香川県高松市にある栗林公園。
商工奨励館の軒先で、車を置いて来るはずの弟を待っています。
日曜日、義妹にお祝い事があって会場が栗林公園だったのです。あいにくの雨。天気予報では午後からはやむ予定でした。なので雨の間どこか屋根のある場所で過ごし、午後からみんなで散策すればいいやと思っていたのですが・・・・
朝からのドタバタでとんだ珍道中の末、雨の栗林公園散策となってしまいました。(ドタバタについては省略。情けない失態で思い出したくない)
観光客はほとんどおらず、いても聞こえるのは外国語。そりゃあ、こんな日に歩いているのは、雨でも予定を変えられない旅行者ばかりでしょうよ。
園内、松ばかりです。
商工奨励館の建物。一枚目の写真の木はこんなに大きいです。
最初はこの土地の豪族の庭園だったというこの庭、のちに整備されて高松藩の大名庭園になります。紫雲山を借景とした緑あふれる庭園です。
ぐるっと池があってこの池を和船にのってめぐることもできるのですが、あいにくこの日は運航していませんでした。お天気ならば船に乗って時間をつぶすのもいいかなあ、なんて思っていたのです。前々から乗ってみたかったので残念。いろいろついてない日でした。
栗林公園の木の多くは松です。ガイドブックによると松は約1400本。そのうち1000本は300年間庭師が手入れした松だそうです。どおりで、盆栽のような枝ぶりが見事でした。 随所に特徴のある美しい松があったようなのですが・・・雨の中でじっくりと景色を味わう余裕がありません。
たくさんの松の中に梅園とか蓮池とかが配置されており、カエデ類が点在しています。秋に行ったとき、緑の中の紅葉が鮮やかできれいだったことを覚えています。
池には鯉。
ほとんどが紅白でした。 誰かが餌をあげていてそこにひしめいていました。
実は散策が目的ではなく、時間をつぶすためにお茶でもしようと抹茶をいただける建物を探していたのですがー
これは1700年ころに建てられたお茶室でもちろんお茶はいただけません。
旧というからには新もあるはずと矢印に従って行ってみたら改装工事中で
皐月亭は座るところがなく
結局、庭園を3分の2ほど周遊して島に渡り掬月亭に着きました。
通された椅子席の正面からお庭が見えました。
額縁に収めたような美しい景色。
それにしても寒い。障子戸は開けっ放しです。
お運びの女性に、いつもこうなんですか?と聞いたら、そうです。との返事。真冬は寒いでしょう? はい。と正直な答えが返ってきました。 平安時代は御簾だけだったんよねえ。どれだけ寒かったんだろう。
お茶をいただいて出ようとしたら、奥も見学できますということだったので建物の奥にいきました。そこは広々とした座敷で、先ほどの中国の団体さんが大勢座っていました。座敷の前にはすがすがしく掃き清められたお庭があって飛び石が向こうまで続いていました。
根上の五葉松ってこれのこと?

つくばいは方々にありましたがここのは特に手が込んでいるように思いました。

広い座敷を曲がるとまた二間続きの部屋。 脇息が置いてあるところをみるとそこがお殿様の座る場所だったのでしょうか。

この建物は三方を庭に囲まれていました。先端から見ると

ちょうどガイドさんが説明していたので一緒に聞かせてもらいました。
この建物は船の舳先をイメージしているそうで、手すりが斜めにつけられています。ここから上ってくる月を眺めたのだそうです。
部屋の反対側の廊下を通って奥へ行くと、そこかしこに小さな松の苗が生えているのに気が付きました。きれいに手入れされているのになぜ残すのだろう?いずれ邪魔になるんじゃないか。
幹の曲がり具合がいかにも盆栽的。
そして行き着いたところは小さな茶室で、先ほどの飛び石が躙り口まで通じていたのでした。
橋を渡って島から出て
商工奨励館に帰ってきました。 結局一周した。
建物の中で一休み
伝統工芸の実演が行われていました。
一刀彫。金毘羅さんが発祥だそうです。
讃岐漆芸
ここで義妹と合流して車を停めた北門に向かいました。
芙蓉(蓮のこと)池。
待って待って これは?
トリミングなしです。至近距離にいるのに逃げませんでした。
ハートの石かと思ったら
ゴリラの顔みたいな石でした。
最後にもう一度池を見て
うどんを食べに行きました。
公園周辺にはうどん屋さんがいっぱいありましたが・・・
定休日
本日終了
駐車場無し
なかなか食べられる店がなく、最後にたどり着いたお店は何というお店だったかも忘れるくらいどうでもよくなってきました。香川のうどん屋はどこのどこのでもおいしいのです。こんなことなら園内で食べたんでよかったんじゃない?
帰りにゆめタウンによってコーヒーでも飲もうということになって人気のショッピングモールに寄ったのですが駐車場を3回も回って空きがなく、あきらめて帰りました。
う~ん、やっぱりついてなかったかな。車の中でたっぷりおしゃべりして楽しくはあったのですけど。