝ている爺ちゃんでしたので、そのままにして、ばあちゃんと居間に向かい説教。(じいちゃんは耳が遠いので、そばでゴソゴソしていても起きない)
「ばあちゃん、何かあったらまずは119です。よろしいか?」
と言うと、
「でも、・・・救急車が来たら恥ずかしいでしょ?」
・・・昭和4年生まれの半身麻痺のばあちゃんは、この期に及んでもなお、ご近所の体裁を気にしていたのでありました。
じいちゃんの生死よりも、ご近所の体裁の方が、彼女の中では価値が重いらしい。
まぁそれも、60余年を共にしてきた二人なら、許されるのかもしれん。
・・・
こうしてあたしは、今後もSOSの度に、ダッシュをするのでつ。
とは言え、二人ともご無事で何よりですた。
どこのどなたかは存じませんが、ありがとうございます。
PS
その後目を覚ましたじいちゃんは、
「気分はスッキリしているのだが、胃のあたりがおかしい」
と言って、その晩、お粥を食べました。
食欲があって、なおかつ寝られるのなら、まだまだ大丈夫です。
引き続き、素敵な俳句を作り続けていただきたいと思います。
じいちゃんもばあちゃんも、楽しめよ~!