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98歳の命・・・ほとばしっておりました。しょの2

2020-02-06 09:48:00 | ノンジャンル
おはよ。

今日はつべたい。

風邪引かんようにしましょう。


さて、昨日の続き。

そんなふうにお世話になりましたオジサンとオバサンですが、10年ほど前にオジサン他界。

実はオバサン、オジサンより7歳年上で、現在98歳

そのオバサンが、突然長姉に電話をかけてきたというわけだ。

オジサン没後、あたしも姉たちもずっとご無沙汰でしたが、もしかしたら亡くなっているのではないかとさえ思っていた。

およそ10年ぶりにかかってきた電話で、「テルトは元気か?」と尋ねてくれたらしい。

そして、皆で一度来い と姉に言ったらしい。

生きていることに驚いたですが、98歳のオバサンは、電話の先でかくしゃくと話をしたと言う。

これは行かねばなるまい・・・

姉たちと早速に相談しまして、4日の1時集合で、あたしだけが知っているオバサンの自宅へと向かったのだ。


車で15分ほどのところ・・・近くて遠いオバサンのうちがあります。

いくら電話で元気そうだからといって、ほとんどヘルパーさんに助けられての様子だと全員が思っていた。

開いている玄関を開けて、大声で呼んでみた。

「オバサ~ン、来たよ~」

が・・・返事がない。

しばらく呼んでも反応がない・・・死んでいるんぢゃないか?

で、勝手に上がってやった。

すると・・・彼女はいた。



耳が遠くて、聴こえなかったらしい。

とりあえず安心して、久しぶりの挨拶を交わした。


行くと伝えてあったから、オバサンは昔のアルバムなんぞをたくさん用意して、首を長くして待っていたようだ。

それらを見せながら、60年前からの思い出話を、それはそれはいとおしそうに楽しそうに話してくれた。

その話は、あたしたち姉弟の大切な思い出でもありました。


今の暮らしぶりを尋ねてみると、体こそ弱ったものの、料理、洗濯は自分ですると言う。

聞けば、半年前に腸の手術もしたと言う。

何人もの医者に、歳もあるからと断られたと言っていたが、それでも彼女は生きる覚悟を決めていたから、やると言う医者を見つけ出したらしい。

言葉の端々に、「一人で生きる」と何度も言った。

そして、「一人で生まれて、一人で死ぬんだよ」とも言った。

この人、生きることをまったくあきらめていない。

生きられるだけ生きることに、信念を持っていた。

オバサン・・・スゲェわ!

姉たちともに、感激しまくりの邂逅でした。


1時間強の滞在で、そろそろおいとましますというところで、オバサンはひょこっとピアノの前に座り、「校歌を覚えているか?」と言って、小学校の校歌を演奏しだしたんだ。

あたしは大声で歌ってやりましたよ。

オバサンへのエールのつもりでした。


帰り間際、洗濯物がベランダに干してあったから、「これ、入れるかい?」と言えば、「やってくれると助かるわぁ」と喜んでいた。

そして、「また手伝いに来てね」と言った。

また来なくてはならなくなった、あたしたちでした。


98歳の小さな体のオバサンは、一人で見事に生きておりました。

いやぁ・・・久しぶりに感動したわ。


あなたの生き様、見届けたいと思いました。

そんなお話でした。

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